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パンフレット

旅のおすすめ記事最新トレンドから絶対外せない王道まで!熊本の楽しみ方をご紹介します

普段使いの素敵なうつわ。荒尾・玉名の窯元めぐり

県北部にある荒尾・玉名エリアは、約400年前から焼き続けられている“小代焼”発祥の地。地域を象徴する小岱山の麓で質の良い赤土が採れることから、県内でも有数の窯元集積地になっています。そこで今回はエリア内にある4つの窯元をピックアップしてご紹介。10月21日(金)~23日(日)には「第2回あらたま窯元めぐり」も開催されるので、エリアを周遊しながら素敵な器を探す旅に出かけてみませんか。

★紹介窯元
・小代焼ふもと窯
・小代本谷ちひろ窯
・小代焼 岱平窯
・陶房 丸山
・小岱工芸館(小代焼1日体験教室)

 

小代焼ふもと窯

小代焼の窯元の中でも、最大級6袋の登り窯を所有する「ふもと窯」。数々の受賞歴を持つ初代・井上泰秋さんと2代目の尚之さん、お弟子さんで日々作陶されている窯元です。
燃料には松薪、釉薬となる灰には藁、木、長石といった原料を使い生まれる作品は、小代焼の伝統と多文化を融合させた魅力的なものが多く、一目見ただけで食卓に並ぶ姿が想像できるほどです。なかでも、2代目の尚之さんが手掛ける“スリップウェア”は評価が高く、有名アパレル会社とのコラボも実現。全国のセレクトショップでの取り扱いも多く、完売必須の人気商品になっています。
 

中世ヨーロッパで生まれた“スリップウェア”の技法を取り入れた器は、2代目尚之さんの代表作。和洋中、どんなテイストの料理にもしっくりと馴染みます
 

工房の隣には小代焼の歴史を紹介する資料館とギャラリーも併設。小代焼の伝統ある大皿から普段使いの器まで並び、購入も可能
 

小石原焼・太田哲三窯で学び、今では10種類以上の技法を使い分けながら作陶する2代目の尚之さん。
“10年以上、作り続けられるかどうか…”、それが作品づくりの基準になっていて、長いもので27年以上作り続けている作品もあるそう。
今後のビジョンを聞くと「色々な技法にチャレンジしてきましたが、最近は素朴だけど美しい小代焼の奥深さを再認識しています。この魅力を知ってもらうため、固定概念を持たずに、確実にみんなに伝わる作品を生み出せれば、と思っています」と、力強く話してくれました。
 

スポット情報(2022年9月27日現在)
スポット名 小代焼ふもと窯
住所 荒尾市府本1728-1
電話番号 0968-68-0456
営業時間 9:00~17:00
休み 不定休
Instagram https://www.instagram.com/fumotogama/(外部リンク)

小代本谷ちひろ窯

荒尾市のグリーンランド遊園地から車で約8分。耳をすませば野鳥の声が聞こえてくる自然豊かな場所に佇む「ちひろ窯」は、28歳から陶芸の道を志したという前野智博さんが営む小代焼の工房です。
もともと“モノづくりが好きだった”という前野さんは、小代瑞穂窯で修業をした後、沖縄やちむんの里で技術を習得。1998年にちひろ窯を開窯してからは、小代焼の歴史を受け継ぎながらも、沖縄で培った多様な焼き物の技法をチャンプルーして作陶する日々。お皿や茶碗、マグカップなど、現代の暮らしに馴染む作品を多く手掛けています。
 

作品づくりのモットーは“使いやすさ”。ギャラリー内には、シンプルながらも使い勝手のいい器が並びます
(右)沖縄陶器を彷彿とさせる平皿は、絵柄や色の配色がとても素敵。サイズ感も◎
 

使い込むごとに味わいが出てくる小代焼は、“うつわを育てる”という言葉がぴったり。色が馴染んでいく過程を楽しみたいものです
 

「今は知名度もアップしましたが、20~30年前は小代焼の存在を知らない人が多かったんですよ」と話す前野さん。2006年には伝統工芸士の認定を受け、その後も全国各地での展示会やSNSなどを通して、小代焼の普及活動を地道に続けています。
 

スポット情報(2022年9月27日現在)
スポット名 小代本谷ちひろ窯
住所 荒尾市川登2131-74
電話番号 0968-68-6459
営業時間 10:00~17:30
休み 不定休
ホームページ https://www.chihirogama.com/(外部リンク)

小代焼 岱平窯

江戸時代の窯跡を保存する“古小代の里公園”から徒歩1分。先代が開窯した「岱平窯」を受け継ぎ、作陶を続けているのが現在の窯元・坂井博樹さんです。
“生まれ育った地元の土を使いたい”という坂井さんの言葉通り、ベースとなる土は鉄分が多く含まれる小岱山の胎土を使用。釉薬には、藁や孟宗竹などの灰を原料とした自然由来のものを使うなど、自然の恵みを余すことなく活用しています。また、竹を割って斜面に伏せたような「割竹式」と呼ばれる登り窯で焼成されるのも同窯ならでは。温度調整が難しく、薪のバランスひとつで焼き上がりが変わるそうですが、それが個性となりオンリーワンの作品に仕上がっています。
 

ティータイムを素敵に演出してくれる器たち。見る角度や光の入り具合で色が変わるのも、自然由来の釉薬を使用しているからこそです
 

1点1点、色合いや表情が異なるマグカップは、持ち手が広く、握りやすいと好評。オブジェとしても活躍しそうなコーヒードリッパー&サーバー(写真奥)も人気商品のひとつ
 

(左)そっと寄り添うものづくりを心がけているという坂井さん。「お気に入りの器として日常的に使っていると言われると嬉しいですね」と笑顔に!
(右)先代から受け継いだという“割竹式登り窯”

スポット情報(2022年9月27日現在)
スポット名 小代焼 岱平窯
住所 玉名郡南関町宮尾470
電話番号 0968-53-9245
営業時間 10:00~16:00
休み 不定休
Instagram https://www.instagram.com/shodaiyaki_taiheigama(外部リンク)

陶房 丸山

マグカップや平皿などの日常の器から、フラワーベース、ランプシェードといった生活の中に彩りを添えるアイテムまで、様々な作品が並ぶ「陶房丸山」。美術を学んだ時、陶芸に出合ったことがきっかけで陶芸家の道を志した丸山修さんの工房です。
作品づくりのコンセプトは“飽きのこないデザインで、使っていくうちに、じっくりと良さが伝わってくるもの”。それを実現させるため「作品のイメージがすぐに消えてしまうものは作らない」という徹底ぶりで、消えずに残っている=飽きのこないデザインに限定して作陶しているそう。食卓の定番として、長年、愛着を持って使い続けている人が多いのも納得です。

草花をより美しく魅せてくれるフラワーベース。個性ある模様は、タオルやペーパーなど、日常の中で“ピン”ときた素材を使ってアレンジしています
 

(左)猫好き必見の絵皿もあり。絵やデザインに対する美的センスも光っています。
(右)シンプルながらも、存在感のある器たち
 

玉名市で開催される「高瀬裏川花しょうぶまつり」のライトアップ用に、窯元振興会で企画して誕生したランプシェード。すべてデザインが異なり、今では工房を代表する作品になっています

スポット情報(2022年9月27日現在)
スポット名 陶房丸山
住所 玉名市三ツ川4559
電話番号 0968-74-9087
営業時間 10:00~17:00
休み 不定休
Instagram https://www.instagram.com/touboumaruyama/(外部リンク)

自分だけのうつわを作ろう~小代焼1日体験~

荒尾市にある“小岱工芸館”では、初めてでも気軽に体験できる陶芸教室が開催されています。小代焼を様々な人に知ってもらいたいと、12年前にスタートしたそうで、現在の講師は、ちひろ窯の窯元・前野智博先生。一般体験コース(1日体験)と定期コースがあり、湯のみや茶わんなど、自分だけのオリジナル作品を作ることができます。

ということで、連盟スタッフも実際にチャレンジしてきました。所要時間は2時間程度。体験のようすをお伝えします!
 

手びねり技法で1日体験

①粘土を叩いて伸ばしながら、作りたい器の土台を作る
②③手回しろくろを使って、土を指先で伸ばしながら積んだり、削ったり、自由に器の形を作っていく
④水で湿らせた“なめし皮”で、手回しろくろを回転させながら仕上げていく
 

先生に手伝ってもらいながらも、ようやく完成した作品がこちら。
厚みが均等になっていない部分もありますが、そこは愛嬌。裏側に自分のサインを刻んだら、体験はここで終了です(写真は2人分)。
その後の作業(乾燥、素焼き、釉薬がけ、本焼き、窯出し)はスタッフ(講師)にお任せ。焼き上がりまでの日数は、2ヶ月~2ヶ月半ほど。どんな作品になっているのか、楽しみに待ちましょう。
 

じゃじゃーん! 世界に一つだけのオリジナル作品が完成。色合いも素敵な感じに仕上げていただきました。完成品は、工芸館まで取りに行くか、着払いで自宅まで送ってもらうことも可能。詳細は体験当日に聞いてみてくださいね。
 

スポット情報(2022年9月27日現在)
スポット名 小岱工芸館
住所 荒尾市野原1523
電話番号 0968-68-7400
一日陶芸教室について 開催日/第2・4水曜、第1・2・3・4日曜
時間/10:00~15:30(※2時間程度)
一般受講料/1人2000円(粘土代1kg、焼成代込み)
※前日までの要予約
ホームページ http://shoudai-arao.com/event.html#rpop1(外部リンク)

くまもっと編集部

熊本をあいしてやまない「くまもっと編集部」。必見の熊本定番スポットから知る人ぞ知るこだわりの情報まで何でも知ってるモン。

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