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パンフレット

旅のおすすめ記事最新トレンドから絶対外せない王道まで!熊本の楽しみ方をご紹介します

熊本は装飾古墳のメッカ!? 県北で古墳の魅力を巡る

写真:装飾古墳

熊本県は「装飾古墳」のメッカであることをご存知ですか? 日本にはコンビニよりも多い数十万基以上の古墳があると考えられていますが、その中の約660基が石室の中や石棺の表面あるいは横穴墓の外壁などに装飾を描いた珍しい「装飾古墳」。そしてその3割に当たる195基が、熊本県にあるのです。熊本県内でも特に古墳が集中している県北地域で、その歴史と魅力に触れてきました。

  • 熊本県立装飾古墳館、鹿央物産館
  • チブサン古墳の石室見学、山鹿市立博物館
  • 江田船山古墳公園、ぱんのわ

※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、施設へお出かけの際は、熊本県や各自治体が発表する最新情報、要請などをご確認のうえ、手洗いやマスクの着用、人と人との距離の確保など基本的な感染防止対策(新しい旅のエチケット)を徹底していただくようお願いします。
 

国内はここだけ! 装飾古墳専門の博物館

熊本県立装飾古墳館
写真:熊本県立装飾古墳館
山鹿市鹿央町の自然豊かなエリアにある「熊本県立装飾古墳館」。平成4年に日本国内で県立としては唯一の“装飾古墳を専門”として造られた博物館です。コンクリート造の現代的なデザインの建物は、くまもとアートポリス事業の1つとして建築家・安藤忠雄氏が設計したものです。国指定史跡・岩原古墳群の敷地内に建つ「史跡と共にある博物館」でもあります。
写真:装飾古墳室
同館のメインとなる地階の展示室「装飾古墳室」。熊本県内にある主要な装飾古墳の、原寸大レプリカと古墳から出土した副葬品などを見ることができます。展示室に入って左手からレプリカが展示されており、時代とともに変わっていく装飾古墳の変遷を学べます。ちなみに、正面に見えるのは、鴨籠古墳石棺レプリカ(宇城市不知火町・5世紀前半頃)で実物は、熊本市にある熊本県立美術館の展示室で見学できます。
写真:石障
ここに展示されているレプリカの中で石障とよばれる熊本独自の埋葬施設に装飾を描いた小田良古墳(宇城市三角町・6世紀初め頃)。死者を悪しきものから護るため、鏡や盾、靫(ゆぎ)等を浮彫で描かれたと言われています。
写真:チブサン古墳

チブサン古墳(山鹿市・6世紀中頃)は日本を代表する装飾古墳の一つです。石屋形とよばれる埋葬施設の奥壁に描かれた赤、黒、白の彩色で描かれた二つの円文とその周りに配置された連続三角文の装飾は現代の幾何学模様にも通じるモダンなデザインが目を引きます。

これらの装飾古墳で多く用いられている赤は、ベンガラと呼ばれる鉄分の多い黄土を焼くことで造られた顔料です。現代でも鳥居の柱を塗るために用いられるベンガラには、装飾古墳を描いた人々は魔除けの意味を込めていたのかもしれません。

ちなみに、このチブサン古墳は週に2回、山鹿市にある現地を見学可能です。そのレポートは後ほど。

写真:大坊古墳
大坊古墳(玉名市玉名・6世紀中頃)は、赤と黒が織りなす連続三角文とその中に配置された円文はモダンでオシャレに見えます。もしかしたら当時、カリスマデザイナーと言われるような存在の人がいたのかも、などと妄想を膨らませてしまいます。
写真:弁慶ヶ穴古墳
弁慶ヶ穴古墳(山鹿市熊入・6世紀終り頃)はこれまで造られていた古墳の石材と比較するとはるかに大きい巨石を使って壁や天井が堅固に組まれています。石材を運搬する技術がこの時代に進んできたことを想像させます。
写真:弁慶ヶ穴古墳
またこの古墳では舟や人、馬、武具などの具体的なモチーフが描かれています。これまでの副葬品を描く意味や魔除けの意味を込めた装飾文様とは異なり、この古墳に埋葬された主の生前の暮らしなどを描くことが九州北部で多くなり、その影響を受けたと考えられます。この古墳の主は、北部九州に強いつながりを持っていたのかもしれないと考えられているそう。
写真:石人
古墳の上などに立てられていた石人(せきじん)。6世紀の前半に北部九州で最も勢力のあった豪族の磐井の仲間であることを示すものだったとする説があるそうです。写真の一番左の石人は、とぼけた表情がなんとも魅力的。このように熊本や北部九州で多く造られた装飾古墳。しかし、7世紀頃になると当時の大和朝廷から特別な例を除き古墳を造ることを禁じる「大化の薄葬令」が出されると、全国各地から古墳は消えていったそうです。
写真:装飾古墳室の展示品
上の写真は、装飾古墳室で展示されている実物の勾玉やガラスの首飾りです。十数世紀も前に加工された、美しく精巧な造りの品々にうっとり見惚れてしまいます。

古墳時代の人も、流行やフォトジェニックなものを求めたり、威厳を示したり、美しいものを愛でたりと、今と同じような感性があったのだと思うと、難しく捉えてしまいがちな古墳にとても親近感が湧きます。古代ロマンを感じます!
写真:常設展示室
1階フロアの常設展示室には、菊池川流域を中心に熊本県内各地にある遺跡から見つかった出土品が展示されています。弥生時代の終わりころに、ここ熊本で造られた全国でも珍しい、取っ手が付いたマグカップ型の土器は、特に必見。当時の最先端のプロダクトデザイナーが熊本にいたのかも、とまた妄想を膨らませてしまいます。
写真:企画展示室
また、企画展示室では定期的に企画展を開催。写真は、令和4年2月13日(日)まで開催中の「装飾古墳を描く―池田勝則氏が描いた彩りの世界-」の様子です。精緻なデザインの色鉛筆画で日本中の装飾古墳を描いた池田勝則氏の作品展です。絵画的価値、資料的価値の双方を持つ古墳絵画の数々には圧倒されます。
写真:勾玉づくり体験
写真:勾玉づくり体験

さらに、土曜・日曜には「勾玉づくり体験」が開催されています(材料費 白色200、黒色・ピンク色300円、所要時間90分、要事前予約)。本物の天然石から削り出し、ピカピカに磨いて、自分だけのオリジナル勾玉を作ります。子どもも大人も夢中になってしまう体験です。完成品に紐を通して身に付ければ、リアル古代人!
※冬季(令和3年12月から令和4年2月末)の期間は組紐づくりに体験メニューを変更しています。
(写真提供/熊本県立装飾古墳館)

写真:展望所からの景色
博物館屋上にある展望所からは、岩原古墳群を望むことができます。館内観覧が終わったら、古墳の散策にも出かけてみましょう。
写真:岩原双子塚古墳
岩原双子塚古墳は、墳丘の長さ107メートルの前方後円墳。実際に散策すると、その大きさを実感できます。
写真:ハニワ公園
遊具の周りに動物のハニワが集まるハニワ公園も! 子どもも散策を楽しめますよ。
スポット情報(2022年1月28日現在)
スポット名 熊本県立装飾古墳館 
住所 熊本県山鹿市鹿央町岩原3085
問い合わせ 0968-36-2151
営業時間 9:30~17:15(入館16:45まで)
定休日 月曜 ※祝日の場合は翌日、12月25日~1月4日
観覧料 一般430円、大学生260円、幼児・小・中・高生 無料
駐車場 あり
関連リンク 熊本県立装飾古墳館サイトはこちら(外部リンク)
写真:鹿央物産館
散策が終わったら、装飾古墳館がある丘の麓にある「鹿央物産館」へ! こちらのレストランでは、「前方後円墳の発掘?体験」ができるとの話…。
写真:カレーライス
名物メニュー「岩原双子塚古墳・発掘カレー」(1,100円)です! ついさっき実物を見てきた岩原双子塚古墳の500分の1の縮尺で正確に再現した型で御飯を盛っています。ご飯はすぐ近くの田んぼで採れた古代米をブレンド。さらに、カレールーの中には勾玉をイメージしたカシューナッツも。ルーには規格外のナシを煮詰めたペーストが入っており、フルーティな甘さとスパイシーさが共存した美味しさ。
写真:カレーライス
スコップ型のスプーンで墳丘部分を掘ってみると、何かの食材を「発掘」できます。季節によって中身は変わるので、掘ってみてからのお楽しみです!
写真:どんぐりクッキー
さらに、装飾古墳館と共同でレシピ開発した、古代の「どんぐりクッキー」も付いています。
写真:ギャラリーの内装
写真:ギャラリー作品

隣のギャラリーには、地元の作家によるクラフト作品に加えて、ミニハニワ・土偶や勾玉、鹿の角アクセサリーなども販売されています。

写真:農産物直売所
写真:農産物直売所のお土産品
写真:農産物直売所のお土産品

また、道向かいにある農産物直売所では、鹿央や山鹿市地域の農産物はもちろん、古代米や古代米を使ったスイーツなどの加工品も購入できます。食事やお土産まで古代や古墳にこだわってお出かけするのも楽しいですよ!

スポット情報(2022年1月28日現在)
スポット名 鹿央物産館 
住所 熊本県山鹿市鹿央町岩原2965
問い合わせ 0968-36-3838
営業時間 直売所8:00~17:00、レストラン11:00~15:00
ギャラリー10:00~15:00
定休日 月曜 ※祝日の場合は翌日、年末年始
駐車場 あり
関連リンク 鹿央物産館 サイトはこちら(外部リンク)

1500年前から残る、装飾古墳の鮮やかな壁画をこの目で

チブサン古墳の石室見学
写真:チブサン古墳

「熊本県立装飾古墳館」に石室のレプリカが展示されていた国指定史跡「チブサン古墳」。その実物は、山鹿市にある「肥後古代の森 山鹿地区」内にあります。古墳時代後期に造られたとされるチブサン古墳は、全長約45メートルの前方後円墳。古墳自体は歴史公園として普段から開放されていますが、通常、石室内部は公開されていません。しかし、10時と14時(各回10名限度)の1日2回博物館へ申し込めば石室内部見学を行うことができます。

 

※コロナ感染対策のため、令和4年1月20日)から内部見学は休止中です。内部見学を再開する場合、HPなどでお知らせします。

写真:山鹿市立博物館
内部見学の集合場所は「山鹿市立博物館」。そこから、車で約2分の場所にある「チブサン古墳」へと移動します。入口には古墳の説明やハニワ、石人のレプリカも展示されており、ボラティアガイドさんが古墳のことを案内してくれます。全国の装飾古墳の3割が熊本県にあるのですが、中でも山鹿市だけで全国の1割があるのだそうです。
写真:石室の壁画のレプリカ

古墳の入口付近には、石室の壁画のレプリカも。よくよく見ると、三角や菱形、丸などの幾何学模様に加え、人の姿のような絵柄も見えます。この色柄が魔除けの盾や鏡と、冠をかぶった人であるなど諸説あるそうですが、先入観を捨てて何のモチーフかを考えてみるのも楽しいものです。大人よりも子どもの方が自由にいろんな発想をするそうですよ。

ちなみに、山鹿の人は昔から、正面に見える円形の2つのモチーフを乳房とみており、そこから「チブサン古墳」の名称がつけられたそう。今でも、乳の出が良くなるパワースポットとしても知られています。

写真:石室の入り口
一通り説明を聞いたら、いよいよ石室へ。横穴から内部へと入っていきます。中は狭くなっており、低い天井の階段を登っていくので、歩きやすい服装が良いでしょう。
写真:石室壁画
(写真提供/山鹿市教育委員会)

いよいよ、実物の石室壁画とご対面です! 室内は空調管理されており、ガラス越しに見ることになります(内部の撮影は禁止)。レプリカで見た色合いと遜色なく鮮やかな壁画の色柄。そして緻密に積み上げられた石。国内でも、かなり保存状態が良い石室の1つなのだそう。これらが約1500年も残り続けてきたものだと思うと、悠久のロマンを感じます。
写真:オブサン古墳

さらに、車でさらに約2分の場所にある「オブサン古墳」へ。こちらは、石室内も常時開放されています。

「オブサン古墳」はチブサン古墳より50年ほど後に造られたといわれる、直径約22メートルの円墳(えんぷん)です。入口の両脇に突堤(とってい)という出っ張りが設けられ、珍しい形状なのだそう。この突堤を女性の両足、古墳の入口を産道になぞらえて、江戸時代以降は「安産の神様」とされ、オブサンという名も「産(うぶ)さん」からつけられたのだとか。

写真:横穴式石室の前室
写真:横穴式石室の前室

横穴式石室の前室まで自由に入ることができ、奥の石室を柵越しに見ることができます。チブサン古墳よりも大きな石が積み上げられて強固な造りです。そのため古来より家がない人が住まいとして使ったり、西南の役の際には陣地とされたりと、様々な使い方がされてきたそう。敷地内に展示されている閉塞石(石室を閉じていた石)には、先々戦争時の弾痕が残されています。そのため、保存状態はチブサン古墳ほどは良くなく、朱色の絵柄も退色してしまっていますが、かすかに見える色柄にイメージが膨らみます。

ツアー情報(2022年1月28日現在)
ツアー名 チブサン古墳の石室見学 
問い合わせ
申し込み
山鹿市立博物館 0968-43-1145 
日時 土日曜、祝日の10:00~、14:00~
見学料 一般・大学生100円、高校生以下50円
定員 各回10名
(要事前予約、人数に空きがあれば当日参加も可)
集合場所 山鹿市立博物館(熊本県山鹿市鍋田2085)
駐車場 あり
関連リンク チブサン古墳内部見学サイトはこちら(外部リンク)
備考 コロナウイルス感染症対策のため、令和4年1月20日より
内部見学は休止中です。内部見学を再開する場合、
HPなどでお知らせします。
写真:山鹿市立博物館
また、集合場所である「山鹿市立博物館」を観覧すれば、さらに古墳への知識が深くなります。こちらは熊本県で2番目に開館した博物館で、菊池川流域で発掘された石器や鉄器類などの出土品や、菊池川流域の考古資料、縄文時代から明治までの歴史、民族資料などが展示されています。特に見逃せないのが、全国でここだけにしかない石包丁型鉄器。巴型銅器も貴重な資料です。ここを1周するだけで、タイムトラベル気分になれそうです。
写真:山鹿ピアノ
館内では時期により企画展が開催されます。ちなみに、大正時代に山鹿市の木工職人が見よう見まねで作った「山鹿ピアノ」の展示も。演奏可能な状態で、とても貴重な一台です。
スポット情報(2022年1月28日現在)
スポット名 山鹿市立博物館 
住所 熊本県山鹿市鍋田2085
問い合わせ 0968-43-1145 
営業時間 9:00~17:00 ※入館は16:30まで
定休日 月曜 ※祝日の場合は翌日、年末年始
入館料 一般・大学生270円、高校生以下70円
(山鹿市内の小中学生は無料)
駐車場 あり
関連リンク 山鹿市立博物館 サイトはこちら(外部リンク)

のどかな自然の中にある、4つの古墳がある公園

江田船山古墳公園
写真:江田船山古墳公園
九州自動車道菊水インターチェンジから車で5分の位置にある「江田船山古墳公園(えたふなやまこふんこうえん)」。広大な敷地の中には、国史跡に指定されている江田船山古墳をはじめ4つの古墳がある公園です。巨大な石人(せきじん)が来る人をお出迎え。公園として開放されているため、ピクニックや花見などで多くの人が訪れる憩いの場でもあります。
写真:江田船山古墳
こちらが江田船山古墳。5世紀後半頃に造られたとされ、墳丘長62メートルある大きな前方後円墳です。墳丘の上には巨木が生い茂っており、十世紀以上の時の流れを感じます。ちなみに、こちらが発掘されたのは明治6年。地元に住んでいた池田佐十が夢のお告げにより塚を掘ってみると石棺を発見し、その中などから豪華な副葬品が見つかったという逸話が残っています。
写真:石棺
その石棺は古墳の中に作られた保存施設の中に残されており、誰でも自由に見学ができるようになっています。階段を登り、保存施設の入口へ…。
写真:保存施設の内装
室内ではガラス越しに石棺を見ることができます。ガラスの内側は結露しているので、備え付けの取っ手で水滴を取りながら見学しましょう。
写真:横口式家形石棺
こちらが石棺です。阿蘇凝灰岩の切石によって造られた、横口式家形石棺。一部に朱色の塗料が残っており、造られた当時は全体を朱色で塗られていたのではないかとのこと。
また、ここからは多くの貴重な遺物が発掘されており、そのほとんどが国宝に指定されているそうです。
写真:木の中から見る公園
古墳の上を前方部側へ行くと、木々の間から公園を一望できる景色が見えます。時が止まったように静かなで、なんだか癒やされる場所です。
写真:京塚古墳
こちらは、江田船山古墳のすぐ横にある京塚古墳。5世紀半ばに造られたとされる円墳です。上に登れる階段があるので、この上から江田船山古墳の全景を眺めることもできます。
写真:虚空蔵塚古墳
こちらは虚空蔵塚(こくんぞうづか)古墳。墳丘長44メートルの前方後円墳です。なだらかな芝生に覆われ、休日ともなると、この上で多くの子ども達が駆け回って遊ぶ姿が見えます。古墳と共に遊び場があるというのは、なんとも豊かな環境に思えます。
写真:吊り橋
さらに、川にかかる吊り橋を渡ると…
写真:石像
写真:石像

「縄文のむら」エリアに入ります。ここは、縄文時代の竪穴式住居跡や「若園貝塚」が見つかった場所。さらに時代を遡って、当時の暮らしに思いを馳せましょう。

スポット情報(2022年1月28日現在)
スポット名 江田船山古墳公園 
住所 熊本県玉名郡和水町江田
問い合わせ 0968-34-3047
(和水町教育委員会社会教育課) 
駐車場 あり
関連リンク 江田船山古墳サイトはこちら(外部リンク)
写真:和水町歴史民俗資料館
公園に隣接する「肥後民家村」内にある「和水町歴史民俗資料館」では、江田船山古墳から発掘された貴重な遺物のレプリカを見ることができます。ぜひ、古墳と合わせて足を運んでみましょう。周辺では、たくさんのハニワのレプリカがお出迎えしてくれます。
写真:銀象嵌銘大刀のレプリカ
特に注目したいのが、江田船山古墳から出土した銀象嵌銘大刀(ぎんぞうがんめいたち)のレプリカ。他にも、銅鏡などの副葬品はすべて国宝に指定されており、現物は東京国立博物館が所蔵しています。
写真:和水町歴史民俗資料館の内装
ほかにも、弥生時代の甕棺や石人(県指定)、町内の遺跡から出土した遺物など、興味深い資料がたくさんです。
写真:肥後民家村
写真:肥後民家村
資料館がある「肥後民家村」は、古民家を移築した昔懐かしい景色が広がっています。木々や小川など自然豊かで、子ども達は自然遊びも楽しめる空間。カフェやカレー店、木工アトリエなどのショップも入っているので、ぜひ合わせて楽しんでみましょう。公園と合わせて、いくつもの時代を行き来するような楽しい散策を楽しめるスポットですよ!
スポット情報(2022年1月28日現在)
スポット名 和水町歴史民俗資料館 
住所 熊本県玉名郡和水町江田302 肥後民家村内
問い合わせ 0968-34-3047(和水町教育委員会社会教育課)
営業時間 9:00~17:00 ※入館は16:30まで
定休日 月曜 ※祝日の場合は翌日、年末
入館料 無料
駐車場 あり(肥後民家村・江田船山古墳公園駐車場)
関連リンク 和水町歴史民俗資料館サイトはこちら(外部リンク)
写真:ぱんのわの外観
古墳公園を楽しんだら、ぜひ合わせて立ち寄って欲しいのが、公園横にある「道の駅 きくすい」敷地内のパン屋さん「ぱんのわ」。
写真:ぱんのわの内観
オープン7年目(2022年時点)を迎えるこちらは、化学添加物不使用・天然酵母で焼き上げるパンが人気のお店。地元・玉名地域産小麦粉をはじめ、地元の食材を使ったパンが多く揃います。その自然な風味豊かなおいしさに、県外のファンも多い人気店です。
写真:古墳の形のあんパン
そして、こちらの看板商品の1つが、ぽっこりかわいい古墳の形のあんパン!「なごみパン」(1個230円)です。地域おこしのためにと、「ぱんのわ」が和水町と共同開発し2017年に完成したこちらのパン。先ほど見てきた江田船山古墳と同じ前方後円墳です。
写真:古墳の形のあんパン

和水町にちなんでいるのは、この古墳の形だけではありません。生地の小麦粉の中に和水町産無農薬古代米(黒米)を混ぜ込み、食感と香ばしさをプラス。そして中身は、赤米に求肥・白あんが入っています。この赤米の赤は、装飾古墳に多く使われる塗料・ベンガラをイメージしているそう。

天然酵母がもたらす生地のもっちり感と自然な甘み、あんのやさしい風味が絶妙なバランスで、つい1個、2個と食べてしまうおいしさ。地元の素材の滋味をじっくり感じられる一品です。

写真:陶器のブローチ
お店の一角に、もう一つ古墳にまつわるアイテムが! こちらは、陶芸家・田代あやさんによる陶器のブローチ「753ブローチ」(1個770円、マグネットもあり)です。古墳好きだという田代さんが手作りしたこのブローチは、1つ1つ色柄が違い、すべてが1点もの。前方後円墳の中にいろんな世界が描かれていて、目移りしてしまいます。このかわいい古墳をファッションのアクセントにするのも素敵です。
写真:ナスコッティ
ちなみに、古墳関係のもの以外にも、ぜひ手に取って欲しい商品があります。こちらは「ナスコッティ」(380円)。コーヒーやワインなどに浸して楽しめるイタリアの伝統菓子、ビスコッティなのですが、なんと中に入ってるのは和水町産のナス! 玉名産小麦粉にナスのジャムを練り込んで焼き上げており、ナスの自然な甘みと食感が絶妙なアクセントに。2019年福岡デザインアワード銀賞を受賞しています。
写真:ジャコマヨパン

パンは常時30種前後がそろいますが、売れ筋商品の1つが「ジャコマヨ」(1個200円)。隣接の道の駅に週2回、産地直送される熊本県芦北産のジャコがマヨネーズとトッピングされ焼き上げられています。ジャコの香ばしさとマヨネーズとの組み合わせがクセになるおいしさです!

目で見て体感して、お腹も満たされて、古墳尽くしのお出かけ、ぜひ楽しんでみてくださいね!

スポット情報(2022年1月28日現在)
スポット名 ぱんのわ 
住所 熊本県玉名郡和水町江田455
問い合わせ 0968-57-7589
営業時間 10:30~18:00 ※早くオープンする場合もあり
定休日 月火曜 ※祝日の場合は営業、振替休日あり
駐車場 あり(道の駅きくすい駐車場)
関連リンク ぱんのわサイトはこちら(外部リンク)

※臨時休業や営業時間の変更の可能性がありますので、お出かけの際は、直接店舗に営業時間をご確認ください。

中川千代美

長崎生まれ、熊本在住。地方出版社に勤めたのち、「チヨミ編集事務所」として独立。地域の子育て情報誌や生活情報紙をはじめ、幅広いジャンルの編集・ライティング・企画を手がける。食欲・物欲・お出かけ欲・温泉欲・ビール欲が赴くままに熊本・九州を駆け回る日々。趣味は二胡。

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