熊本地震 震災ミュージアム「KIOKU(きおく)」。7月15日(土)グランドオープン!

震度7の揺れが2度発生し、甚大な被害をもたらした熊本地震から今年で7年。熊本県と9つの市町村では地震の記憶や経験、教訓を後世に伝え学ぶため、震災遺構などを活用して回廊形式のフィールドミュージアム「熊本地震 記憶の廻廊」を整備しています。
今回はその中核拠点として、7月15日にオープンする熊本地震 震災ミュージアムKIOKU(きおく)をご紹介。一足早く、その魅力をお伝えします。
「KIOKU」が開館するのは、“回廊型フィールドミュージアム”の中核を担う南阿蘇村の旧東海大学阿蘇キャンパス内。現在敷地内では、被災した鉄筋コンクリート造の「1号館建物」や敷地内に現れた「地表地震断層」などを見学できますが、KIOKUが新たに仲間入りすることで、熊本地震の被災当時の様子や発生のメカニズム、人と自然の共生のあり方などについても学べるようになりました。
まさに一般公募で選ばれたシンボルネーム“KIOKU”の願いのように、熊本地震を追体験し、そこから得たものを記憶して、未来へ語り継がれるような、そんな施設になっています。この機会にぜひ、訪れてみませんか。
地震発生から復興、そして未来へと…。3つのブースで分かりやすく紹介

展示室① ~「その時」の記憶をたどる~
当時の映像が流れるシアターや、震災遺物、被災状況の写真などが展示されたブース。なかでも注目は、メインスペースに展示された一台の車。地震で被災し、原形をとどめないほどに大破しており、自然の力の大きさを感じずにはいられません

展示室② ~熊本の大地を知る~
熊本の大地の動きや特徴を学びながら、地震との関連性を解き明かしていくブース。震度分布を解説する巨大ジオラマや熊本地震の主断層と言われる布田川断層帯の剥ぎ取り標本など、子どもから大人まで興味を持って学べるコンテンツもたくさん

展示室③ ~自然とともに生きるためには~
被災した人たちの言葉や熊本の復旧・復興の歩みを通して、「自然とともに生きるにはどうしたらよいか」を考えていくブース。支援への感謝の気持ちも伝えています
交流ラウンジと芝生広場

館内には自由に利用できる交流ラウンジも設置。ここでは、熊本地震の経験や教訓を風化させずに伝えていく“語り部”と交流ができるほか、関係機関による企画展示なども定期的に行われる予定。
館内の外には、各種イベントが開催できる芝生広場も完備

熊本アートポリスプロジェクトを通して設計された、柔らかな屋根が特徴的な施設の外観も魅力のひとつ。来場者をやさしく包み込んでくれています
併設震災遺構/旧東海大学阿蘇キャンパス

敷地内にある旧東海大学阿蘇キャンパスでは「地表地震断層」と「1号館建物」を見学することが可能。引き裂かれた階段や地震の衝撃でS字型に屈折した窓サッシ、鉄筋コンクリートの鉄筋がむき出しになった様子など、地震の力の大きさを体感することができます。
※「旧東海大学阿蘇キャンパス」の詳細はコチラから↓↓
震災遺構「旧東海大学阿蘇キャンパス」を訪ねる
漫画「ONE PIECE」麦わらの一味のロビン像も必見!

敷地内には、熊本県出身の漫画家・尾田栄一郎氏が描く人気漫画『ONE PIECE』と連携したONE PIECE 熊本復興プロジェクト『麦わらの一味「ヒノ国」復興編』の一環として、2021年10月に除幕された「ロビン像」の姿もあります。
~考古学者であるロビンが、復興が花開くように記憶と教訓を語り継ぐ手助けをしに駆けつけました~
こちらも忘れずにチェックしてみてくださいね。
※ロビン像は無料で見学できます
スポット名 | 熊本地震 震災ミュージアム KIOKU(きおく) |
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住所 | 阿蘇郡南阿蘇村河陽5343-1 |
電話番号 | 0967-67-2222(みなみあそ観光局・あそ望の郷共同体) |
開館時間 | 9:00~17:00 |
休み | 月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始 |
料金 | 大人500円、県外中高生400円、県外小学生300円 ※県内小中高生無料 |
駐車場 | 約100台(大型バス6台含む) |
交通アクセス | 車/熊本市中心部から約1時間10分、阿蘇くまもと空港から約40分 電車(JR豊肥本線)/赤水駅から徒歩約47分 |
HP | http://kumamotojishin-museum.com/(外部リンク) |
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