世界遺産登録の天草﨑津集落をめぐる
世界文化遺産に登録された「天草の﨑津集落」。天草には、イルカウォッチングや新鮮な海鮮を楽しめるスポットやSNSで話題のスポットがもりだくさん!今回は世界遺産についてより一層理解が深まる内容を中心に特にオススメしたい天草の魅力をご紹介いたします。
- 﨑津教会
- 﨑津諏訪神社
- 海月
- 大江教会
穏やかな羊角湾のそばに建つ「﨑津教会」
天草下島の西部に位置する﨑津は、キリスト教の禁教期において仏教、神道、キリスト教が共存し、漁村特有の信仰形態を育んだ集落として、価値を認められています。
禁教が解かれて約15年後の1888年、﨑津諏訪神社の下に木造の﨑津協会が完成しました。現在の建物は昭和9(1934)年にフランス人宣教師ハルブ神父の時代に建てられたものです。場所は、当時の神父の強い希望により、弾圧の象徴である“絵踏み”が行われた庄屋役宅跡が選ばれ、祭壇は絵踏みが行われた場所に位置しています。重厚なゴシック様式の教会の堂内は国内でもめずらしい畳敷きで、鮮やかなステンドグラスから優しい光が差しこむ穏やかな空間となっています。また、穏やかな羊角湾のそばに建つことから「海の教会」とも呼ばれています。
サンタクロースの聖地といわれる天草。冬は﨑津教会もイルミネーションに彩られます。
スポット名 | 﨑津教会 |
---|---|
住所 | 天草市河浦町﨑津539 |
電話番号 | 0969-78-6000(﨑津集落ガイダンスセンター) |
時間 | 9:00~17:00 |
駐車場 | 﨑津集落ガイダンスセンターに駐車 |
注意事項 |
|
関連リンク | 長崎の教会群インフォメーションセンター(外部リンク) |
密かな信仰を守った「﨑津諏訪神社」
豊漁・海上安全を願い、1647年に創建されたと伝わる神社です。禁教時代、潜伏キリシタンはこの神社の氏子となり、参拝の際には密かにオラショ(お祈り)を唱えていました。長きにわたって密かな信仰を守るために、重要な役割を果たした場所です。また、1805年の「天草崩れ」では、潜伏キリシタンたちが持っていた信心具を差し出すように指定された場所でもあります。
スポット名 | 﨑津諏訪神社 |
---|---|
住所 | 天草市河浦町﨑津505 |
時間 | 参拝自由 |
駐車場 | 﨑津集落ガイダンスセンターに駐車 |
天草で最も早く造られた「大江教会」
キリスト教解禁後、天草で最も早く造られた教会です。現在の建物は昭和8(1933)年、フランス人宣教師・ガルニエ神父が地元信者と力を合わせて建立しました。﨑津教会を「海の天主堂」と呼ぶのに対し、丘に建つ大江教会は「丘の教会」と呼び親しまれています。1907年には、北原白秋や与謝野鉄幹ら5人の若き詩人がガルニエ神父を訪ね、その時の様子は「五足の靴」と題した紀行文として発表されたことでも知られています。教会内部ではステンドグラスや、素朴で温かみのある天井や窓の装飾などを見ることができます。
冬はイルミネーションが楽しめます。夜の闇に浮かび上がる教会の姿は幻想的な雰囲気。普段と一味違う大江の冬!をお楽しみください。
スポット名 | 大江教会 |
---|---|
住所 | 天草市天草町大江1782 |
電話番号 | 0969-22-2243(天草宝島観光協会) |
時間 | 9:00~17:00 |
休み | なし |
駐車場 | 10台 |
注意事項 |
|
今回、世界文化遺産に登録された「天草の﨑津集落」を中心に、天草の魅力満載の情報をお届けしました。冬の間は、期間限定でイルミネーションに飾られた教会を見ることもできます。ぜひいつもと少し違った表情の天草を見てみてください。