ノスタルジックな気分に浸る天草の旅

跡部千夏

2019年1月8日天草エリア歴史・文化世界遺産教会潜伏キリシタンイルカウォッチング絶景

「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の一つとして、2018年7月に世界文化遺産に登録された、天草の﨑津集落。その土地で営まれている人々の暮らしや歴史を肌で感じる、ノスタルジックな気分に浸る天草の旅をご案内します。

2018年7月に世界文化遺産に登録された『﨑津集落』。その集落のシンボルでもある『﨑津教会』は、穏やかな羊角湾のほとりに建つ、重厚なゴシック様式の教会だ。「海の天主堂」とも呼ばれ、周囲の景観との融合は感動すら覚える。

教会内は国内でも珍しい畳敷きで、日本と西洋の文化が見事に調和している

夕陽に美しく浮かぶ「海上マリア像」。船人や漁人達を見守り続けている

﨑津諏訪神社の鳥居から見る﨑津教会

貴重な品を展示している『天草市﨑津資料館みなと屋』は、﨑津の歴史やその土地で営まれる人々の暮らしを知るのにもってこいのスポット。歴史を知って集落をめぐると、より旅が楽しめる。

天草市﨑津資料館みなと屋

海に出るための小路「トウヤ」。狭い通路の両側には、住宅や商店が密集し、独自のまち並みを作り上げている

天草の伝統工芸品の製作体験ができるスポット。カップルや夫婦、友人同士で旅の思い出やプレゼントとして作る人も多いとか。独特の西洋風建築が印象的な建物で、国の登録有形文化財に指定されている。

天草文化交流館の趣のある外観

天草地方に伝わる天草南蛮手まり。その美しさから、飾り物や土産品としても人気

国の伝統的工芸品にも指定されている天草陶磁器。天草陶石を原料とした白磁は、高い強度で硬く、透き通るような白が美しい

ミナミバンドウイルカを一年通して観ることができるイルカウォッチング。なんと遭遇率は95%以上！広大な海で泳ぐイルカの姿は感動もの。春から夏にかけては赤ちゃんイルカが観られるチャンスも。

高確率で出会える自然の姿に感動すること必至！

今回、天草の文化や歴史を肌で感じる天草の旅をご紹介しました。ほかでは味わえない独特なまち並みや集落を包み込む優しい空気は、素敵な旅の思い出となるはずです。

熊本生まれのライター、エディター。広告制作ディレクターを経て、地元・熊本の豊かな自然、魅力的なスポットの数々、そして人々の温かさを多くの人に伝えたいと思っています。日々のエネルギー補給は映画・お笑い・音楽鑑賞

このライターの記事へ