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パンフレット

旅のおすすめ記事最新トレンドから絶対外せない王道まで!熊本の楽しみ方をご紹介します

一部運行再開!くま川鉄道の駅を巡る旅

写真:駅の改札

人吉市から球磨郡湯前町までの24.8キロメートルをつなぐローカル鉄道「くま川鉄道」。令和2年7月豪雨で被災し、全線運休していましたが、2021年11月28日に「肥後西村駅」-「湯前駅」間で一部運行再開となりました。そこで、再開区間内にある駅併設、周辺のお出かけスポットをご紹介。人吉球磨地方の復興を応援しに、そしてくま川鉄道や周辺の景色を楽しみに、ぜひお出かけしてみて。

  • ユノカフェ&湯前まんが図書館(湯前駅)
  • おかどめ幸福駅売店・黒豚キッチンKUMAKURO幸福駅店(おかどめ幸福駅)
  • ブルートレインたらぎ(多良木駅近く)

※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、施設へお出かけの際は、熊本県や各自治体が発表する最新情報、要請などをご確認のうえ、手洗いやマスクの着用、人と人との距離の確保など基本的な感染防止対策(新しい旅のエチケット)を徹底していただくようお願いします。
 

終着駅でじっくり楽しむ、カフェ&まんが読書タイム

ユノカフェ&湯前まんが図書館
写真:湯前駅の多目的広場
くま川鉄道の終着駅、湯前(ゆのまえ)駅。この駅には「湯前駅レールウイング」という複合施設が併設されています。ウッドデッキが広がる空間は多目的広場として利用されるほか、ゆっくり時間をかけて過ごしたいお店が入っています。
写真:ユノカフェ
まず訪問したのが、「ユノカフェ」。地域活性化を目指して2017年にオープンしたお店で、ホットサンドやバーガーなどの軽食とカフェメニューを楽しめます。湯前町や人吉球磨の食材を生かしたり、地元のお店とコラボしたりと、人吉球磨の味覚を楽しめるメニューが多いのが魅力です。
写真:ユノカフェの店内
木の温かみがあふれる店内。レールウイングを一望できるカウンター席もあるので、グループでも一人旅でも寛げる空間です。
写真:田園シンフォニーロール

今回の一部復旧を記念し、くま川鉄道とコラボした新メニュー、「田園シンフォニーロール」(1本440円)。くま川鉄道の観光列車、田園シンフォニーをイメージしたトルティーヤです。「復旧した電車内で、ワンハンドで食べられるメニューを!」と試行錯誤の末、作られました。写真左がてりやきチキン、右がゴボウサラダで、どちらも野菜がギッシリ詰まっているのが魅力。

ちなみに、写真右奥のドリンクは、「かぼすレモネード」(330円、11月から3月頃限定)。無農薬・自家栽培のかぼすと八代産レモンで作られて、フレッシュな酸味がクセになる人気ドリンクです。

写真:田園シンフォニーロール
「田園シンフォニーロール」の包装紙には、「田園シンフォニー」の車体とくま川鉄道・ユノカフェのロゴがあしらわれています。巻き紙のカラーも田園シンフォニーの車体とおそろい。イートイン、テークアウト、どちらも可能です。
写真:ユノバーガー
さらに、こちらの看板メニューが「ユノバーガー」(単品440円、写真はランチAセット880円)。自家製バンズに、地元の精肉店「丸一」とコラボした肉厚パテが挟まれ、ジューシーさと香ばしさのバランスが絶妙! ランチセットにすると、たっぷりサラダとスープがセットになり、栄養バランスも抜群に。
写真:柚子胡椒ツナマヨピザ
そして、もう一つ注目のメニューが、「柚子胡椒ツナマヨピザ」(660円)。湯前町の女性たちが球磨郡の食材を使った漬物や加工品を製造販売する「下村婦人会」とのコラボメニューです。「ピザに、柚子胡椒…!?」と驚きますが、いざ食べてみると、まろやかなツナマヨと手作りの風味豊かな柚子胡椒が想像以上に合います。クセになる大人なおいしさ!
写真:サイクリング出発する男性たち
レールウイングには、アウトドアブランド「Snow Peak」のテントやテーブル、チェアなどのキャンプ用品が設置されており、カフェのメニューをここで頂くことも可能です。密を気にせず、ちょっとしたグランピング気分でくつろげますよ。
スポット情報(2021年12月10日現在)
スポット名 ユノカフェ
住所 熊本県球磨郡湯前町1822-4
問い合わせ 0966-43-4888 
営業時間 10:00~16:00(OS15:30)
定休日 火・木曜
駐車場 あり
写真:湯前まんが図書館の入口
次は、カフェの隣にある「湯前まんが図書館」へ! 湯前町は風刺漫画家・那須良輔(なすりょうすけ)さんの出身地。駅近くに「湯前まんが美術館」があったり、例年、マンガ家を招いてのイベントや風刺漫画コンクールを開催するなど、漫画文化の発信に取り組む町としても有名です。そんな町の取り組みを象徴している、この施設。
写真:湯前まんが図書館の店内
中には、約4,000冊ものマンガ本がズラリ。最新の人気作から懐かしの作品まで幅広く揃っており、なんと無料で利用することができます。時間の許す限り滞在して漫画を読みふけってもOKです(貸出はなし)。

こちらにあるマンガ本の多くが、寄付によって揃えられたもの。倉庫にも1000冊以上の蔵書があり、定期的に作品を入れ替えているそうです。
写真:本棚の上に並んでいるサイン
本棚の上には、これまでイベントで湯前町を訪問した著名マンガ家のサインが!
写真:熊本県出身マンガ家やコーナー
図書館の一角には、熊本県出身マンガ家やコーナーも。「こんなにたくさんいるんだ」「この先生も熊本出身!?」など、いろんな発見があります。
写真:店内の小上がりスペース
子どもが靴を脱いで本を読める小上がりのスペースも。
写真:持ち出しカード
ちなみにこちらのマンガ本も、外のテントスペースに持ち出して読むことも可能です。
写真:外のテントスペース
ローカル鉄道の駅や列車を眺めながら、時間を忘れてマンガ本に没頭する、というのも、贅沢な休日の過ごし方かも知れません。
写真:田園シンフォニー
取材中に、ちょうど試運転中だった「田園シンフォニー」の姿が! この美しい車体が、また人吉球磨ののどかな景色の中を走るようになると思うと、うれしいですね。
スポット情報(2021年12月10日現在)
スポット名 湯前まんが図書館 
住所 熊本県球磨郡湯前町1822
問い合わせ 0966-43-4888 
営業時間 9:00~17:00
定休日 年末年始(12月28日~1月3日)
入館料 無料
駐車場 あり

「幸福行き」切符をゲットし、黒豚メニューに舌鼓

黒豚キッチンKUMAKURO幸福駅店・おかどめ幸福駅売店
写真:おかどめ幸福駅
湯前駅から西に上った、あさぎり町にある「おかどめ幸福駅」。日本で唯一「幸福」の名が付く現役の駅として有名で、観光スポットとしても多くの人が訪れる場所です。こちらの駅自体は無人駅ですが…、
写真:黒豚キッチンクマクロ おかどめ幸福駅店
駅の隣に、売店&カフェ「黒豚キッチンクマクロ おかどめ幸福駅店」が併設されています。
写真:黒豚キッチンクマクロ おかどめ幸福駅店の店内
店内には、あさぎり町のお土産品・特産品、地元の作家よるハンドメイド作品などがズラリ。
写真:幸福行き記念切符
お土産の一番人気は、やはり「幸福行き」記念切符です。日本中でここでしか買えない、本当の「幸福行き」切符。自身へのお守りや大切な人へのお土産などに選ばれているそう。
写真:お守り
写真:幸福神社の開運絵馬

さらに、幸福にまつわるお守りや、すぐ近くにある「岡留熊野座神社」、通称・幸福神社の開運絵馬などの幸福開運グッズも人気です。とにかく幸せになりたい!

写真:カフェ
そして、お店の奥のカフェ空間ではランチやデザートを楽しむことができます。こちらのランチは、地元・あさぎり町産の「球磨の黒豚」を使用したもの。普通の豚は生まれて6ヵ月で出荷されるところ、この「球磨の黒豚」は無理矢理太らせず10ヵ月以上の時間をかけて、ストレスなく健康的に太らせることで、安心安全な美味しさを引き出しているのだそう。ハンバーグ、生姜焼き、トンカツ、カツカレーなど、黒豚づくしのランチがそろい、目移りしそう…!
写真:幸福ランチプレート
こちらの看板ランチ、「幸福ランチプレート」(1,200円)。黒豚のハンバーグ・ウインナー・コロッケがセットになった、おいしいとこ取りのランチです。黒豚100%使用のハンバーグは、脂が甘くもあっさりして残らず、パクパク食べてしまうジューシーな美味しさ。ウィンナーやコロッケにも黒豚のうま味が光り、満足感の高いランチです。
写真:テイクアウトコーナー
さらに、テイクアウトメニューは地元の人にも人気です。ホットサンド(500円)はハムレタス、炭火焼肉、メンチカツの3種。ほかにも、コロッケボールやメンチボールなど、「球磨の黒豚」を使った軽食がズラリ。
写真:くま川鉄道の線路
テラスからはくま川鉄道の線路が見えます。運良く列車が通ると、さらにテンションが上がりそうです!
写真:おかどめ幸福駅
満腹になったら、「おかどめ幸福駅」も散策しましょう。レトロな建物とのどかな田園風景が、どこかノスタルジー。
写真:幸福駅にある絵馬コーナー
写真:幸福駅にある絵馬コーナー
写真:幸福の黄色いポスト
写真:鈴

絵馬コーナーには、くま川鉄道の復旧を記念する言葉も多数。幸福の黄色いポスト、「鈴を鳴らせば幸福が鈴なり」の鈴など、とにかく幸福になれそうな空間です。

写真:おかどめ幸福地蔵菩薩
店舗の道向かいにある「おかどめ幸福地蔵菩薩」は、人吉球磨が舞台の人気アニメ作品「夏目友人帳」にも出てくるというスポット。聖地巡りの観光客にも人気だそうです。
スポット情報(2021年12月10日現在)
スポット名

おかどめ幸福駅売店・黒豚キッチンKUMAKURO幸福駅店

住所 熊本県球磨郡あさぎり町免田西1438
問い合わせ 0966-45-6604
営業時間

売店8:30~17:00、ランチ11:00~15:00(OS 14:30)
カフェ10:00~16:00(OS 15:30)

定休日 木曜
駐車場 30台(大型車も可)
URL 黒豚キッチンKUMAKUROサイトはこちら(外部リンク)

実際の寝台特急に泊まれる! 非日常の宿泊体験を

ブルートレインたらぎ
写真:青い車体の列車
多良木(たらぎ)町にある多良木駅のすぐ近くに、屋根に守られた青い車体の列車が見えます。線路を走るわけではなさそうですが…?
写真:青い車体の列車
車体には、「特急はやぶさ 東京行き」の表示…?
写真:青い車体の列車
実はこちら、実際の寝台特急に宿泊ができる簡易宿泊施設。東京-熊本間を走り、2009年3月に惜しまれつつ引退した寝台特急「はやぶさ」の3両を宿泊できるように改良したものです。寝台特急の面影をできる限り残していることから、全国の鉄道ファンはもちろん、「寝台列車に乗ったことがない」という若い人や、人吉球磨の宿泊で特別な体験を楽しみたい人まで、幅広いファンがいる宿泊所です。
写真:青い車体の列車
入口も、列車そのまま。3両のうち、1両が受付・食事やテレビ視聴ができるコミュニティスペース、2両が宿泊空間になっています。宿泊空間は、開放型4ベッドタイプ用車両(スハネフ14-3)と個室タイプ用車両(オハネ15-2003)の2種類あり。
写真:個室タイプ用車両
まずは個室タイプ用車両をのぞいてみます。客室がズラリ、まさに寝台列車。
写真:個室タイプ用車両
扉を開くと、ベッド兼座席が1床。1室1人での利用になります。
写真:個室タイプ用車両
テーブルを引き出せばパソコン仕事やタブレットでの動画視聴なども楽しめそう。枕元にはコンセントもあるので、スマホなどの充電の心配も要りません。
写真:個室タイプ用車両
気になる寝台の長さは、170cm弱。身長158cmのライターはのびのび足を伸ばせます。身長165cm以上の人は、足を完全には伸ばせません。これも寝台特急そのままの仕様です。

ちなみに、就寝時は寝台にシーツを敷いて寝ます。ベッドメイクなどはすべてセルフで行いましょう! エアコンによる空調管理は車体一括で行われているので、寒さ・暑さの心配も不要です。
写真:個室の客室の階段
個室の客室は上下2層に分かれています。上の階の個室は、階段や天井のカーブの形状を楽しめますよ。こちらにもコンセントあり。
写真:開放型4ベッド
こちらは開放型4ベッドタイプ。1部屋に上下向かい合わせの4ベッドがあります。家族やグループの際はこちらの利用がオススメ。ちなみに、他のグループと相部屋にならないように調整されるので、2人で利用の際も、1人で利用の際も1部屋4ベッド分を使えます。
写真:開放型4ベッド
ドア付きの個室と違い、こちらはカーテンで仕切るのみ。窓際で開くハシゴや天井のカーブのフォルムなど、懐かしい仕様がたまりません! 修学旅行気分で、テンション上がりそうです。
写真:トイレや洗面所
ちなみに、気になるトイレや洗面所は、列車のものとは別に新しいものが設置されているので安心を。また、列車内にはお風呂はありませんが、施設の目の前にある「多良木町ふれあい交流センターえびすの湯」の入浴券がセットになっています。
写真:寝台列車の車内
今となっては貴重な寝台列車。車体をなるべく長く保全できるよう、寝台・個室での飲食は禁止です。お食事は中央にあるコミュニティスペースで。地域の物産館やスーパーなどで地元グルメを持ち込むのもオススメです。こちらには大型テレビも設置されています。
写真:乗務員室
ちなみに、チェックイン/アウトの忙しい時間帯以外なら、スタッフに声を掛ければ先頭車両にある乗務員室を見せてもらえます。鉄道ファンにはたまらない空間なのだそう。
写真:車両設置されている装置
写真:車両設置されている装置
写真:車両設置されている装置
写真:車両設置されている装置

寝台列車に乗ったことがある人も、乗ったことがない人も、ほぼ当時のままが残る車内の景色にワクワクしてしまうそう。

写真:列車の窓の外の景色
すぐ横のくま川鉄道を走る列車の音が窓の外から聞こえると、この寝台列車も動いているかのような気分に。今はかなわない寝台列車の旅に思いを馳せる、ちょっと変わった宿泊体験はいかがですか?
スポット情報(2021年12月10日現在)
スポット名 簡易宿泊施設 ブルートレインたらぎ
住所 熊本県球磨郡多良木町多良木1534-2
問い合わせ 0966-42-1120
営業時間

チェックイン14: 00~ チェックアウト~12:00
消灯23:00

料金 大人3,140円、子ども2,090円
※個室、開放型とも同じ価格
※「多良木町ふれあい交流センターえびすの湯」の入浴券付き
駐車場 あり
URL ブルートレインたらぎのサイトはこちら(外部リンク)
備考

簡易宿泊施設のため、ハブラシなどのアメニティや
寝間着の準備はありません。また、食事もないため、
自身で用意するか食事を済ませて来ましょう

※臨時休業や営業時間の変更の可能性がありますので、お出かけの際は、直接店舗に営業時間をご確認ください。

中川千代美

長崎生まれ、熊本在住。地方出版社に勤めたのち、「チヨミ編集事務所」として独立。地域の子育て情報誌や生活情報紙をはじめ、幅広いジャンルの編集・ライティング・企画を手がける。食欲・物欲・お出かけ欲・温泉欲・ビール欲が赴くままに熊本・九州を駆け回る日々。趣味は二胡。

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