数百年、数千年前からその地に根を下ろし、人々を見守ってきた巨樹。想像もつかないほど長い間、その命を育んできた巨樹の姿を目の当たりにすれば、みなぎる生命力に圧倒され、紡ぎ出されてきた神秘的な造形に見入ってしまうはずです。そこで今回は、一度は訪れてほしい県内の選りすぐりの巨樹をご紹介します。
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、施設へお出かけの際は、熊本県や各自治体が発表する最新情報、要請などをご確認のうえ、手洗いやマスクの着用、人と人との距離の確保など基本的な感染防止対策(新しい旅のエチケット)を徹底していただくようお願いします。
地域に親しまれる“寂心さん”
まず最初に訪れたのは、熊本市内から植木町方面へと続く、県道101号沿いに佇む巨樹「寂心さんの樟」。1本の幹から伸びているとは思えないほど、縦横無尽に伸びる枝や青々とした葉を茂らせ、まるで1つの森のような空間が形成されています。
スポット情報(2021年11月26日現在)
スポット名 |
寂心さんの樟 |
住所 |
熊本市北区北迫618 |
悠久の歴史の中に存在し続ける古木
次なる巨樹スポットは、熊本県から延岡方面に向かう途中の国道218号線沿いに建つ「幣立神宮」です。鎮守の杜は古木・巨木が林立し、特にヒノキの御神木は、同じ場所で絶えることなく代々と幹を継承し、悠久の時を刻んでいます。今回は幣立神宮の森の中で間近に見ることが出来る杉の巨樹をご紹介しましょう。
スポット情報(2021年11月26日現在)
スポット名 |
幣立神宮 |
住所 |
熊本県上益城郡山都町大野712 |
問い合わせ |
0967-83-0159 |
SNSでも話題!“天草のラピュタ”
最後に訪れたのは、天草町大江西平にある「西平椿公園」。ここには、約2万本のヤブツバキが自生する自然豊かな公園です。シーズンを迎える1月中旬〜3月中旬までの間は、山の斜面を覆い尽くすほど真っ赤な椿が咲き誇ります。
熊本の巨樹を巡る旅、いかがだったでしょうか? 生命力みなぎる巨樹、その周りにはいつも豊かな自然が広がっています。巨樹の圧倒的なエネルギーとともに、命を育む自然を満喫すれば、心も体もリフレッシュされますよ。
スポット情報(2021年11月26日現在)
スポット名 |
西平椿公園 |
住所 |
天草市天草町大江 |
問い合わせ |
0969-42-1111
(天草市天草支所 まちづくり推進課産業建設係)
|
※臨時休業や営業時間の変更の可能性がありますので、お出かけの際は、直接店舗に営業時間をご確認ください。
中城明日香
熊本県在住のフリー編集者・ライター。タウン誌や編集プロダクションを経て独立。現在はタウン誌の編集・執筆を中心に、暮らし全般からファッション、インタビュー、観光パンフレット、コラム執筆など幅広く活動中。モットーは“街と人を結ぶこと”。取材の現場で感じた空気感まで、余すことなくとらえる姿勢で取材に臨んでいます。
このライターの記事へ