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パンフレット

旅のおすすめ記事最新トレンドから絶対外せない王道まで!熊本の楽しみ方をご紹介します

復興のシンボル天守閣が遂に完成! 歴史とテクノロジーの融合する空間を体感しよう

写真:天守閣の模型

2016年に発生した熊本地震で大きな被害を受けた熊本城。被災から5年、これまで段階的に公開エリアを拡大しながら復興の様子を伝えてきましたが、遂に天守閣の復旧が完了!「熊本城特別公開第3弾」として天守閣内部の公開がスタートしています。
 リニューアルされた天守閣内部は、熊本の街を一望する展望フロアまで趣向を凝らした展示が目白押し!あえて見せることにこだわった最新の耐震性能や、無料の音声ガイドアプリ、プロジェクションマッピングなど、テクノロジーと歴史が融合した空間が人々の興味を引き付けてやまない熊本城天守閣。
何より数々の職人技の結晶とも言える天守閣の勇壮な佇まいを目の当たりにすれば、自ずと胸が熱くなってくるようです。
今回は、「熊本城総合事務所」の吉村裕仁(よしむらひろひと)さんに案内していただきながら、天守閣内部と2038年の復旧完了に向けて歩みを進める熊本城の今をお届けします
※2021年10月22日現在の情報になります

 

※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、施設へお出かけの際は、熊本県や各自治体が発表する最新情報、要請などをご確認のうえ、手洗いやマスクの着用、人と人との距離の確保など基本的な感染防止対策(新しい旅のエチケット)を徹底していただくようお願いします。

完全復旧までの「特別見学通路」は熊本城の新名所?!

写真:通路
二の丸駐車場から、天守閣の入口となる小天守、そして天守閣の最上階まで、エレベーターやスロープで移動できるバリアフリー設計。「南口券売所」からつながる「特別見学通路」は、復旧が完了する2038年には取り壊されてしまう予定だそうで、これまでなかなか見ることができなかった角度から城内の隠れた魅力に出会えるので、天守閣を訪れるならオススメのコースですよ♪
写真:石垣と天守閣の裏側
天守閣を地上約6メートルの高さから眺めるこのアングルも、2038年の復旧完了までの期間限定! 写真右側の二様の石垣と言われる二つの時代の石積みの違いを観察しながら、通路に点在する解説を読み歩くだけでも見応え十分です。
写真:通路の横にヒノキ
「本丸御殿まで続く特別見学通路の床材は、熊本県産のヒノキを使用しています。通路は、遺構を傷つけないように地面を掘ることなく作られていますが、十分な耐震性と強度を確保しています。よく見ると支える脚は1本なんですが、これは少しでも遺構に負担をかけないように、という配慮がされているんですよ」と吉村さん。
写真:震災で崩壊した櫓
天守閣の周囲には、被災した姿のままの櫓(やぐら)や石垣も点在しています。天守閣完成の勢いに乗って、こちらも慎重かつスピーディに作業が進められていくとか。ここから先も見守っていきたいですね!
写真:下から見た仮設通路
「特別見学通路」を下から見るとこの迫力! 熊本城を彷彿する黒を基調としたモダンなデザインながら、周囲から見るとあまり目立たず、景観に溶け込んでいます。建築物としての面白さも新生・熊本城の見どころのひとつです。

職人技の結晶!天守閣の勇壮な佇まいに息を呑む

写真:天守閣
青空を背景に堂々たる佇まいでそびえ立つ天守閣。天守閣の石垣は、崩れた部分を丁寧に拾い集めては、修理するすべての石にナンバリングを施し、少ない資料と石工の技術で震災前と変わらない姿に積み直されているのだとか!
写真:天守閣の入り口
長いスロープを渡り終え、いよいよ天守閣内部へ!入り口では巨大なスクリーンに映し出された、熊本城の歴史を凝縮した映像が出迎えてくれます。
入り口にある熊本城公式アプリをダウンロードすると館内で多言語の音声ガイドがスマートフォンやタブレット端末で聴ける無料のサービスも。ぜひ活用したいですね。
写真:穴蔵
中に入ると現れるのは、小天守の地階に位置する「穴蔵」。ここでは、熊本地震と同等の地震でも天守閣が被害を受けないよう設置された制震ダンパーを間近に見ることができます。石垣に囲まれた巨大な制震ダンパーの圧倒的な存在感はもちろん、最新のテクノロジーと石工たちの技術、異なる時代背景を持つ技術のコントラストの妙も楽しみたいものです。

映像と文献のコラボでみずみずしい知識を吸収!

写真:熊本城の絵
天守閣の展示では、各階ごとに熊本城が築かれる以前から現代までの異なる時代背景が描かれています。1階は加藤時代、2階は細川時代、3・4階は近代の歩みを展示。
今回のリニューアルを機に制作された熊本城の歴史や街の歩みを解説する映像、色鮮やかなイラストや緻密な模型など、さまざまな手法を使ってわかりやすく表現されているので誰でも楽しめる空間に仕上がっています。
写真:壁一面に描かれた絵と映像ディスプレイ
こちらは吉村さんお気に入りのスポット。壁一面に時代背景が描かれた展示と、映像のコラボレーションは知識がスルスルと入ってきます。このようにエンターテイメント性と学びの両方を兼ね備えた展示を至る所で体感できるのが、今回のリニューアルの最大の魅力なのです。最新のテクノロジーとさまざまな資料を融合させた展示で歴史を体感していると、あっという間に時間が経ってしまいますよ。
写真:城郭・城下模型
こちらは、江戸時代の熊本城周辺を緻密に再現したジオラマ模型にプロジェクションマッピングを投影した「城郭・城下模型」。展示は、熊本の街の歴史や地理、文化まで趣向を凝らしたものが目白押しです。中でも体感型の展示が多いのも大きな特徴で、タッチパネルで建物の内部までのぞける天守軸組模型や、熊本城検定クイズなど、体験することで学びを深められる仕掛けが満載です。
バリアフリーに配慮した構成にも注目

城内はバリアフリーの視点を網羅した設備が整えられています。二の丸駐車場からスロープで移動できるだけでなく、熊本城公式アプリを入口もしくは事前にダウンロードしておけば、館内の展示物と連動した多言語対応の音声ガイドや映像の字幕を手元のスマートフォンやタブレット端末で閲覧することができます。
また展示フロアは、車椅子でもスムーズに通り抜けできる広さを考慮した設計がなされており、入り口から最上階まで各階をつなぐ“おもいやりエレベーター”が設置されています。また親子で使える多目的トイレ、点字ブロックなども設置されているので、誰でも安心して訪れることができるのもうれしいポイントです。

写真:通路
小天守の入口へと続くスロープ。床面のコンクリートには、なんと震災で割れ落ちた熊本城の瓦が練り込まているとか!「少しでも素材を無駄にしたくないという気持ちの現れですね」と吉村さん。小さなところにも手を抜かない姿勢から、天守閣の復旧を支え続けてきた人々の熊本城に対する畏敬の念を感じずにはいられません。
写真:展望台にあるARマーカー
熊本城の公式アプリで天守閣の展望フロアにあるARマーカーを読み取ると、およそ150年前の熊本の街並みを写した古写真が飛び出す仕掛けも!肉眼で見る絶景と合わせて、ぜひ活用してみてくださいね。
写真:天守閣の最上階からの景色
歴史のトンネルを抜けた先にたどり着いた天守閣の最上階。その展望フロアからの眺めは言わずもがな圧巻です! 遠くに阿蘇を見渡す熊本の街の過去と今に想いを馳せながら、しばしお殿様の気分に浸りましょう♪
写真:天守閣の瓦
眺望を楽しんだ後は、天守閣を覆う瓦を間近に観察するのもひそかな楽しみのひとつ。形はかつてと同様の佇まいを再現しつつも、屋根全体は軽量化されているそうです。瓦の目地を覆う真っ白な漆喰も、今の時期だけ。
写真:天守閣の組み立て式模型
二の丸駐車場横にある「お休み処」に並んでいた天守閣の組み立て式の模型。組み立て前は、ポストに投函できる仕様なのでサプライズギフトとしてもオススメです。

新しく生まれ変わった熊本城天守閣。その見どころは勇壮な佇まいだけでなく、内部に広がる最新テクノロジーを生かした巨大な絵巻物のような展示です。熊本が歩んできた歴史や街の成り立ちを体感できる特別な空間は、訪れるたびにいくつもの発見がある空間です。震災という困難を乗り越えるべく奮闘してきた熊本城天守閣の、今だからこそ出会える魅力をたっぷりと堪能してくださいね!

【観覧に関するお問い合わせ】
問い合わせ先 熊本城運営センター
TEL 096-223-5011
営業時間 9:00~17:00

 

【その他のお問い合わせ】
問い合わせ先 熊本城総合事務所
TEL 096-352-5900
営業時間

午前8時30分から午後5時15分まで
(土曜日・日曜日・祝日を除く)

 

※臨時休業や営業時間の変更の可能性がありますので、お出かけの際は、直接店舗に営業時間をご確認ください。

中城明日香

熊本県在住のフリー編集者・ライター。タウン誌や編集プロダクションを経て独立。現在はタウン誌の編集・執筆を中心に、暮らし全般からファッション、インタビュー、観光パンフレット、コラム執筆など幅広く活動中。モットーは“街と人を結ぶこと”。取材の現場で感じた空気感まで、余すことなくとらえる姿勢で取材に臨んでいます。

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