What is アートポリス?くまもと建築巡り!
自然豊かな熊本県ですが、国内外問わず注目を集める建築都市であることをご存じでしょうか?
建築文化事業の代表的な取り組みとして、熊本県が力を入れている『くまもとアートポリス』事業があります。
今回は、熊本県内に点在するアートポリス関係の建物や建築界の巨匠の作品など、建築に興味がある人はもちろん、興味がない人も洗練された空間+αを楽しめるスポットをご紹介。
- 熊本県立装飾古墳館 山鹿市 安藤忠雄氏設計
- 八代市立博物館 未来の森ミュージアム 八代市 伊東豊雄氏設計
- 四季彩いちのみや 阿蘇市 岡部憲明氏設計
- 浜田醤油『うさぎカフェ』 熊本市西区 隈研吾氏プロデュース
熊本県立装飾古墳館 設計:安藤忠雄氏
熊本県立装飾古墳館
山鹿市にある熊本県立装飾古墳館は、主に“装飾古墳”のレプリカや古墳からの出土品などを展示している博物館。
アートポリス事業の一環として、世界的にも有名な建築家の安藤忠雄氏が設計されています。
古墳館全体が前方後円墳の形を模していたり、施設周辺の古墳群と一体となって佇んでいる。エントランスから装飾古墳の展示室までの長いスロープは、まるで装飾古墳のルーツを辿るために、現代から古墳時代までタイムスリップしていくような設計コンセプトを感じることができる。
※現在、装飾古墳館は補修工事中の為、展示の観覧はできません。(2020年4月末ごろリニューアルオープン予定。)
装飾古墳館の外観(提供:熊本県立装飾古墳館)
敷地内の公園には可愛らしい埴輪も
スポット名 | 熊本県立装飾古墳館 |
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住所 | 熊本県山鹿市鹿央町岩原3085 |
電話番号 | 0968-36-2151 |
営業時間 | 9:30~17:15(入館は16:45まで) |
休み | 月曜(祝日の場合は翌日) 年末年始(12/25~1/4) |
観覧料 | 一般:420円 団体 20人以上:290円/一人 大学生:260円 団体 180円/一人 幼児・小・中・高生・障害者手帳をお持ちの方:無料 |
駐車場 | あり(50台程度) |
関連リンク | 「熊本県立装飾古墳館」のホームページはこちら(外部リンク) |
八代市立博物館 未来の森ミュージアム 設計:伊東豊雄氏
八代市立博物館
熊本県八代市の八代市立博物館は、アートポリスコミッショナーも務める伊東豊雄氏が設計したもので、平成3年にアートポリスプロジェクトの走りに開館した、八代市が誇る公共建築の一つ。公募で決定したという『八代市立博物館 未来の森ミュージアム』の名前にふさわしく、29年の年月を経た現在でも、近代的で古臭さを感じさせない。日本内だけにとどまらず、海外からもこの建築を目当てに見学にくる人もいるという。八代城跡も近く、博物館では八代の歴史にまつわる常設展も開催されているので、八代の歴史を辿る観光ルートに組み込むこともおすすめ。
パンチングメタルに包まれた特徴的な収蔵庫と軽快な屋根が目を引く。
未来の森ミュージアムの外観(提供:八代市立博物館 未来の森ミュージアム)
エントランスには無形文化遺産である八代の伝統的な祭り“妙見祭”の模型が展示されている。
エントランスは、観覧料がかからず無料で見ることができる。
併設しているカフェのインテリアにも“未来”的なコンセプトを感じる。
スポット名 | 八代市立博物館 未来の森ミュージアム |
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住所 | 熊本県八代市西松江城町12-35 |
電話番号 | 0965-34-5555 |
営業時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
休み | 月曜(祝日の場合は翌日) 年末年始(12/29~1/3) |
観覧料 | 大人310円(240円) 高大生200円(160円) 小中学生・障害者手帳をお持ちの方:無料 ※特別展開催時など変動あり |
駐車場 | あり(50台程度) |
関連リンク | 「八代市立博物館 未来の森ミュージアム」のホームページはこちら(外部リンク) |
四季彩いちのみや 設計:岡部憲明氏
四季彩いちのみや
JA阿蘇の直売所である『四季彩いちのみや』。
阿蘇の雄大な自然に囲まれ、その自然に育まれた野菜や加工品を購入することができる。
こちらもアートポリスの一環で建てられたもので、モダンでありながら、阿蘇の山並みと田園風景に溶け込んでおり、阿蘇の景色に程よいスパイスを加えている。
施設内のレストランでは、新鮮な朝採れ野菜を使用した料理などを楽しむことができる。
熊本地震から復興途中である阿蘇神社にも近いので観光の寄り道にもおすすめ。
名称 | 四季彩いちのみや |
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住所 | 〒869-2612熊本県阿蘇市一の宮町宮地538-1 |
電話番号 | 0967-35-4155 |
営業時間 | 8:30~18:00 |
定休日 | 年始(1/1~1/3) |
駐車場 | 90台 |
隈研吾氏プロデュース、老舗醤油メーカーのカフェ『浜田醤油 うさぎカフェ』
浜田醤油 うさぎカフェ
熊本市西区の住宅街にある、江戸時代から熊本県の食文化を支え続けている老舗醤油メーカーの浜田醤油。東京オリンピックの国立競技場を手掛けた有名建築家の隈研吾氏が震災後にプロデュースしており、日本の伝統的な小屋組みである美しい和小屋や、浜田醤油の歴史を物語る滑車などが随所に残されている。まるで美術館のような浜田醤油の蔵元内にある『うさぎカフェ』では、浜田醤油の醤油を使用したスイーツや軽食を楽しむことができます。1階のショップでは、浜田醤油の趣向を凝らしたオリジナル商品を購入することができる。
スタイリッシュな家具も隈研吾氏のプロデュース。
カフェのカウンター席からは、醤油造りの木桶を見下ろすことができる。
人気メニューのスイーツの盛り合わせは、可愛らしい見た目もボリュームも大満足の一品。
和の空間に溶け込むモダンなデザインが至る所に散りばめられている。
スポット名 | 浜田醤油 うさぎカフェ |
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住所 | 熊本市西区小島6-9-1 |
電話番号 | 096-329-7111 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
休み | 月曜 年末年始・お盆 |
駐車場 | あり |
関連リンク | 「浜田醤油株式会社」のホームページはこちら(外部リンク) |
熊本県には、この他にもアートポリス推進賞受賞作品をはじめ、魅力溢れる建築物が県内各地に点在しています。
県のHPにはくまもとアートポリスの詳細や、モデルコースの紹介もあるので、観光ルートの参考にしてみては。
熊本県庁「くまもとアートポリス」はこちら(外部リンク)
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Uchida Sara(ご当地ライター)
結婚を機に熊本に移住。二級建築士、インテリアコーディネーター。本業である建築の仕事の傍ら、カメラマンをしてみたり、ライターをやってみたりと、気まぐれにフリーで活動中。熊本県民としての日は浅いですが、持ち前の新しもの好き(熊本弁でいう“わさもん”)を活かして、熊本県の魅力を発信していきます。
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