宇城エリア、秘密の絶景スポット
熊本県のほぼ真ん中に位置する宇城市(うきし)。住宅地や商業施設がある一方で、海や山や田畑など自然も豊かなエリアでもあります。そんな宇城エリアで、まだあまり知られていないニッチな絶景スポットを見つけてきました。映画や絵本の世界に出てきそうな、訪れる人の心の琴線に触れる景色が楽しめる場所ばかりです。
・大見石畳公園(宇城市不知火町)
・郡浦の天神樟(宇城市三角町)
・舞鴫文殊堂(宇城市小川町)
溶岩が流れ固まり生まれた、幻想的な森の景色
大見石畳公園
国道266号線から山の方へ少し細い道を10分程上ると、「大見石畳公園」の案内が見えてきます。車は、駐車場の案内がある場所に寄せて止められます。ここから森の中へと入っていきます。
この「大見石畳公園」は、八代海へと注ぎ込む大見川の上流にあたります。地質時代に溶岩流が冷え固まってできた一枚岩の石畳に川が流れることで美しい景色が生まれました。岩肌をなめるように水が流れるさまに、しばしうっとり見惚れてしまいます。
写真好きな人から、苔好きな人、非日常の幻想的な雰囲気に触れたい人まで、いろんな人の心を虜にする景色に充ち満ちた、石畳の公園。深く深く深呼吸をしながら、ボンヤリ時間をかけてこの空気に身を浸していたい、そんな空間でした。
スポット名 | 大見石畳公園 |
---|---|
電話番号 | 0964-32-1111(宇城市経済部商工観光課) |
所在地 | 宇城市不知火町大見1440-2 |
料金 | 無料 |
駐車場 | あり |
URL | 宇城市観光サイト(外部リンク) |
神秘的な生命力を感じる、樹齢1000年超の樟(くすのき)
郡浦の天神樟(こおのうらのてんじんくす)
三角港、三角西港などがあり、港町のイメージも強い宇城市三角町(みすみまち)。こちらも山の中に、ぜひ訪れたい絶景スポットがあります。それが、「郡浦の天神樟(こおのうらのてんじんくす)」です。
樟の全景を見るために、拝殿と逆側の方へ回ってみました。残念ながら中央幹といくつかの支幹が失われてしまっているそうですが、それでもなお逞しくそびえ立つさまに、パワーを感じます。
さらにぐるりと回り込み、見上げると、この森のほとんど全てが、この1本の樟によって作られているように思えてきます。豊かな木の香りを感じながら、生命力を全身に浴びているような気持ちです。
スポット名 | 郡浦の天神樟(こおのうらのてんじんくす) |
---|---|
電話番号 | 0964-32-1111(宇城市経済部商工観光課) |
所在地 | 宇城市三角町中村2164 |
料金 | 無料 |
URL | 宇城市ホームページ(外部リンク) |
ノスタルジックなお堂と集落の景色
舞鴫文殊堂(もうしぎ もんじゅどう)
宇城市の南部にあたる小川町。大きな商業施設がある地域ですが、少し山の方へと車を進めると、映画の舞台に出てきそうなノスタルジックな景色に出会うことができます。周辺の集落と合わせて「新くまもと百景」にも選定(1996年)されている「舞鴫文殊堂(もうしぎ もんじゅどう)」です。
こちらが「舞鴫文殊堂」です。学問の神様「文殊菩薩」を祀る仏堂で、「西の大宰府」とも呼ばれているパワースポットです。受験シーズンになると、合格を祈る多くの参拝客でにぎわうそうです。また、左手に見える巨木はイチョウの木で、11月頃には真っ黄色に色づきます。赤い鳥居や灯籠と黄色のイチョウとのコントラストも、人気の景色です。
あまり広くはありませんが、どこか懐かしい景色に心惹かれます。集落の人々が大事にお手入れし、護ってきている愛情を、この端々から感じられるようです。
スポット名 | 舞鴫文殊堂(もうしぎ もんじゅどう) |
---|---|
電話番号 | 0964-32-1111(宇城市経済部商工観光課) |
所在地 | 宇城市小川町東海東地内 |
料金 | 無料 |
駐車場 | あり |
URL | 宇城市観光サイト(外部リンク) |
■熊本のお宿・ホテルを探すなら「STAYNAVI」
中川千代美
長崎生まれ、熊本在住。地方出版社に勤めたのち、「チヨミ編集事務所」として独立。地域の子育て情報誌や生活情報紙をはじめ、幅広いジャンルの編集・ライティング・企画を手がける。食欲・物欲・お出かけ欲・温泉欲・ビール欲が赴くままに熊本・九州を駆け回る日々。趣味は二胡。
このライターの記事へ