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パンフレット

旅のおすすめ記事最新トレンドから絶対外せない王道まで!熊本の楽しみ方をご紹介します

宇城エリア、秘密の絶景スポット

中川千代美

県央エリア 自然 樹氷 絶景 神社 公園
写真:大見石畳公園

熊本県のほぼ真ん中に位置する宇城市(うきし)。住宅地や商業施設がある一方で、海や山や田畑など自然も豊かなエリアでもあります。そんな宇城エリアで、まだあまり知られていないニッチな絶景スポットを見つけてきました。映画や絵本の世界に出てきそうな、訪れる人の心の琴線に触れる景色が楽しめる場所ばかりです。

・大見石畳公園(宇城市不知火町)
・郡浦の天神樟(宇城市三角町)
・舞鴫文殊堂(宇城市小川町)

溶岩が流れ固まり生まれた、幻想的な森の景色

大見石畳公園
写真:宇城市不知火町の森
八代海沿いにあり、神秘的な海の景色のイメージが強い宇城市不知火(しらぬひ)町。しかし、今回訪れたのは、山手にあるスポットです。
写真:国道266号線
写真:「大見石畳公園」の看板

国道266号線から山の方へ少し細い道を10分程上ると、「大見石畳公園」の案内が見えてきます。車は、駐車場の案内がある場所に寄せて止められます。ここから森の中へと入っていきます。

写真:しめ縄
まるで、異世界への入口のような、不思議な雰囲気に誘われます…。
写真:大きな一枚岩の上の川
そうして2〜3分歩くと、見えてきたのが、大きな一枚岩の上に、川がそよそよと流れる景色です。なんとも神秘的な空間。
写真:大見川の上流

この「大見石畳公園」は、八代海へと注ぎ込む大見川の上流にあたります。地質時代に溶岩流が冷え固まってできた一枚岩の石畳に川が流れることで美しい景色が生まれました。岩肌をなめるように水が流れるさまに、しばしうっとり見惚れてしまいます。

写真:苔むした地面
この岩肌を歩いて行きますが、濡れている場所や苔むした場所はとても滑りやすいので、気をつけましょう。運動靴やトレッキングシューズなどで来るのがオススメです。
写真:清流の周辺の景色
この石畳の渓流は、幅約10メートル、そして長さがなんと約150メートルもあります。清流の景色を楽しみながら、もう少し上流へと上っていきます。
写真:木漏れ日
木漏れ日がもたらす水の光も、神秘的。妖精か小人がいそうです。
写真:豊かな苔
登るにつれ森が深くなり、苔も豊かになっていきます。
写真:石畳の全景を望める東屋
途中、石畳の全景を望める東屋もあります。上流までは緩やかな登り坂になっているので、ここで少し休憩するのもよいかもしれません。
写真:水に触れる様子
写真:最上流付近の清流の様子
時には小川のように、時には岩を覆うヴェールのように、姿を変えながら流れる清流を遡っていきます。
写真:苔に包まれた祠
そうして、最上流まで来ると、苔に包まれた祠が見えてきました。一面、緑の世界。心が浄化されそうな空間です。
写真:祠から見た下流の様子
祠の位置から下流の方を見下ろしてみると、こんな景色です。写真を撮る手が止まりません。
写真:地面を覆う苔
写真:清流の様子
写真:祠の様子
写真:しめ縄

写真好きな人から、苔好きな人、非日常の幻想的な雰囲気に触れたい人まで、いろんな人の心を虜にする景色に充ち満ちた、石畳の公園。深く深く深呼吸をしながら、ボンヤリ時間をかけてこの空気に身を浸していたい、そんな空間でした。

スポット情報(2023年9月29日現在)
スポット名 大見石畳公園
電話番号 0964-32-1111(宇城市経済部商工観光課)
所在地 宇城市不知火町大見1440-2
料金 無料
駐車場 あり
URL 宇城市観光サイト(外部リンク)

神秘的な生命力を感じる、樹齢1000年超の樟(くすのき)

郡浦の天神樟(こおのうらのてんじんくす)
写真:郡浦の天神樟

三角港、三角西港などがあり、港町のイメージも強い宇城市三角町(みすみまち)。こちらも山の中に、ぜひ訪れたい絶景スポットがあります。それが、「郡浦の天神樟(こおのうらのてんじんくす)」です。

写真:案内看板
国道266号線から、田園の中を車で2分程すすむと、こんもりした森と看板の案内が見えてきました。
写真:細い切り通しの道
脇道に入ると、軽自動車〜コンパクトカーでギリギリ通れるくらいの細い細い切り通しの道の奥に、車を駐められるスペースが見えてきます。
写真:小さい神社
そこから見上げると、小さな神社と緑が見えてきました。これまた、異世界への入口の雰囲気に溢れています。
写真:ご神体の天神樟
境内に上ると、拝殿の奥に大きな木が見えます。見上げるほどの高さの樟(くすのき)。これが天神樟です。この木をご神体として、拝殿が作られているようです。
写真:天神樟の幹
近づいてみると、その幹の太さに驚きます。幹回りはなんと約15メートル。大きいです。樹齢1000年余りと言われていて、昭和34年には県の天然記念物に指定されています。
写真:樟の全景

樟の全景を見るために、拝殿と逆側の方へ回ってみました。残念ながら中央幹といくつかの支幹が失われてしまっているそうですが、それでもなお逞しくそびえ立つさまに、パワーを感じます。

写真:天神樟

さらにぐるりと回り込み、見上げると、この森のほとんど全てが、この1本の樟によって作られているように思えてきます。豊かな木の香りを感じながら、生命力を全身に浴びているような気持ちです。

写真:通って来た切り通しの道
さて、今回の絶景は樟だけではありません。ここに辿り着くまでに通って来た切り通しの道。ここも、とても写真映えする不思議な空間が広がります。
写真:むき出しの木の根
切り通しの壁面には、なんとむき出しの木の根。
写真:天神樟
子どもの頃に夢見た別世界への入口のような、神秘的な道が奥へと続いていました。
スポット情報(2023年9月29日現在)
スポット名 郡浦の天神樟(こおのうらのてんじんくす)
電話番号 0964-32-1111(宇城市経済部商工観光課)
所在地 宇城市三角町中村2164
料金 無料
URL 宇城市ホームページ(外部リンク)

ノスタルジックなお堂と集落の景色

舞鴫文殊堂(もうしぎ もんじゅどう)
写真:舞鴫文殊堂

宇城市の南部にあたる小川町。大きな商業施設がある地域ですが、少し山の方へと車を進めると、映画の舞台に出てきそうなノスタルジックな景色に出会うことができます。周辺の集落と合わせて「新くまもと百景」にも選定(1996年)されている「舞鴫文殊堂(もうしぎ もんじゅどう)」です。

写真:案内の看板
国道3号線から山手へ県道を上っていくと、案内の看板と共に、赤い灯籠が並ぶ脇道が見えてきます。ノスタルジーへの入口です。
写真:駐車場の様子
広い駐車場に車を止めると…。
写真:少し急な坂道
少し急な坂道が見えます。ここを上ると、目的地の文殊堂です。運動不足の人には少しだけハードかもしれませんが、ここから徒歩で5分とかかりません。
写真:集落の住宅の間の道
集落の住宅の間の道を通りながら、お堂へと向かいます。石積みの壁と灯籠が出迎えてくれるこの景色は、どこか懐かしい雰囲気。心の原風景です。
写真:遠めに見えるお堂
と、間もなくお堂が見えてきました。
写真:舞鴫文殊堂

こちらが「舞鴫文殊堂」です。学問の神様「文殊菩薩」を祀る仏堂で、「西の大宰府」とも呼ばれているパワースポットです。受験シーズンになると、合格を祈る多くの参拝客でにぎわうそうです。また、左手に見える巨木はイチョウの木で、11月頃には真っ黄色に色づきます。赤い鳥居や灯籠と黄色のイチョウとのコントラストも、人気の景色です。

写真:お堂の階段
お堂へと階段を上っていくと…。
写真:お堂の外観
写真:手水舎
写真:絵馬掛所
写真:鳥居

あまり広くはありませんが、どこか懐かしい景色に心惹かれます。集落の人々が大事にお手入れし、護ってきている愛情を、この端々から感じられるようです。

写真:お堂の脇の道
お堂の脇に出てみると、映画の1シーンに出てきそうな景色。特別な何かがあるわけではないのですが、なんだか絵になる空間です。
写真:小さな祠
巨木の下に、祀られている石と小さな祠が見えてきました。
写真:猿田彦の神
これは、天孫降臨の際に道案内を務めたといわれる「猿田彦の神」。
写真:祠に手を合わせる様子
そして、「水神」とかかれた小さな祠は「舞鴫水神」。元禄6年の大水害により壊滅的な被害を受けた際に、水難危難の守り神として祀られています。
写真:おみくじ
おみくじは、大吉!
写真:赤い灯籠
受験生ではなくとも、「何かを、頑張ろう!」と前向きな気持ちが得られた、不思議なスポットでした。
スポット情報(2023年9月29日現在)
スポット名 舞鴫文殊堂(もうしぎ もんじゅどう)
電話番号 0964-32-1111(宇城市経済部商工観光課)
所在地 宇城市小川町東海東地内
料金 無料
駐車場 あり
URL 宇城市観光サイト(外部リンク)

中川千代美

長崎生まれ、熊本在住。地方出版社に勤めたのち、「チヨミ編集事務所」として独立。地域の子育て情報誌や生活情報紙をはじめ、幅広いジャンルの編集・ライティング・企画を手がける。食欲・物欲・お出かけ欲・温泉欲・ビール欲が赴くままに熊本・九州を駆け回る日々。趣味は二胡。

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