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パンフレット

旅のおすすめ記事最新トレンドから絶対外せない王道まで!熊本の楽しみ方をご紹介します

三種のお酒が生まれた、大人のための山鹿1日旅

熊本県の北側にある山鹿市は、豊前街道のなごりが残る町並みや、鮮やかな天井画がフォトジェニックな八千代座、柔らかな泉質と豊富な湯量が特徴の山鹿温泉など、見どころがたくさんあるまち。実はウイスキーの蒸留所やワイナリー、酒蔵が集まる、お酒好きにはたまらないまちでもあることを知っていましたか?
なぜ山鹿で色んな種類のお酒が製造されているのか、山鹿のひみつを解き明かすモデルコースを紹介します。

※飲酒は20歳になってから。
※飲酒運転は絶対にやめましょう。車で移動するときは「お酒を飲まない人(ハンドルキーパー)」を決めましょう。

新玉名駅を出発

博多駅から新幹線で約40分で新玉名駅に到着。新玉名駅には観光ほっとプラザたまララがあり、県北の観光情報の発信やお土産の販売も行っています。
駅周辺でレンタカーを借りたら、山鹿市へいざ出発!

山鹿蒸溜所でウイスキーの呼吸を感じる

新玉名駅から車で約20分。
「山鹿蒸溜所」は熊本県初めてのウイスキー専門工場で今年4月にオープンしました。社のエンブレムには山鹿灯籠と蒸溜器をイメージ、カウンターは県木のクスノキを使用しているほか、所々に山鹿らしさを感じる作りになっています。ラウンジにはアンティークの机と椅子が置かれ、非日常的な空間でゆっくりとした時間が過ごせます。
山鹿には一級河川の菊池川流れており、この良質な軟水と山鹿の環境がもたらす寒暖差や湿度が、古くからの酒造りに生かされてきました。ウイスキーの本場スコットランドのスコッチの多くが軟水で作られていることから、菊池川の水質も同じくウイスキー造りに向いているのかもしれません。
熊本で初のジャパニーズウイスキーの原酒造りから熟成までを見学していきましょう。

60分間の有料ガイドでは見学通路からのウイスキー製造見学、自由見学ではみることのできない樽熟成庫の見学、ニューポットの試飲ができます。
現在は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、人数を制限して行っています。受付は公式ホームページからできます。

樽熟成庫は山鹿の寒暖が激しい環境がそのまま反映されるよう、湿度や気温が外気そのままになっています。樽が呼吸するウイスキーにはこの環境もぴったり。
蒸発して無くなった部分はエンジェルシェアとも呼ばれ、無くなれば無くなるほど熟成されていきます。製造が始まってまだ4か月ですが、樽熟成庫にはその蒸発した香りが充満しています。ナッツのような香ばしさやバニラのような甘さを感じる匂いです。

ジャパニーズウイスキーの定義には樽で少なくとも3年間以上寝かせる必要があるため、ウイスキーの完成は2025年までお預け。現在はニューポット(原酒)を数量限定で試飲・販売しています。樽に入れる前のニューポット(原酒)は無色透明で樽熟成の間に琥珀色になっていくそう。アルコール度数は60度でウイスキーの香ばしく、甘いような香りが付く前なので、原酒本来の麦や酵母の香りを楽しむことができます。

試飲スペースではアルコール度数60度のニューポットを自分好みに水で割って味わえます。熟成前のニューポットは、エール酵母由来のフルーツ香や華やかさ、モルトの甘味が特徴です。
試飲スペース横のショップでは数量限定で、250ミリリットル入りのボトルも販売しています。

スポット情報(2022年7月29日現在)
スポット名 山鹿蒸溜所
住所 〒861-0565 熊本県山鹿市鹿央町合里980-1
電話番号 0968-36-3400
営業時間 10:00~16:00
定休日 火、水曜
公式HP 山鹿蒸溜所の情報はこちら

菊鹿ワイナリーで大自然を満喫

山鹿蒸溜所から車で約25分。
「菊鹿ワイナリー」ではぶどうづくりから醸造まで一貫したワインづくりを行っています。
2018年開始当初は山鹿市の契約農家3軒からスタートし、今では31軒の契約農家とともにぶどうづくりに励んでいます。自社栽培ではシャルドネなどの7種のぶどうを栽培しています。

年間2,000時間を超える日照量や寒暖差の激しい土地柄もぶどうには良い環境なのだとか。
山鹿市に流れる菊池川流域は二千年前からの米作りが行われており、平成29年にはこの「二千年にわたる米作り」が日本遺産に認定されました。菊池川の豊富なミネラルが染み込む土壌もぶどうづくりに良い影響を与えているのではないでしょうか。

木のぬくもりを感じるワインショップでは、ここでしか販売していない限定ワインを試飲カウンターで飲みくらべができます。
 

(左)菊鹿シャルドネアンウッド2019。
 ワイナリー限定ワイン。菊鹿町産のシャルドネを100%使用し、洋梨やりんご、グレープフルーツ、白い花、蜂蜜のようなニュアンスが感じられ、優しい酸と膨よかな酵母の旨み、余韻もしっかり残る辛口白ワインです。
(中央)山鹿マスカットベーリーA2021。
 ワイナリー限定ワイン。鮮やかなルビー色の外観にいちごやラズベリー、赤いりんご、ヨーグルトのような香りと渋みも少なく、綺麗な酸と柔らかく優しい口当たりのワインです
(右)巨峰のしずく。
 アイスワインのように造り上げた極甘口のデザートワイン。
ぶどうの王様とも言われる巨峰を凍結し、シャーベット状になった濃厚な果汁だけを搾って贅沢に造られています。甘く飲みやすいデザートワインです。

AIRA RIDGE STUDIO(アイラリッジスタジオ)でランチ

菊鹿ワイナリー内の「AIRA RIDGE STUDIO」では山鹿エリアおすすめの土産物の販売や山鹿市・熊本県産の野菜を使った自家製ピザをいただけます。
ショップ内では自社商品を多数販売しており、ジェラートやドリンクなどのテイクアウトも用意してあります。山鹿・岳間製茶の抹茶や山鹿・千代の園酒造が造る赤酒を使ったジェラートなども見逃せない一品。

「山鹿のトマトビザバジル塩麹添え」は創業190年の老舗麹屋、木屋本店の奇跡のバジル塩麹や、山鹿で生まれ育った豚を使用したポークソーセージなどを使用しています。麹やソーセージの味にも負けないフレッシュなトマトも山鹿産。3人でシェアしても満足感があるほど具材がたくさんのっています。

ビザやパスタをワイナリー内の試飲スペースに持ち込んで、ワインとのマリアージュも楽しめます。

スポット情報(2022年7月29日現在)
スポット名 菊鹿ワイナリー
住所 山鹿市菊鹿町相良526
電話番号 0968-41-8166
営業時間 10:00~17:00
定休日 第1、第3火曜
公式HP 菊鹿ワイナリーの情報はこちら

※AIRA RIDGE STUDIOは菊鹿ワイナリーの営業時間と同じです。

鞠智城・温故創生館で太古の歴史を知る

菊鹿ワイナリーから車で約15分。
「鞠智城(きくちじょう)」は約1300年前に築城された古代山城で、大和朝廷時代が唐と新羅による日本侵攻に備えた、食糧や武器などを前線に供給する防衛施設でした。平安時代にはお米などの食料を保管する場所になったり、約300年もの間に役割を変えながら使われてきました。
敷地は東京ドーム約12個分。現在は歴史公園として整備され、八角形鼓楼や板倉(武器を保管していた倉)などが復元されています。

敷地内には「温故創生館」があり、鞠智城の成り立ちから銅造菩薩立像などの出土品が展示されています。入口正面には映像解説室があり、鞠智城の見どころや菊池川流域の文化財を紹介する映像を上映しています。

2階には鞠智城全体を眺めながらゆっくりできるスペースがあります。標高約90m~170mの丘の上からは、天気の良い日には長崎県・雲仙普賢岳が見えることも!

スポット情報(2022年7月29日現在)
スポット名 歴史公園 鞠智城・温故創生館
住所 山鹿市菊鹿町米原443-1
電話番号 0968-48-3178
営業時間 9:30~17:15(入館は16:45まで)
定休日 月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
公式HP 歴史公園 鞠智城・温故創生館の情報はこちら

栗と空でフォトジェニックなスイーツを食べる

温故創生館のすぐ隣にできた「栗と空」。西日本一の生産量を誇る山鹿市の栗のおいしさをお菓子を通して知ってほしいと今年4月にOPENしました。
店内は栗の木をイメージした空間で、真ん中の柱が木の幹、下がっている明かりが栗のように見えます。お土産物に山鹿和栗を使ったお菓子や鞠智城のゆるキャラ「ころう君」グッズの販売もあります。

山鹿市の名勝不動岩をイメージした不動のモンブランは、スポンジやクリームの甘さが控えめで、和栗の味が引き立つように計算されています。モンブランクリームの下はスポンジやパイ生地などが層になっており、スプーンで奥まですくって食べると色んな味が楽しめます。

冷たいものがたべたいときは、和栗のモンブランソフトがおすすめ。
1番人気のモンブランソフトはコーンの中にもたっぷりとモンブランクリームが詰まっています。

スポット情報(2022年7月29日現在)
スポット名 栗と空
住所 山鹿市菊鹿町米原451-16
電話番号 0968-48-2200
営業時間 10:00~16:00
定休日 月曜
公式HP 栗と空の情報はこちら

千代の園酒造で創業120年の銘酒に出会う

栗と空から車で約20分。
豊前街道の宿場町である山鹿には、いまも当時の町並みが多く残っており、その一角に「千代の園酒造」はあります。1896年に酒造りを始め、山鹿の地で一世紀以上続く伝統ある熊本の酒造です。
はじまりは米問屋だったため、日本酒の原料となる米にこだわりをもった酒造りを行っています。また、コルク栓を用いた大吟醸酒の商品化など、新しい挑戦も続けています、

蔵の敷地内には田の神様などたくさんの神様が祀られており、酒造史料館では昭和30年代に使われていた酒造りの道具類が展示されています。
史料館は自由見学となりますが、豊前街道の「米」にまつわるガイドツアー「米米惣門ツアー」を申し込むと、千代の園酒造館内の説明や豊前街道沿いの米にまつわる街歩きができます。

売店では熊本の伝統酒「赤酒」から季節の酒が販売されており。常時5種類前後の日本酒の試飲できます。ハンドルキーパーでも飲める甘酒もありました。
お酒に弱い社長が考えた「昊(そら)」は、軽くほのかな吟醸香が特徴。度数はワインと同じくらいの13度ほどで、日本酒初挑戦の方に飲んでほしい一品です。

スポット情報(2022年7月29日現在)
スポット名 千代の園酒造
住所 山鹿市山鹿1782
電話番号 0968-43-2161
営業時間 月曜~金曜8:00~17:00、土日祝日 9:00~16:30
公式HP 千代の園酒造の情報はこちら

地元のお土産屋さんを見て回る

千代の園酒造から豊後街道周辺のお土産屋さんを徒歩で散策。
八千代座にほど近い「梅や」で大きな団扇を発見しました。
山鹿市栗川商店が作る来民うちわは1本の竹でうちわの骨を作り、強度を高め、防虫効果がある柿渋を塗った伝統あるうちわ。京都・丸亀と並んで山鹿市・来民はうちわの三大産地とされてきました。

お店の建物は山鹿では一番古いともいわれる江戸末期と伝えられ、築年数は160年を超えるそう。店内は和のもので統一されており、山鹿灯籠をかたどった「灯籠もなか」や山鹿市が和紅茶発祥の地であることから再現された「やまが復刻紅茶」なども販売しています。

スポット情報(2022年7月29日現在)
スポット名 梅や
住所 山鹿市山鹿1469
電話番号 090-2390-6876
営業時間 10:00~17:00
定休日 不定休
公式HP 梅やの情報はこちら(リンク先はInstagram)

新玉名駅に到着

豊前街道から新玉名駅までは車で約25分。
たくさんお土産を買って帰りましょう。ハンドルキーパーの方はご自宅に帰ってから、山鹿を思い出してお酒をぜひ飲んでみてください。

くまもっと編集部

熊本をあいしてやまない「くまもっと編集部」。必見の熊本定番スポットから知る人ぞ知るこだわりの情報まで何でも知ってるモン。

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