人吉を満喫する、日帰りモデルコース

日本三大急流のひとつ「球磨川」が流れ、九州の小京都と呼ばれる街並みが魅力の人吉市。国宝・青井阿蘇神社や人吉温泉など、魅力的なスポットも多数点在しています。今回は、そんな人吉市を日帰りで楽しむ旅プランをご紹介。主要スポットを効率よく回るので、滞在時間が短い時にもおすすめですよ。
人吉までのアクセスは?
鹿児島県との県境に位置する人吉市。自家用車やレンタカーを利用する場合、熊本市から九州自動車道を利用すれば約1時間20分の場所にあります。
現在、令和2年7月豪雨の影響でJR肥薩線「八代駅~吉松駅」間は運休中ですが、高速バス(なんぷう号)は通常通り運行。熊本市中心部の「熊本桜町バスターミナル」から乗車すれば約1時間45分で「人吉IC」に到着します。
国宝・青井阿蘇神社と青井の杜国宝記念館
人吉到着後まず訪れたいのが、平安時代の大同元年(806年)創建の国宝「青井阿蘇神社」。
地元では「青井さん」の愛称で親しまれている神社で、人吉ICから車で約10分の場所にあります。
見どころは何と言っても、重厚な佇まいが魅力の「楼門」。屋根の棟が高く、勾配が急な萱葺き屋根が特徴で、思わず見上げてしまうほどの迫力。この楼門をはじめ本殿、拝殿などの5棟は国宝に指定されているというのも納得の美しさです。
赤い鳥居をくぐると、その先に建つのが楼門です。楼門の前では一度立ち止まって、上部(屋根)を見上げてみるのをお忘れなく。
茅葺や彫刻の壮麗さを堪能するのはもちろんですが、軒下の四隅に取り付けられた8つの鬼面(神面)にも注目を! 喜怒哀楽、さまざまな表情をした鬼面は迫力満点で、こんな場所に取り付けられているのは全国的にも稀だそう。じっくり観察するのもツウな楽しみ方です。
楼門を抜けると、拝殿、幣殿、廊、本殿の順で国宝の建物が一直線に並びます。
拝殿に着いたら神様へご挨拶。しっかりとお参りをしましょう。

敷地内には稲荷神社も! たくさんの鳥居をくぐったら、五穀豊穣を司る神様にもご挨拶してみてください。
人吉球磨地域の魅力も学べる「青井の杜国宝記念館」

参拝後は、青井阿蘇神社国宝指定10年を記念して建てられた「青井の杜国宝記念館」へ。日本を代表する建築家・隈研吾さんが手掛けた記念館で、神社の敷地内にあります。
角度によって見え方が変わるという、社殿の茅葺屋根をイメージした木ルーバーの屋根が目印です。
木造2階建ての館内は、1階が日本遺産ゆかりの展示スペース、2階が刀剣や神面、甲冑など、神社の宝物類を展示するスペースになっています。
市房千年杉など、地元・人吉球磨の森林資源を中心に全体の約9割に木材が使用されているそうで、木の温もりを感じながら見学ができます。
こちらは、神社の入口正面に架けられた禊橋(みそぎばし)。鯉が泳ぐ蓮池などがあるので、参拝後に周辺を散策するのもおすすめです。
神社には広い駐車場も完備。
| スポット名 | 青井阿蘇神社・青井の杜国宝記念館 |
|---|---|
| 電話番号 | 0966-22-2274 |
| 所在地 | 人吉市上青井町118 |
| URL | 青井阿蘇神社サイト(外部リンク) |
「HASSENBA」で球磨川くだり(遊覧船)とランチを楽しもう

次に訪れるのは、人吉の人気アクティビティ「球磨川くだり」のツアーデスクがある「HASSENBA(はっせんば)」。青井阿蘇神社から車で約5分、徒歩なら約20分の場所にある観光拠点で、カフェや物産品が揃うセレクトショップも併設されています。
今回はここでランチを食べて、球磨川くだり(遊覧船)を楽しむプランをご紹介。まずは、球磨川を眺めながらのランチタイムから!
「九州パンケーキCafe」で幸せランチ♪
HASSENBAの中には「九州パンケーキCafe」もあり、九州産の小麦や雑穀にこだわったパンケーキやスイーツなどが味わえます。
11時~14時までは唐揚げやカレーなどのランチも提供されています。

4種類のパンケーキのほか、ロールピザやアイスクレープ、プレッツェルなど、見るだけで心ときめくメニューがズラリ。カフェラテやクラフトジンジャーなどドリンクメニューも充実しています。
※メニュー内容は変更になる場合あり
おすすめはコチラの「エッグベネディクト パンケーキ」。
自慢のパンケーキにポーチドエッグと、卵&バターを使った“オランデーズソース”を絡めながら頂くお食事系メニュー。中にはアスパラとベーコンも入っていて、一緒に食べるとさらに美味しさがUPします。
球磨川くだりに挑戦!

ランチを堪能した後は、人吉観光の目玉のひとつ「球磨川くだり」を体験します。
九州パンケーキCafeの目の前にある「球磨川くだり ツアーデスク」が受付場所になります。

「球磨川くだり」は、日本三大急流のひとつ・球磨川を船頭が手漕ぎする木船で下るアクティビティです。
現在運航しているのは、比較的穏やかな区間を約50分かけて下る「球磨川くだり(清流コース)」と、人吉城址の石垣を間近で眺めることができる「遊覧船(梅花の渡し)」の2種類。冬は期間限定でこたつ舟も登場するので、こちらも要チェックです。


今回体験するのは、球磨川沿いの中でも風情たっぷりの「人吉発船場~人吉城跡」を周遊する遊覧船(梅花の渡し)。時間が30分と短めなので、旅の途中に気軽に立ち寄れるコースです。
出発前にスタッフから安全レクチャーを受けたら、「HASSENBA」前の発船場へ移動して…


木船に乗り込みます。
いよいよ出発。船が動き出した瞬間、心地よい風がすーっと通り抜けていきます。気持ちいいー!

船頭さんの見事な舵さばきが間近で見られるのも、川下りならでは。

人吉の雄大な自然を五感で感じながら、船はゆっくり、のんびりと進んでいきます。
船頭さんとの会話も弾みます。

船上から見えるのは、人吉城跡の石垣や“九州の小京都”と呼ばれる人吉の街並み。10月下旬~11月にかけては、石垣×紅葉の美しいコントラストも眺められます。陸から見るのとはまた違った景色が楽しめるのも、川下りの魅力です。


陸からは行けない人吉城跡の裏側では、さまざまな野鳥にも出会えます。セキレイやアオサギをはじめ、希少なヤマセミ、カワセミが姿を見せることも! 小鳥のさえずりを聞きながら、穏やかな時間が流れていきます。
そして、あっという間に約30分のコースが終了。再び発船場に戻ります。
「HITO×KUMA STORE」でお土産探し


球磨川くだりの後は、施設内にあるセレクトショップでお買い物タイム。
人吉球磨地域を中心に、県内各地から厳選した商品がたくさん揃っているので、お土産選びにもおすすめです。
| スポット名 | 球磨川くだり /HASSENBA |
|---|---|
| 住所 | 人吉市下新町333-1 |
| 問い合わせ | 0966-22-5555 |
| 料金 | ★球磨川くだり(清流コース)/約50分 大人(中学生以上)/3500円、小学生/2100円、幼児(3歳~小学生未満)/1500円、幼児/大人1名につき1名無料(2名以上は幼児料金) ※増水・渇水時は安全運航を重視するため、「球磨川遊覧船 梅花の渡し」での運行 ★遊覧船(梅花の渡し)/約30分 |
| 時間 |
球磨川くだり/11:00、13:00、/15:00 |
| 予約方法 | ホームページの予約フォーム、もしくは電話にて (当日、空きがあれば現地申し込みも可) |
| 関連リンク | 球磨川くだりのホームページはこちら(外部リンク) |
球磨焼酎の蔵元「繊月酒造」で酒蔵見学
人吉旅の最後に訪れるのは、国内外に多くのファンを持つ“球磨焼酎”の蔵元「繊月(せんげつ)酒造」。
社名を冠した米焼酎「繊月」や、米国の酒類品評会・ロサンゼルス・インターナショナル・スピリッツ・コンペティションの焼酎部門で最高金賞を受賞した「川辺」などで有名な120年以上の歴史を持つ蔵元です。

こちらでは酒蔵(繊月城見蔵)を見学します。
全国さまざまな場所で行われている酒蔵見学ですが、繊月酒造は「営業時間内であればいつでもOK、少人数なら予約不要」というシステムで、工場内の見学はもちろん、約30種類の本格焼酎の無料試飲、さらには厳選かけ流しの足湯にも浸かれるとあって、観光客にも大好評なんです。


まずは、敷地の入口付近にある事務所で受付をしましょう(写真左)。
見学は基本フリー。MAP片手に、自分のペースで自由に見学できます。

こちらが受付でもらえる「焼酎蔵見学マップ」。イラストがとても素敵!
敷地内の案内図とともに、見学のポイントや見どころなどが書かれていて、とても分かりやすいマップになっています。
準備ができたら、酒蔵内へGO!


エレベーターで2階へ。見学通路からは、製造や瓶詰の様子を見ることができます。
蒸留器や貯蔵用タンクが並ぶ光景は圧巻! これぞ酒造りの象徴です。※工場内は撮影禁止

さらに先へ進むと、パネルで焼酎や会社の歴史が学べるコーナーも。
繊月酒造は、明治36年(1903年)創業以来、120年以上にわたり杜氏と蔵子を社内に置いて、焼酎づくりを続けている稀有な蔵元。パネルでは、歴代の杜氏も紹介されているので、こちらも注目してみて。


さあ、ここからはお楽しみの試飲タイム。球磨川が一望できる開放感抜群の売店の中で、美味しい焼酎を味わっていきましょう。
店内にはテーブルとイスがズラリと並んでいて、ビアホールのような賑やかな雰囲気。各テーブルをよーく見ると、「飲んでみて」と言わんばかりに、試飲用の焼酎がたくさん置かれているじゃないですか! すごい光景です。

棚には限定酒やリキュール、クラフトジンなど、約30銘柄の焼酎がラインナップ。そのほとんどが試飲OKというから驚きです。
気になる焼酎を選んで、テーブルで試飲もできます。


川辺も、舞せんげつも、たる繊月も、すべて無料で試飲できます!!
テーブルには氷と水も準備されているので、ロックでも、水割りでも、好きな飲み方で味わえるのも酒好きにはたまりません。
全種類コンプリートするも良し。たくさん試して、お気に入りの1本を見つけてくださいね。


お土産選びも楽しみのひとつ。
人吉球磨地域の特産品や加工品もそろうので、お酒と一緒に購入してみては。
敷地内には何と、無料で利用できる厳選かけ流しの「足湯(繊月足湯)」と「手浴み湯」もあり。
系列の「堤温泉」のお湯を直接引いていて、疲労回復や冷え性などに効果があるそうですよ。
旅の疲れも一気に吹き飛びそうですね。
酒蔵見学の前でも後でも、好きな時間にぜひ浸かってみてくださいね。
| スポット名 | 繊月酒造(繊月城見蔵) |
|---|---|
| 住所 | 人吉市新町1 |
| 問い合わせ | 0966-22-3207 |
| 料金 | 無料 |
| 見学時間 | 9:00~17:00(最終受付16:30) ※20名以上の場合、事前の問合せが必要 |
| 休み | 無休 |
| 関連リンク | 繊月酒造のホームページはこちら(外部リンク) |






































