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パンフレット

旅のおすすめ記事最新トレンドから絶対外せない王道まで!熊本の楽しみ方をご紹介します

歴史や伝統を学びながら、ものづくりを体験する旅へ

写真:箸づくりに挑戦する外国人旅行者

話題の観光地やグルメスポットを巡るのもいいけれど、せっかくなら旅先の歴史や伝統を学びながら、現地ならではの“ものづくり”を体験しませんか。その土地の人たちに教えてもらいながら、家族や友人と一緒に手作りした作品は、世界にひとつだけの宝ものに。見るたびに、旅の楽しいひと時がよみがえります。熊本の思い出を「コト」と「モノ」で残す旅に出かけましょう。

・熊本市くまもと工芸会館
・山鹿灯籠民芸館
・御船町恐竜博物館

竹工芸や肥後こまなど、熊本の伝統工芸品づくりを気軽に体験

熊本市くまもと工芸会館

海路交通が盛んな時代に海の玄関口だった、熊本市南区の川尻地区。歴史的背景から多くの工芸が生まれた町で、今も職人文化が息づいています。このエリアに、川尻刃物や肥後象がん、竹工芸、肥後こまなど熊本の伝統工芸品を、見て、触れて、体験できる「くまもと工芸会館」があります。

写真:工芸会館の外観

1階にあるクラフトショップ「蔵」には、一般社団法人くまもと工芸協会会員(肥後象がん、陶芸、木工、竹工芸、ガラス工芸、川尻刃物、布、玩具などの伝統的工芸品の作家60余人で組織)が制作した作品や県内外の玩具などがずらり! 展示されている工芸作品は購入でき、特別注文や修理も受け付けています。

写真:工芸会館の内装

工芸職人による制作実演を目の前で見学したり、工芸品づくりが体験できるコーナーも。実演や体験は毎日行われ、内容は日替わりです。68人の職人による約40コマの工芸品づくりが用意されているので、訪れる度に新しい体験ができます(※体験の材料費や所要時間は内容によって異なるので、詳細はホームページをチェック)。

熊本工芸会館(ホームページ)

写真:肥後まり
制作体験ができる工芸品のひとつ「肥後まり」
写真:革の小銭入れ
「革の小銭入れ」も制作体験可能

取材した日は、竹工芸と肥後こま、肥後革ローケツ染の体験が行われていました。夏の旅行シーズンだったこともあり、大人や子ども、外国人旅行者など、多くの人でにぎわっていました。
 

写真:箸づくりに挑戦する外国人旅行者
「日本の伝統工芸に興味がある。気軽に体験できるのがうれしい」と、竹工芸の箸づくりに挑戦する外国人旅行者。
※竹工芸の箸づくり体験/材料費770円、所要時間1時間
写真:竹工芸の作品例
竹工芸の作品例
写真:肥後こまづくりを体験する子どもたち
写真:肥後こまづくりを体験する子どもたち

江戸時代から伝わる肥後こまづくりに、真剣な表情で取り組む子どもたち。
※肥後こまづくり体験/材料費800円、所要時間2時間
 

写真:肥後こま
肥後こま
写真:肥後革ローケツ染体験
写真:肥後革ローケツ染体験

肥後革ローケツ染体験では、子どもたちが思い思いの絵を描いていました。
※肥後革ローケツ染体験(キーホルダー)/材料費800円、所要時間3時間
 

写真:肥後革ローケツ染のキーホルダー作品例
肥後革ローケツ染のキーホルダー作品例

副館長の塩貝直子さんは、「今はいろんなものが安く手に入る時代。こんな時代だからこそ、ここで伝統工芸を体験することで、職人の技術や、手間ひまを惜しまないこだわりを学び、“本当に良いもの”を長く大切に使うことの喜びを多くの方々に知っていただきたいです」と話してくれました。

製作体験は基本的に事前予約が必要ですが、当日参加可能な場合もあります。気軽に問い合わせてください。

スポット情報(2023年9月1日現在)
スポット名 熊本市くまもと工芸会館
電話番号 096-358-5711
所在地 熊本県熊本市南区川尻1-3-58
営業時間 9:00〜17:00(1階)、9:00〜21:00(2階・3階)
休み 月曜、12月28日〜1月4日
URL 熊本市くまもと工芸会館(ホームページ)

約600年続く和紙工芸「山鹿灯籠」制作をプチ体験!

山鹿灯籠民芸館

熊本県北部に位置する山鹿市の伝統工芸「山鹿灯籠(やまがとうろう)」の展示や制作実演、山鹿の歴史・文化を紹介する「山鹿灯籠民芸館」。かつて参勤交代の道として栄え、今も歴史ある町並みを残す豊前街道沿いにあります。

写真:山鹿灯籠民芸館の外観
1925(大正14)年に建てられた、大正ロマン漂うレトロな雰囲気の外観

「山鹿灯籠」の歴史は古く、室町時代の金灯籠にはじまり、神殿造り・座敷造り・城造りなどと多様化してきました。木や金具は一切使わず、和紙と少量ののりだけで組み上げられるため曲線部分にのりしろがなく、紙の厚みだけで貼り合わせます。その繊細さと美しさから“和紙工芸の極致”とも評され、2013(平成25)年には国の伝統的工芸品に指定されました。

写真:金灯籠
金灯籠
写真:山鹿灯籠民芸館の館内の様子
館内には山鹿灯籠の名作の数々が展示されています

毎年8月に開催される山鹿市最大のお祭り「山鹿灯籠まつり」では、千人の女性が灯籠を頭に乗せて踊る「千人灯籠踊り」が行われ、山鹿の文化や山鹿灯籠の魅力を今に伝えています。

写真:千人灯籠踊り
写真:千人灯籠踊り

灯籠を制作する職人を「灯籠師」と呼びます。民芸館の別館「山鹿灯籠制作工房」では、灯籠師の緻密で高度な技術を間近で見ることができる、山鹿灯籠の制作実演が行われています。また、金灯籠の先端部のパーツで、形・技術ともに金灯籠のシンボルとされる擬宝珠(ぎぼうしゅ)ランプの制作体験もできます。(体験料1500円+入館料300円、所要時間1時間)

写真:山鹿灯籠制作工房の外観
山鹿灯籠制作工房
写真:山鹿灯籠制作工房内の様子
工房には、山鹿灯籠の作品が所狭しと並びます
写真:制作体験キット
擬宝珠ランプの制作体験キット。1200円で、キットだけを購入することも可能
写真:制作体験キットを作る様子
制作体験では、山鹿灯籠制作後継者が丁寧に指導してくれます
写真:制作体験キットを作る様子
写真:完成した擬宝珠ランプ
写真:完成した擬宝珠ランプ

完成した擬宝珠ランプ。日用品店などに売ってあるLEDキャンドルライトを中に設置すれば、やさしい光がほんのりと灯ります。

「大人から子どもまで、幅広い年齢層の方が体験に来てくださいます」と話すのは、山鹿灯籠制作後継者の平山大貴さん。「擬宝珠ランプづくりでは、紙の厚みを活かして紙の断面同士を接着する『小口付け』と、平たい紙にヘラや棒などでカーブをつけて立体感を持たせる『くせづけ』という技法を使います。本物と同じ和紙や技法に触れることで、伝統工芸の魅力を感じてほしいです。ぜひ体験にいらしてください」とメッセージをくれました。制作体験を希望する場合は、前日の正午までに予約してください。

スポット情報(2023年9月1日現在)
スポット名 山鹿灯籠民芸館
電話番号 0968-43-1152
所在地 熊本県山鹿市山鹿1606-2
営業時間 9:00〜18:00(受付は17:30まで)
休み 12月29日〜1月1日
URL 山鹿灯籠民芸館(ホームページ)

作って、学んで、発掘して…、恐竜たちに思いを馳せる

御船町恐竜博物館

最後は、熊本市内から車で約30分の御船町で体験できる、ひと味違ったイベントをご紹介。1979(昭和54)年に日本初の肉食恐竜化石が発見された御船町は、国内有数の恐竜化石産出地として知られ、1998(平成10)年に「御船町恐竜博物館」が誕生しました。

写真:御船町恐竜博物館の外観
写真:入口前のティラノサウルス
入り口手前では、ティラノサウルスが訪問客をお出迎え

同館には、地域で発見された貴重な化石や世界中から集められた恐竜の全身骨格など、約850点の資料が常設展示されています。展示物を通して、地球の長い歴史について学べます。また、「オープンラボ」と称したバックヤードでは、標本作製室や研究作業室、収蔵庫などを公開。博物館の職員の仕事を見学して、博物館の活動をリアルタイムで体感することもできます。

写真:館内の様子
(写真提供/御船町恐竜博物館)

さらに、毎月第2・4土曜に開催される「わくわく体験教室」では、「恐竜のポップアップカードづくり」や「アンモナイトのマグネットづくり」、「プチクリーニング体験」など、恐竜をはじめとする地球科学をテーマにしたさまざまな体験ができます。「化石や地層に親しみたい」「何かを作って、思い出として家に持ち帰りたい」という人におすすめです。

写真:わくわく体験教室内の様子
わくわく体験教室には大人も子どもも多数参加 (写真提供/御船町恐竜博物館)
写真:恐竜のマジカルドアプレートづくり
恐竜のマジカルドアプレートづくり(写真提供/御船町恐竜博物館)
写真:紙粘土でつくったアンモナイト
紙粘土でつくったアンモナイト (写真提供/御船町恐竜博物館)

「地質や化石を教材として、大地の成り立ちや生命の歴史を学びたい」という人は、学習プログラム「パレオプログラム」をぜひ。化石のレプリカづくりを通して大昔の生き物や化石のでき方について学んだり、顕微鏡をのぞいて小さな化石(微化石)について学んだりするイベントが、月に1回開催されています。約9000万年前の地層が広がる野外の化石広場では、春と秋に化石採集にもチャレンジできます!

写真:パレオプログラムで、ルーペで岩石を観察する子ども
パレオプログラムで、ルーペで岩石を観察する子ども(写真提供/御船町恐竜博物館)
写真:顕微鏡を使って、微化石を探す様子
顕微鏡を使って、微化石を探す様子(写真提供/御船町恐竜博物館)
写真:みふね化石ひろばで化石採集
みふね化石ひろばで化石採集(写真提供/御船町恐竜博物館)

各イベントの企画を担当しているのは、学芸員の富澤由規子さん。「企画するときは、大人も子どももワクワクするような内容を心がけています。研究技術の飛躍的な進展によって、恐竜像はアップデートされていますが、まだまだ解明されていないこともたくさんあります。恐竜博物館に足を運び、鑑賞したり体験したりすることで、恐竜たちは本当はどのように生きたのだろうと思いを馳せる、非日常な時間を楽しんでください。」と話します。

各イベント内容は毎月異なり、同館のホームページで事前申し込みが必要。先着順なので申し込みはお早めに! 観覧料や実費(材料費や保険料など)が必要な場合があります。

スポット情報(2023年9月1日現在)
スポット名 御船町恐竜博物館
電話番号 096-282-4051
所在地 熊本県上益城郡御船町大字御船995-6
営業時間 9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休み 月曜(祝日は開館し、翌日に振替)、年末年始
URL 御船町恐竜博物館(ホームページ)

溝尻亜由美

熊本在住のライター・エディター。熊本・福岡の出版社、編集プロダクション勤務を経て独立。生活情報紙やWebサイト、パンフレット等の企画、編集、ライティングなど幅広く活動。何度も言葉に救われた経験から、「心を動かす言葉をつむぐ」を大切にしています。思いつきではじまる、無計画な旅が好き。

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