もうすぐ桜の開花間際。気温も暖かくなってきて、お出かけしたい欲が高まってきました。
過去の温泉総選挙では女子旅部門２位を獲得したことがある菊池温泉。菊池周辺の地場産品を使ったイタリアンや老舗和菓子屋での体験など、いつもと違う非日常を味わえるモデルコースをご紹介します。
（2023年3月現在の情報です）

菊池エリアまでは車で約1時間。
女子旅のはじまりはおしゃれなランチから。菊池市街地から1キロほど離れた場所にある「Ristorante due mamme（リストランテ ドゥエ マンメ）」でイタリアンランチをいただきます。ランチはおまかせのコース料理（3,850円/税込）のみです。
due mammeとは’二人の母’という意味で、女性二人で切り盛りされています。予約は電話かInstagramのダイレクトメールでも受け付けており、電話の方が確実に対応できるそうです。

完全予約制のイタリアンと聞くと、ドレスコードを心配したり、かしこまったような気持ちになりますが、Ristorante due mammeではゆっくりとした午後が過ごせます。
外見はごくごく普通のおうちですが、小さな入口をくぐると高い天井と土間がお出迎え。靴を脱いで上がると、外光が差し込む古民家特有の落ち着いた空間になっています。

(左)しらすとボッダルガのクロスティーニ。ボッダルガはからすみのこと。バターの味もしっかりして食欲が湧いてきます。パンは手作りで焼きあげています。
(右)にんじんの甘さがやさしい春人参のポタージュスープ。人参は熊本県産で、目でも春が感じられます。

イタリアで約10年修行をしたシェフが作る料理は、菊池やその周辺の野菜・肉を使ったトスカーナ地域の家庭料理。旬の食材をベースにどんなメニューにするか組み立てています。メニューは1週間ごとに変わり、いつ来ても新しい発見があります。

（左下）グリンピースとペコリーノチーズ、手打ちのタリアテッレ。パスタは手打ちやイタリア製の乾麺を使うなどこだわりがあり、特に味わって食べたい一品。
（中央）あか牛のタルタルステーキ。タルタルとは素材を細かく切る料理のこと。日本風に外をカリカリに焼いてあり、あか牛の赤身のうまさが広がります。
（右下）キャラメルブラッドオレンジパンナコッタ。ブラッドオレンジのほのかな苦みと濃いキャラメルがベストマッチ。もっちりとしたパンナコッタは初めてでおいしさに感動しました。

イタリアの休日のランチは、ワインをおともに会話を楽しみながら食事をするそう。古民家の落ち着いた雰囲気とおいしい料理で、イタリアの休日のように、穏やかな時間を過ごすことができます。
ノンアルコールワインもあるので、ドライバーでも安心してイタリアンを満喫できます。

菊池温泉の泉質は「アルカリ性単純温泉」で、別名「美肌の湯」「化粧の湯」と呼ばれ、入浴すると肌が「すべすべ」する感触があるのが特徴です。肌触りが柔らかく、癖がなく肌への刺激が少ないので、女性をはじめ多くの観光客に親しまれています。
そんな菊池の滑らかな泉質を立ち寄り湯で楽しみましょう！

望月旅館は和モダンで総檜造りのシックな内装で、ノスタルジックな雰囲気を感じる旅館です。ジェットバス付きの大理石風呂や、開放感溢れるうたせ湯付きの庭園露天風呂もあります。源泉４５度のまま、沸かさず、薄めず、源泉かけ流しです。

菊池は歴史深い地域で、菊池を中心に活躍した肥後最大の豪族･「菊池一族」の本拠地でした。中心部にある菊池神社は菊池武時公、武重公、武光公が主神として祀られています。境内にある歴史館には、菊池一族ゆかりの古文書・家憲・千本槍・能衣装・能面などの文化財が展示されています。
菊池神社までの長い参道沿いには桜が植えられて、桜の時期になると「菊池さくらまつり」が行われます。

菊池神社参道の先に「ASANISIMASA」はあります。自家焙煎の珈琲がおすすめだそうで、店の扉を開くと焙煎したばかりのような香ばしい珈琲の香りがふわりとします。
テーブル席同士が近すぎないよう空間が保たれているので、リラックスして珈琲を楽しめます。チーズケーキやパフェなどのスイーツも絶品なんだとか。

テーブル番号がカギになっているのもおしゃれで、思わず写真を撮ってしまいました。

国登録有形文化財の診療所を改装してあり、当時の面影を残した内装になっています。
窓枠や灯り、テーブルなどのひとつひとつの装飾が素敵でじっくり眺めてられます。

菊池市中心部にある中原松月堂は、代表銘菓『武光公』をはじめ、歴史ある菊池の町にちなんだ銘菓や折々の季節や行事を取り入れたお菓子を揃えている老舗の和菓子屋です。
2022年に生菓子の技術は、"菓銘をもつ生菓子（煉切・こなし）"として「登録無形文化財」に登録されました。中原松月堂では、その伝統的な技術を使った和菓子づくり体験ができます。

まずはどのように成形しているのか、職人が目の前でお手本を作ってくれます。ここで流れを覚えて自分でチャレンジしてみましょう。もう一度職人が作りながら教えてくれるので、真似をして進めていくとみかんや桜などの形になっていきます。
生菓子の賞味期限は2日間あり、お持ち帰りできます。

◆　和菓子づくり体験教室（2023年3月17日現在）

料金　　　1,500円/2品（材料費込み）
体験時間　平日（祝日）16:00～19:00
　　　　　土日9:00～19:00
※前日までの要予約で、2名以上から体験できます。（予約が取れない場合がありますので、早めのご予約をお勧めいたします。
※じゃらんネットからのご予約ですと、営業時間外の時間帯でもご予約可能です。

中原松月堂のこだわりは餡。生菓子にも使われている餡は、店舗とは別の工場で作られています。豆はすべて国内産で、舌触りが良くなるようにと細かく濾しています。

今回紹介したモデルコースはこちら

【外部リンク】
◆菊池市の観光については
菊池観光協会
◆菊池温泉については
菊池温泉観光旅館組合
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