時間制で温泉の浴室を借り切ってくつろげる「家族風呂」(貸切湯・貸切風呂)。熊本の温泉地で多く見られるスタイルですが、その発祥の地といわれるのが山鹿市(やまがし)の山鹿温泉です。
家にお風呂がない家庭が多かった時代、「気軽に、家族一緒に入れる温泉が欲しい」という地域の声から、昭和40年代に家族湯専門の施設が誕生したと伝えられています。
そこで、なめらかな泉質で”美人の湯”と評され、地元の人から観光客まで幅広く愛されている山鹿温泉の家族風呂をご紹介します。
※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、施設へお出かけの際は、熊本県や各自治体が発表する最新情報、要請などをご確認のうえ、手洗いやマスクの着用、人と人との距離の確保など基本的な感染防止対策(新しい旅のエチケット)を徹底していただくようお願いします。
・家族湯 源氏
・家族湯 山伏
・露天湯 椛(もみじ)
毎回お湯入れ替え。全室、中庭付きの居心地よい家族風呂
家族湯 源氏
スポット浄法(2022年10月28日現在)
スポット名 |
家族湯 源氏 |
電話番号 |
0968-44-3654 |
所在地 |
山鹿市中央通201 |
営業時間 |
11:00~22:00受付 ※日祝は~21:00受付 |
休み |
木曜、月2回月曜 |
駐車場 |
あり(約25台) |
料金 |
1室50分[岩風呂]1800円、[石風呂]1500円(大人2名+乳幼児)
※追加料金 中学生以上1人300円、小学生1人100円
|
設備 |
ドライヤー設置あり、エアコン有料、シャンプー、リンス、石けんなどの設置なし |
冷泉との交互浴で「整う」を楽しめる、レトロな家族風呂
家族湯 山伏
少しレトロさが残った雰囲気に心が和みます。電光掲示板で空室を確認して、券売機で支払うシステムです。
この寝湯でごろんとくつろげるのはもちろん、子どもの入浴にちょうどいい深さだとファミリー層にも好評。ゆったり広いので、家族みんなでいっしょにゆっくり露天風呂を楽しめます。寝湯露天風呂付きのお部屋は2室あります。
スポット情報(2022年10月28日現在)
スポット名 |
家族湯 山伏 |
電話番号 |
0968-43-3340 |
所在地 |
山鹿市中1028-3 |
営業時間 |
11:00~翌1:00 ※女性専用大浴場は12:00~ |
休み |
年2 回 ※女性専用大浴場は日曜休 |
駐車場 |
あり(約40台) |
料金 |
[家族風呂]1室60分/1500円~1700円(5名)
※土日祝はプラス200円 ※追加料金 6人目から1人200円
[女性用大浴場]中学生以上380円、小学生以下230円
|
設備 |
ドライヤー設置あり、エアコン有料、シャンプー、リンス、石けんなどの設置なし |
すべり台にハート型に洞窟、滝…。楽しい浴室で名湯を楽しめる
露天湯 椛(もみじ)
まずは、「椛」の代名詞的な浴室、すべり台風呂へ! すべり台のある部屋は3室ありますが、こちらは2連になった「レインボーすべり台」のお部屋です。
「椛」はお湯入れ替え制なので、毎回入れたての一番風呂を楽しめます。すべり台風呂に勢いよくお湯が入っていく様子も爽快です。
こちらの泉質は、アルカリ性単純温泉。ph値が高く、トロトロ感の強さが特徴です。お肌に吸い付くような湯触りでポカポカ感も続き、入浴後もずっと心地よさが続きます。白い浴槽だとほんのりブルー味を帯びたお湯の色に見えます。
脱衣所には、広い畳の小上がりがあり、子どもの脱ぎ着や湯上がりにちょっとくつろぐのにも重宝します。
ちなみにすべり台風呂は他にも、滑り台1連タイプの「すべり台風呂」、すべるスピードが速い「超特急すべり台風呂」があります。どこも人気のお部屋です。
トロトロのお湯を全身でじっくり楽しめます。他にも、スタンダードな石風呂・角岩風呂から探検気分の洞窟風呂まで、10室全てが個性あるデザイン。この泉質とエンターテインメント性の高い浴室を求めて、県外からも通うファンも多いそうです。
ワクワクがいっぱいの家族風呂、注目です!
スポット情報(2022年10月28日現在)
スポット名 |
露天湯 椛(もみじ) |
電話番号 |
0968-43-3026 |
所在地 |
山鹿市中1326-11 |
営業時間 |
11:00~23:00受付 ※土日祝は10:00~24:00受付 |
休み |
木曜 |
駐車場 |
あり(約30台) |
料金 |
1室60分~80分/1500~2500円(人数制限なし) |
設備 |
ドライヤー設置あり、エアコン有料、シャンプー、リンス、石けんなどの設置なし |
中川千代美
長崎生まれ、熊本在住。地方出版社に勤めたのち、「チヨミ編集事務所」として独立。地域の子育て情報誌や生活情報紙をはじめ、幅広いジャンルの編集・ライティング・企画を手がける。食欲・物欲・お出かけ欲・温泉欲・ビール欲が赴くままに熊本・九州を駆け回る日々。趣味は二胡。
このライターの記事へ