魅力再発見！ 水前寺成趣園の楽しみ方
阿蘇の伏流水が湧き出る池と緑が調和した美しい回遊式庭園を眺めながら、のんびり散策が楽しめる「水前寺成趣園」。車や電車が行き交う熊本市中心部にありながら、街中の喧騒を忘れさせてくれる憩いのスポットです。見どころの多い園内ですが、縁結びの木やベンチもあり、近年“恋の成就園”としても秘かに注目を集めているんですよ。あらためて、楽しみ方を探ってきました。
- 水前寺成趣園
- 古今伝授の間
縁結びスポットとしても秘かな話題「水前寺成趣園」
水前寺成趣園
初代熊本藩主だった細川忠利公の時代に作庭が始まり、3代目・綱利公の頃、現在と同じ規模の庭園が完成。「水前寺成趣園」と名付けられました。熊本のお殿様に代々愛されてきた庭園は、1929年に国の名勝・史跡に指定。年間を通じて、「水前寺まつり」（3月）、「ゆかた月間」（8月）など、地域と連携した様々なイベントが催され、多くの観光客でにぎわっています。
30～40分ほどで散策できる園内。出水神社や能楽殿、夏目漱石の句碑なども点在し、梅や桜、松などが庭園を彩る光景は見事
園内には、縁結びの木として話題の「梛（なぎ）」の巨木があり、その脇に縁結びのベンチが設置されている。写真は、イベントの際にライトアップされた時の様子
「出水神社」社殿前の鳥居は、2016年の熊本地震で倒壊。2020年8月に「南郷檜（なんごうひ）」というヒノキを使用し、再建された
「出水神社」の境内にある神水「長寿の水」。阿蘇火山系の硬水であるこの神水を飲んで健康を祈願するのもおすすめ
「出水神社」へ参拝の際は、えんむすび御守（各500円）や細川ガラシャ御朱印帳（1500円）も要チェック
| スポット名 | 水前寺成趣園 |
|---|---|
| 住所 | 熊本市中央区水前寺公園8-1 |
| 電話番号 | 096-383-0074 |
| 営業時間 | 8:30～17:00（入園16:30まで） ※北門9:30～16:00 ※コロナウイルスの影響により変更の場合あり |
| 休み | 無休 |
| 駐車場 | なし |
| 料金 | ［拝観料］大人（16歳以上）400円、小人（6～15歳）200円 |
| 関連リンク | 「水前寺成趣園」のホームページはこちら（外部リンク） |
歴史の舞台となった約400年前の建物「古今伝授の間」
古今伝授の間
水前寺成趣園内にある「古今伝授の間」は、庭園の見事な眺めを堪能しながら、抹茶とお菓子がいただけるスポットです。その建物は、戦国時代に活躍した細川幽斎公が古今和歌集の解釈の奥義を伝授した際に使われたとされ、京都から移築して現在の地に。県重要文化財に指定されています。約400年前の歴史の面影を感じながら、ゆるりとお茶時間を楽しめる場所でもあります。
八条宮智仁親王の学問所だった「古今伝授の間」。京都御苑内にあったものが移築され、2010年には大幅な修復工事がおこなわれた
座敷からは、庭園の見事な眺めが一望でき、抹茶とお菓子を目当てに訪れる人も多い
くつろぎのひと時に抹茶とお菓子はいかが。座敷席は650円、椅子席は550円で楽しめる。写真右は、細川藩伝来の銘菓「加勢以多」
「水前寺成就園」の正門から入るとすぐ右手に見える
| スポット名 | 古今伝授の間 |
|---|---|
| 住所 | 熊本市中央区水前寺公園8-1 |
| 電話番号 | 096-381-8008（古今伝授の間香梅） |
| 営業時間 | 9:00～17:00 ※コロナウイルスの影響により変更の場合あり |
| 休み | 偶数月第1火曜、12/30・31、他不定休あり |
| 駐車場 | なし |
| 関連リンク | 「古今伝授の間」のホームページはこちら（外部リンク） |
“水前寺公園”との呼び名で親しまれ、熊本市内の観光に欠かせない「水前寺成趣園」。優美な庭園散策と、参道商店街での楽しいひと時。恋にまつわるスポットやイベントもお見逃しなく。
※臨時休業や営業時間の変更の可能性がありますので、お出かけの際は、直接店舗に営業時間をご確認ください。
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イナヅミセイコ
熊本・福岡での出版社時代に家族向け情報誌やブライダル情報誌、地域のフリーペーパーなど、編集・営業職、ときに編集長職に携わったのち独立。現在は、「ineworks(イネワークス)」の屋号でフリーのライター・編集者として幅広く活動。趣味は、旅。旅を通して見つめた世界や文化、人々との関わりなどを通じて人生の旅も謳歌中。好きな言葉は、「日々是好日」。
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