熊本で巡る!奥深きスパイスの世界

日本では香辛料として食文化に根付いてきたスパイス。その奥深き世界を、インド・中国・タイの各国の料理を通して、覗いてきました。熊本にいながら気軽に楽しめる、スパイスの世界旅行をご案内します。
- インド食堂
- 蓮台寺飯店
- プラチャンガップダオ
インド食堂
東インド・コルカタのレストランで修行した店長の松本さんが、インド料理を日本で広めたいという想いで立ち上げた『インド食堂』。ランチメニューは日本で言うところのカレーが二種類あり、一つは宗教に配慮したベジタリアン向け、もう一つは鶏肉や羊肉を使ったノンベジタリアンが揃う。今回ご紹介いただいたのは、ノンベジタリアンの「ムルギ・ダール(鶏肉とレンズ豆の煮込み)」。7種類のスパイスを配合したスープは香り高く、追いかけてくるチリパウダーの心地よい辛味に、スプーンが止まらなくなる逸品だ。

取材時の日替りメニューは、ノンベジタリアンの「ムルギ・ダール」(850円)。辛さを抑えるルーと交互に食べて、味の変化を楽しめる

「ガラムマサラ(ミックススパイス)」を仕上げに掛けて、よりスパイシーに。配合に決まりはなく、インドでは各家庭で味や風味が異なる。気候やその日の体調に合わせて、必要な種類・分量のスパイスを配合するインドの家庭料理は、身体中が優しさで満たされる

「本場インドの人々が喜ぶインド料理を作りたい」との気持ちが込められた、インドの家庭料理をイメージした味は、実際に実家に帰ったような気分になると好評なのだそう
店舗名 | インド食堂 |
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住所 | 熊本市中央区大江5-12-11 |
電話番号 | 096-371-6528 |
営業時間 | 11:30~14:30、17:30~19:30(OS) ※売り切れ次第終了 |
休み | 水曜、第2・4火曜 |
カード | 不可 |
駐車場 | 3台 |
蓮台寺飯店
熱々の土鍋に赤黒いタレがふつふつと煮立ち、真ん中には豆腐がどんと佇む麻婆豆腐。見た目にも楽しめるこの「土鍋麻婆豆腐」は、『蓮台寺飯店』の名物料理の一つ。豆腐を崩しながら、ニンニク・ショウガ・挽肉に豆板醤や山椒の辛さが効いたタレと絡めて食べると、辛さの向こうに旨味が広がる、なんとも奥深い一品。豆腐を大きく崩すか小さく崩すかでも、豆腐のまろやかさや食感の違いを楽しめるのも面白い。四川山椒の程良いピリピリ感はただ辛いだけでなく、味と香りがほのかに感じられ、甘党を辛党に変えてしまう程の威力を秘めている。

サラダ・スープ・香物・ごはん・コーヒーが付いた「土鍋麻婆豆腐定食」(700円)。8年前のオープン以来、週に2~3回も食べに来るリピーターがいるほどの定番商品となっている。普通・辛・激辛から選べる(激辛は+50円)

実(果皮)を乾燥させた、四川料理によく使用される香辛料を使用。しびれる辛さが特徴

家族連れからサラリーマン、年配の方まで幅広い客層の人がひっきりなしに訪れる人気店
店舗名 | 蓮台寺飯店 |
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住所 | 熊本市西区蓮台寺5-1-20 |
電話番号 | 096-328-3637 |
営業時間 | 11:30~15:00(OS14:30)、17:30~22:00(OS21:30) |
休み | 不定 |
カード | 不可 |
駐車場 | あり |
プラチャンガップダオ
リラックス効果や虫除けに使われるイメージの強い日本人にとって、レモングラスは食べ物としての認識はまだ薄いかもしれない。本格派タイ料理店『プラチャンガップダオ』では、そんなイメージを覆す料理「ヤムタックライ」を提供している。レモングラスの根っこに近い茎の部分を使った、レモングラスを食べるために生まれたサラダだ。口に入れた瞬間広がるレモングラスの香りと爽やかな後味がクセになること間違いなしの代物。五感すべてを刺激するレモングラス が、一気にエスニックな世界へと引き込む。

熊本ではめったに見かけない「ヤムタックライ」(650円)。はじめは興味本位で注文して、病みつきになる人が多いのだとか

レモンと同じ香り成分を持つ、イネ科の多年草。香り付けや臭い消しに重宝される

「熊本で紹介されていない物を伝えることが、自分の役割かもしれない」と話す、タイ文化に精通したオーナー・望月さん。タイに想いを馳せて、一品一品味わおう
店舗名 | プラチャンガップダオ |
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住所 | 熊本市中央区大江本町6-8 |
電話番号 | 050-1165-0969 |
営業時間 | 18:00~23:30 |
休み | 木曜 |
カード | 不可 |
駐車場 | なし |
今回は、インド・中国・タイ料理をそれぞれ提供しているお店をご紹介しました。画面上では伝えきれない味や香りを、実際に足を運んで楽しまれてください。
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跡部千夏
熊本生まれのライター、エディター。広告制作ディレクターを経て、地元・熊本の豊かな自然、魅力的なスポットの数々、そして人々の温かさを多くの人に伝えたいと思っています。日々のエネルギー補給は映画・お笑い・音楽鑑賞
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