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パンフレット

旅のおすすめ記事最新トレンドから絶対外せない王道まで!熊本の楽しみ方をご紹介します

静と動が織りなす豪華絢爛な秋の大祭「八代妙見祭」

たま

県南エリア 歴史・文化 イベント
写真:亀蛇を担いで歩く様子

熊本県第2の都市・八代市で毎年秋に開催される八代神社(妙見宮)の「八代妙見祭」をご存じですか。九州三大祭のひとつに数えられ、地元では「妙見さん」の愛称で呼ばれている祭りです。2016年12月にはユネスコ無形文化遺産にも登録。毎年11月23日に行われるお上り(神幸行列)では、獅子や笠鉾、亀蛇(きだ)など迫力満点の出し物が、塩屋八幡宮から八代神社まで約6㎞の道のりを練り歩きます。

「八代妙見祭2025」イベントガイド

  • 写真:砥崎河原(とさきのかわら)で水しぶきを上げながら走る飾馬(かざりうま)
    砥崎河原(とさきのかわら)で水しぶきを上げながら走る飾馬(かざりうま)
  • 写真:笠鉾(かさぼこ)
    宮地小学校のグランドで展示される笠鉾(かさぼこ)。八代妙見祭の笠鉾は9基あり、八代の繁栄や不老長寿などの願いが込められています
イベントガイド

★開催日
11月22日前夜祭(御夜)、11月23日お上り(神幸行列)

★開催場所
11月22日/本町アーケード一帯
11月23日/塩屋八幡宮、八代駅前広場、八代神社、砥崎河原ほか

アクセス・問い合わせ先

★アクセス
公共交通:JR熊本駅から鹿児島本線、または九州新幹線で新八代駅へ
車:九州自動車道「八代IC」よりすぐ
※毎年11月23日は臨時駐車場を開設。会場までは往復シャトルバスが運行されます
※11月23日の八代神社周辺は交通規制により車両の通行・進入ができなくなります

★問い合わせ
八代妙見祭保存振興会(事務取次:八代市文化振興課)電話:070-5819-8246

11月23日の神幸行列では獅子や笠鉾、亀蛇、飾馬など40の出し物が登場

「八代妙見祭」は熊本県第2の都市、八代市にある八代神社(妙見宮)で秋に開催される大祭です。11月22日は八代神社から八代市八幡町の塩屋八幡宮へ向かう「お下り(神幸行列)」と前夜祭である「御夜」が、23日は塩屋八幡宮から八代神社に戻る「お上り(神幸行列)」が開催されます。そのほか八代神社では、10月31日の「注連縄立て」から12月1日の「注連納(しめおさめ)」までさまざまな神事が執り行われます。

その歴史は古く、一番古い記録では16世紀に神輿や舞楽(ぶがく)、流鏑馬(やぶさめ)など多彩な催事が行われたと古文書に記録が残っています。江戸時代には獅子や花奴、木馬(きんま)、笠鉾(かさぼこ)、亀蛇(きだ)などが奉納されるようになり、現在の豪華絢爛な妙見祭の形になったといわれています。

「八代妙見祭」は江戸時代から約400年の伝統を守ってきたこと、そして九州南部を代表する祭礼であることから、2011年に国指定重要無形民俗文化財に。さらに2016年には八代妙見祭を含む全国33の祭りを「山・鉾・屋台行事」としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。

見どころが盛りだくさんで、11月22日は本町アーケード(八代市本町)で9基の笠鉾をはじめ、亀蛇や獅子などの祭りの出し物が一斉に展示されます。貴重な出し物を間近で見ることができる絶好の機会です。

写真:獅子舞の演舞
獅子舞の演舞はJR八代駅前や八代神社(妙見宮)の境内や砥崎河原で見ることができます

メイン行事となるのが11月23日の「お上り(神幸行列)」です。獅子や笠鉾、亀蛇、飾馬など40の出し物が登場し、約1700人が参列。行列は早朝に塩屋八幡宮を出発し、本町アーケードや桜十字ホールやつしろ、八代駅前を通り八代神社(妙見宮)へ。約6㎞の道のりを歩きます。その行列の長さはなんと約1.5kmにも及びます。

そしてクライマックスは23日の昼前から。八代神社に到着した行列は砥崎河原にて演舞や馬追いを披露。水しぶきを上げて豪快に走り抜ける馬追いの様子は圧巻です。

中でもこれぞ妙見祭を代表する出し物といえるのが「亀蛇」。「ガメ」の愛称で親しまれている亀蛇は、亀と蛇が合体した想像上の生き物です。その大きさは長さ約3m、高さと幅が約2.5mあり、重さは100kg以上もあります。亀蛇がクルクル回ったり、首を上下左右に振ったりしながら動き回るパフォーマンスに観客の視線は釘付け。大きな盛り上がりを見せます。

23日に行われる「お上り(神幸行列)」の当日は交通規制が行われるので詳しくは八代妙見祭のホームページで確認を。臨時駐車場が設けられ、会場までは専用のシャトルバスも運行されます。また当日はインターネットでライブ配信もされるので要チェックです。

写真:亀蛇
長さ約3m、重さ約100kgを超える亀蛇。5人1組の担ぎ手がこの大きな出し物を動かしています。
せっかく八代を訪れたなら、ぜひ一緒に立ち寄りたい観光スポットをご紹介します。

八代に伝わる民俗文化の魅力を発信する「お祭りでんでん館」

写真:お祭り体感シアター
お祭り体感シアター。3面の巨大スクリーンで八代妙見祭を臨場感たっぷりに紹介

八代市内各地に残る多様な民俗文化の魅力を体感できる施設です。八代妙見祭や神楽、棒踊り、女相撲などを紹介する展示棟をはじめ、八代妙見祭の出し物である獅子や笠鉾などを保管するための収納庫や、祭り・伝統芸能の練習の場としても活用できる伝承ルームなどを備えています。

見どころのひとつが1階展示室にある「お祭り体感シアター」です。高さ約5m、幅約7mの巨大スクリーンで八代妙見祭の様子を迫力満点の映像で紹介。また2階のお宝ギャラリーでは、貴重な民俗文化財を展示。内容は定期的に入れ替えられます。さらに1階受付横にあるお土産コーナーも必見です。ここでしか手に入らない八代妙見祭のオリジナルグッズが勢揃いしています。

  • 写真:2階のお宝ギャラリー
    2階のお宝ギャラリー。水引幕や笠鉾の飾りなど貴重なお宝を展示
  • 写真:展示
    展示内容は定期的に変わるのでホームページをチェックしてみて
  • 写真:オリジナルグッズ
    八代妙見祭に参加する各団体が手掛けるオリジナルグッズも販売
  • 写真:八代市産材を使用した曲面的な木屋根が印象的な外観。
    八代市産材を使用した曲面的な木屋根が印象的な外観。うねりはお祭りの躍動感を表現しています
スポット情報(2025年10月3日現在)
スポット名 八代市民俗伝統芸能伝承館 お祭りでんでん館
住所 八代市西松江城町1-47
電話番号 0965-37-8737
営業時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
休み 月曜(祝日の場合は翌日)
料金 無料
関連サイト

お祭りでんでん館(外部サイト)

“妙見さん”のすぐ目の前で味わえる「妙見まんじゅう」

  • 写真:妙見まんじゅう
    「妙見まんじゅう」黒・白(各180円)とクリームチーズ(230円)の3種類
  • 写真;妙見まんじゅうの生地の中には十勝産小豆のつぶあんがぎっしり
    もっちりとした生地の中に十勝産小豆のつぶあんがぎっしり
  • 写真:ソフトクリームの上にキャラメルときなこがかかっています
    なめらかで軽い口溶けのソフトクリームも大好評。写真は「キャラメルきなこ」500円

“妙見さん”の名前で地元の人々から親しまれている八代神社(妙見宮)の正面に位置するお店。看板メニューは、妙見宮の神紋である九曜と二引両を表面にあしらった「妙見まんじゅう」です。しっとりとした食感の生地の中に北海道十勝産小豆のつぶあんがたっぷり詰まった逸品。黒あん・白あん・クリームチーズの定番3種類のほか、芋あんなど季節限定の味覚も登場します。

「街を盛り上げたい!」と一念発起してお店をオープンした店主の長谷川沙也さん。何度でも食べたくなる「妙見まんじゅう」の味わいと長谷川さんの明るい人柄が評判を呼び、今では開店からすぐ売り切れるほどの人気店に。

そのほか、「妙見ソフト」380円などのソフトクリームも注目。ミルキーな味わいながらさっぱりとした後味が魅力です。黒蜜きなこや宇治抹茶、キャラメルミルクなど約10種類がそろいますよ。

「この妙見まんじゅうと一緒に妙見宮や八代市の魅力に触れてほしいです」と長谷川さんは話します。「妙見まんじゅう」は数に限りがあるので早めの来店がおすすめ。営業時間や休みはインスタをチェックして。

  • 写真:お店の外観
    八代神社(妙見宮)の正面にある店舗。駐車場は店舗正面の道向かいにあります
  • 写真:店内の様子
    広々としたイートインスペースもあるので寛ぎながら味わえます
  • 写真:店主の長谷川さん
    店主の長谷川さん。「期間限定メニューはインスタをチェックしてください」
スポット情報(2025年10月3日現在)
スポット名 妙見まんじゅう
住所 八代市妙見町400-2
電話番号 080-6788-4855
営業時間 10:30~16:00
休み 不定
関連サイト

妙見まんじゅうInstagram(外部サイト)

たま

トラベルフォトライター・クリエイティブディレクター。編集・広告制作プロダクション勤務を経て独立。旅行系雑誌や生活情報誌で旅行やグルメ記事の執筆や撮影、広告制作に従事。「無駄な1日とは、笑いのなかった日のことである。」をモットーに日々奮闘中。熊本県在住。

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