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パンフレット

旅のおすすめ記事最新トレンドから絶対外せない王道まで!熊本の楽しみ方をご紹介します

湧き立て新鮮なお湯を堪能!熊本の足元湧出温泉3選

たま

阿蘇エリア 温泉 日帰り温泉
写真:奴留湯温泉共同浴場内

“足元湧出温泉”をご存じですか。その名の通り、足元からお湯が湧出する、生まれたてのお湯に浸かることができる温泉のこと。空気に触れていない新鮮なお湯を楽しめる希少な温泉です。
全国的にも数が少ないその温泉が熊本県内にもあるんですよ。今回は県外からも温泉ファンが訪れる3つの施設を紹介します。鮮度抜群の温泉の素晴らしさを体感してみてください。

 

  • 地獄温泉 青風荘.
  • 奴留湯温泉共同浴場
  • 満願寺温泉 川湯

全国に多くのファンが訪れる「すずめの湯」

地獄温泉 青風荘.

青風荘.は阿蘇五岳の一つ、烏帽子岳の中腹にある温泉旅館。200年以上の歴史を誇る南阿蘇を代表する宿として知られています。

写真:青風荘の外観
左手にあるのが受付のある施設。奥は本館の建物

旅館は2016年の熊本地震や、その2か月後の土石流災害により多くの被害を受けましたが全国の温泉ファンの後押しで見事に復活。歴史ある本館の魅力はそのままに、新たに離れやレストラン、カフェがオープンするなど、さらに魅力ある旅館に生まれ変わりました。宿泊はもちろん、立ち寄り湯として利用することも可能です。

硫黄泉独特の香りに包まれた「すずめの湯」へ

青風荘.の温泉を象徴するのが「すずめの湯」。混浴のため、湯浴み着をレンタルして入浴します。立ち寄り湯の場合、受付後に湯浴み着を受け取ってから浴場へ。

写真:青風荘の屋内
写真:湯あみ着

脱衣室で湯浴み着に着替えたら、男女別の内湯でかかり湯をして「すずめの湯」の浴槽に向かいます。

写真:屋外にある浴槽

「すずめの湯」は少し青みがかった乳白色。メタケイ酸を豊富に含むお湯は滑らかな肌触り。湯船はぬる湯とあつ湯の2つに分かれています。

写真:乳白色の湯

手前がぬる湯、奥があつ湯です。周囲には濃厚な硫黄泉独特の香りが漂います。
 

写真:浴槽の底から湧き上がるお湯

浴槽の底からポコポコと湧き上がるお湯はほどよい湯加減。浸かっていると体の芯からポカポカに。なかには数時間も浸る入浴客もいるそうです。

「すずめの湯」の泉質は単純硫黄泉。お湯に含まれる硫黄成分は免疫力を上げる効果があるといわれ、また温泉と共に湧き上がる硫化水素ガスは慢性気管支疾患に効果があるそうです。そのため古くから湯治場として知られています。

写真:冷鉱泉
写真:休憩室

「すずめの湯」には冷鉱泉や休憩室が隣接。おすすめの入浴方法が冷鉱泉を利用した温冷交換浴です。あつ湯やぬる湯でじっくりと体を温めた後、冷鉱泉に浸かり、休憩室でクールダウン。ちなみに「すずめの湯」は体を洗うことを目的とした浴場ではないため、シャンプーや石鹸は設置されていません。

写真:内湯

最後は男女別の内湯で体を温めて上がりましょう。内湯は裸での入浴OKです。

湯上り後はカフェでゆったり

写真:カフェの外観
写真:店内の様子

地獄温泉 青風荘.の敷地内には2024年4月、「H_NNTO COFFEE」がオープン。コーヒーなどのドリンク類をはじめ、サンドイッチや焼き菓子を提供しています。

写真:テラス席からは阿蘇の山々の雄大な景色

開放的なテラス席もあるので、雄大な景色を眺めながら湯上り後の時間を満喫するのもおすすめです。

写真:敷地内にある湯治宿

敷地内には、明治中期に建てられた歴史ある建物の本館と、共有キッチンや図書スペースを備えた湯治宿「曲水舎」、離れがあり、全国から宿泊客が訪れています。
阿蘇の壮大な景色と共に、稀少な湯をゆっくり堪能してみてはいかがでしょう。

スポット情報(2025年1月20日現在)
スポット名 地獄温泉 青風荘.
住所 阿蘇郡南阿蘇村河陽2327
電話番号 0967-67-0005
営業時間 日帰り湯治10:00~17:00(最終受付15:00)
休み 火曜(祝日の場合は営業)
駐車場 35台
関連リンク 地獄温泉 青風荘.のホームページはこちら(外部リンク)

長風呂に最適の超絶ぬるい温泉

奴留湯(ぬるゆ)温泉共同浴場
写真:奴留湯温泉共同浴場の外観

新千円札のデザインに採用された北里柴三郎博士の出身地として知られる阿蘇郡小国町北里。博士の生家にほど近い場所にあるのが奴留湯温泉共同浴場です。奴留湯と書いて「ぬるゆ」と読み、古くから地元の人々に愛用されている共同浴場です。

写真:奴留湯温泉共同浴場の入口

住宅街の一角にある浴場。駐車場は建物の左側から入った奥にあります

写真:無人営業なので料金箱にお金をいれます

料金は大人200円。無人営業で入口の料金箱にお金を入れてから入場します。小銭の準備を忘れずに。

奴留湯という名前は、一説によるとその昔、殿様と共に北里を訪れた家来の奴(やっこ)さんがぬるい湯に長く浸り、「奴さんを留めた湯」といわれたことに由来しているとか。

常にオーバーフローする湯量に驚き

写真:温泉施設内の湯舟は2つあります

浴室は2つに分かれた湯船と洗い場のみ。湯船には無色透明のお湯がたっぷり満たされ、ほんのりと硫黄泉の香りが漂います。

写真:浴槽の底には玉石が敷き詰められています

浴槽の底には玉石が敷き詰められています。驚くのはその湯量で、浴槽から大量のお湯が溢れ出ています。玉石の隙間からは時折、プクプクと気泡が上がります。

泉質は単純硫黄泉。その名の通り、湯温はぬるめです。源泉の温度は38度ですが、湯船のお湯の温度はだいたい36~37度だそうです。

夏だとじっくり入るのに最適かもしれませんが、冬だと少し寒く感じる人がいるかもしれません。そのため、2つある浴槽のうち小さい方を10~5月の気温が低い期間は約41度に加温するそうです。加温されるのは16時ごろからなので、寒い日は夕方に訪れるといいかもしれませんね。

写真:浴槽の一つは加温されています
奥の浴槽が加温される浴槽

奴留湯温泉共同浴場は地元の人が管理している浴場です。もちろん地元以外の方も利用できますが、入浴中は大きな声を出さず節度を守って綺麗に使うようにしましょう。

スポット情報(2025年1月20日現在)
スポット名 奴留湯温泉共同浴場
住所 阿蘇郡小国町北里2284
営業時間 8:00~21:00
休み 無休
駐車場 あり

開放的すぎる道路に面した露天風呂

満願寺温泉 川湯
写真:満願寺温泉 川湯の外観

最後に紹介するのは満願寺温泉の川湯。南小国町の満願寺川沿いにある温泉地です。

写真の左側に見える茶色い建物は満願寺温泉の共同浴場。右の川沿いにあるのが足元湧出温泉の川湯です。川湯は日本一、入浴するのに勇気がいる温泉として有名です。
 

写真:満願寺温泉 川湯の駐車場
写真:満願寺の外観

駐車場は温泉から少し離れた場所にあります。駐車場に止めたら満願寺というお寺の前を歩いて温泉施設へ。

写真:共同温泉の下には川湯
写真:川湯入口にある湯銭箱

川湯のすぐ脇に脱衣場所があるのでここでお金を払います。料金は200円。無人なので脱衣所の右側にある湯銭箱にお金を投入します。

写真:川湯のそばを流れる川

浴槽に満たされたお湯の高さと川面はほぼ同じ。周りは昔ながらの住宅街で川を挟んだ向かいの道路は、車や散歩を楽しむ地元の人がしばしば通ります。

写真:川湯に入浴している男性の背中

湯船に浸かると目線より上に道路や住宅があり、少し不思議な感覚。この珍しい温泉を楽しみに全国から訪れる観光客も多いそうです。取材時にも関西から訪れたという男性がのんびり湯浴みを楽しんでいました。
泉質はアルカリ性単純温泉で無色透明。お湯は柔らかな感触。湯温はほどよい温かさで何時間でも浸っていられそうです。

写真:浴槽の壁から湧き出している温泉

お湯は浴槽の壁側から湧き出しています。

写真:川へ流れる温泉

源泉掛け流しのお湯が満願寺川にも流れ込んでいます。

写真:野菜などが洗える小さな浴槽

浴槽の横には野菜や食器を洗うための小さな浴槽も設けられています。実際に地元住民が野菜などを洗うために利用しています。

写真:共同温泉の入口
写真:入口にある入浴料投入口

川湯の横にある共同浴場は男女別に大浴場と小浴場が各1つずつあります。
こちらも無人なので入口で大人200円を払って入浴します。
実は、昔は共同浴場も川湯と同じ高さ(川面とほぼ同じ)の場所にあったそうですが水害などで入れなくなることが多かったため、現在の高さに移動したとのことです。

写真:休憩室にあるテーブルとイス
写真:壁にかかる温泉成分表

建物内には休憩スペースがあり、昔ながらの温泉成分表が情緒たっぷりです。

写真:浴場
共同浴場の大浴場

ちなみに共同浴場と川湯を裸で移動するのはNGなのでご注意を。
満願寺温泉の共同浴場と川湯も地域で管理されている地元に愛される温泉です。マナーを守って利用するよう心掛けましょう。

スポット情報(2025年1月20日現在)
スポット名 満願寺温泉 川湯
住所 阿蘇郡南小国町満願寺
営業時間 共同浴場は9:00~21:00
休み 無休
駐車場 あり


 

たま

トラベルフォトライター・クリエイティブディレクター。編集・広告制作プロダクション勤務を経て独立。旅行系雑誌や生活情報誌で旅行やグルメ記事の執筆や撮影、広告制作に従事。「無駄な1日とは、笑いのなかった日のことである。」をモットーに日々奮闘中。熊本県在住。

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