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大地の記憶と自然の産物 阿蘇溶岩で食卓を彩る

くまもっと編集部

阿蘇エリア 自然 阿蘇山
大地の記憶と自然の産物 阿蘇溶岩で食卓を彩る

溶岩が冷え固まった阿蘇山の石から削りかたどられたプレートを使った料理は、熊本の居酒屋や宿泊施設で提供されているのをよく見かけます。
今週は阿蘇山の玄武岩を使って溶岩プレートを作る「民芸工房 鉄石」にお邪魔して、その魅力をお伺いしました。
3~4万年前にはぐつぐつ煮えたぎる溶岩だったプレートで焼くお肉は、より美味しく感じられます。

阿蘇山の溶岩

噴火が繰り返されできた阿蘇のカルデラは、世界最大級の大きさを誇ります。カルデラができる過程で起きた噴火では、火山灰が北海道にまで届くほど大規模な噴火だったと言われています。
度重なる火山噴火でできた巨大な凹地の中に人々が暮らす町がある阿蘇。町中心部からどこを見ても山で囲まれた光景は、噴火の規模の大きさを現代でも実感できます。

阿蘇山の噴火で流れ出した溶岩が冷えて固まった玄武岩は、熱に強く冷めにくい保温力がある石です。
空気を含んで冷えていった玄武岩には無数の穴が空くため吸収性があります。
このことに注目し、阿蘇溶岩プレートを作り始めたのが「民芸工房 鉄石」です。始めた当初は試作品を持って営業をかける日々だったそうですが、実際に使った人の評判が広がり、創業から40年で約300社と取引を行っています。

民芸工房 鉄石

店内に並ぶ大小さまざまなプレートは、オーダーを引き受けた取引先との試作品。
ひとつひとつ丁寧に手作業で削り上げているので、1日かけてやっと1つできるような労力のかかるものもあります。
一般客として立ち寄った料理人が実際に使ってみてよかったからと、オーダーが入ることもあるそうです。
保温力が高いため、暖かい料理を運ぶまでの間に冷まさないようにと旅館の部屋食用に使われることもあるのだとか。

プレートを切り出す際にできた石材は、箸置きやサウナストーンとして活用されています。

熊本県内で溶岩プレートの料理を堪能した旅行客がお土産にと訪れることもあるそうです。
出来立てのプレートは玄武岩本来の色ですが、ここから使い込まれることで黒く艶のあるプレートに変化していきます。

溶岩プレートを使ってみる

2、3回使用した溶岩プレートは、しっかりと油がしみ込んだつやつやの黒になっていました。
コンロの上にそのままのせて点火して温めます。

熱くなりすぎるので、火を止めてから焼き始めます。
油をひかずとも綺麗に裏返せて、焼き目もしっかりついています。
分厚いお肉でしたが、火を止めた状態から十分に焼くことができました。

お肉から出た油はプレートにじわじわ広がっていき、内部に吸収されていきます。
調理が終わった後に少し放置していると、みるみる油が無くなっていきました。
溶岩プレートは急激な温度の変化に弱いため、使い終わったら1晩放置し、たわしで擦るだけでお手入れが完了します。
 

口の中での油切れがよく、遠赤外線効果で野菜も美味しく焼けると評価されています。
溶岩の使用方法として建材に使われることが多く、加工品としてプレートになるのは珍しいことだそうで、阿蘇溶岩を使ってのプレートづくりは「民芸工房 鉄石」のみです。

スポット情報(2024年12月現在)

スポット名 民芸工房 鉄石
住所 阿蘇市一の宮町三野390-1
電話番号 0967-22-3543
定休日 不定休
※詳しくはホームページ・各種SNSでご案内しております
公式サイト https://tetsuseki.com/

くまもっと編集部

熊本をあいしてやまない「くまもっと編集部」。必見の熊本定番スポットから知る人ぞ知るこだわりの情報まで何でも知ってるモン。

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