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パンフレット

旅のおすすめ記事最新トレンドから絶対外せない王道まで!熊本の楽しみ方をご紹介します

気軽に登山気分! 片道1時間以内の低山ハイク

写真:鞍岳の頂上で腕を広げて景色を楽しむ女性

外時間が心地良い季節。程よく運動を兼ねて、低山ハイクを始めてみませんか? アクセスも良く、初心者やファミリーでも気軽にチャレンジできる、おすすめの低山を3山ご紹介します。

  • 鞍岳
  • 小山山
  • 雁回山
     

山は初めて! そんな人も安心! 山のプロに聞いた低山ハイクのはじめ方

写真:アウトドア&登山専門店 シェルパの入口

低山の定義は1,000メートル未満の山のことを指し、熊本の山の多くがそれに該当するそう。そんな激しい山にいきなりチャレンジするのはハードルが高いので、今回ご紹介する低山の定義を「登山口と山頂までの標高差が小さく、気軽にチャレンジできる山」とし、3つの山を選定しました。

気軽に…とはいえ初心者にはまだまだ不安が…。安全に楽しむには、何を準備したらいいの?心構えは?

日本だけでなく世界各地の山を知る山のプロ「アウトドア&登山専門店 シェルパ」の常務・阿南しぶきさんに、登る際の注意点を教えていただきました。

写真:常務・阿南しぶきさん

「まずは、十分な時間を確保すること。下山後すぐの時間に予定を入れたりすると、慌てて下山しないといけなくなり、ケガのもとになります。時間と心の余裕を持って出かけましょう」(阿南さん)。

写真:長袖、長ズボンの服を着ている男性

続いて大事なポイント、服装。
長袖、長ズボン、帽子着用。さらに、手袋やウインドブレーカー(レインウエア)をリュックに入れておくと安心と言うことです。

写真:くるぶしまである靴と長ズボンを履いている人

ケガ防止のためにも、靴はくるぶしを覆うタイプを選びましょう。

「低山と言っても、山では虫や蜂などの外的危険に出会う可能性があります。虫除け対策をし、手軽に食べられる行動食、十分な飲み物も忘れずに持参しましょう」(阿南さん)。

注意点に気を付けて、さあ、準備は万端! 低山ハイクに出かけましょう!

スポット情報(2024年10月25日現在)
スポット名 アウトドア&登山専門店 シェルパ
住所 熊本市中央区新屋敷1-14-30
電話番号 096-362-9585
営業時間 10:00〜19:00
休み 火曜
駐車場 あり
URL

アウトドア&登山専門店 シェルパのホームページはこちら(外部リンク)

1,000メートル越えの山頂を30分で! いいとこ取りの登山ルート

鞍岳(くらだけ)
写真:麓から見える鞍岳

菊池市旭志にあり、阿蘇北外輪山の一峰でもある「鞍岳」は、標高1,119mメートル。頂上の男岳と女岳の双耳峰からなり、その形が「鞍」に見えたことから、「鞍岳」と名付けられたこの山は、九州百名山の一つ。難易度別に複数のルートがあり、ベテラン登山者にも愛されています。 

本当に低山なの?と思うほどですが、なんと9合目に登山口があり、頂上までゆっくり歩いても約30分。そんなに気軽に1,000メートル級の絶景を味わえるなんて! 
では、行ってみましょう。

写真:鞍岳まで続く道

ふもとにある「四季の里旭志」でトイレをすませて「東登山口」まで車で移動します。目指すは、目の前に見える、あの山です。

「四季の里旭志」から「東登山口」までは車で15分ほど。道路の中には細い箇所があり、作業車なども通るため、車の運転にはくれぐれもご注意ください。

写真:鞍岳の駐車場

駐車場に停めて、少し手前の左側に「東登山口」があります。

写真:木々におおわれた登山口

この日は9月中旬。草が伸びていて、長袖長ズボンが推奨される理由を実感。草をかき分けて登山道を進みます。

写真:緩やかに登っていく登山道

前半の登山道は、傾斜があるものの、補修されているため歩きやすく、自分のペースでゆっくりと登れば息切れもしにくいので、慌てず進みましょう。

写真:木々のなかを進んでいく様子

標高が上がると木の種類も変わり、山の雰囲気が変わってきます。

写真:道中にある案内板

薄暗い道ですが、案内板があるのでご安心を。さあ、もうすぐ「鞍部(あんぶ)」と言われる広場に到着です。

写真:木陰で休憩

この場所は、下から「鞍岳」を見た時にへこんでいた部分で「鞍部」と呼ばれています。 木陰でひと休みしているベテラン登山者の皆さんにお話を聞くと、「ここは出会いの広場って呼ばれているのよ」とのこと。初対面の人でも話に花が咲き、ここでゆっくりと時間を過ごすそうです。

写真:木々に囲まれた山道を登っていく

すっかり達成感に浸っていましたが、目的地は男岳の頂上。案内板に従い、先を目指します。

写真:山頂に到着

5分も登ると、あっという間に頂上に到着。最後は岩肌が顔をだし、雰囲気も抜群です。

写真:山頂にある鞍岳の看板
写真:看板とともに撮影

短い道のりながら、達成感を味わえます。

さあ、山頂からの絶景をどうぞ。

写真:山頂から見える麓
写真:山頂からの景色
写真:山頂から見える景色

山頂からの景色は360°見渡せる大パノラマ!阿蘇五岳、くじゅう連山、雲仙普賢岳といった絶景を一望することができます。


体力に余裕のある方は、女岳にもチャレンジしてみましょう。

写真:女岳への案内板

もう1本ある下りルートを通り、案内板に従って進み、先ほどの鞍部を通過します。

写真:女岳から見える景色

女岳は標高1,099メートル。阿蘇五岳を綺麗に一望することができます。

写真:風になびくすすき
写真:小さなピンク色のお花

季節の草花を愛でながら進むと、さらに楽しい低山ハイクに。写真を撮りながら登る人、その写真を見せ合い感動し合う人たち、景色だけではない登山の楽しみ方です。下山時にはカメラで撮影しながらゆっくりとくだってみませんか?

スポット情報(2024年10月25日現在)
スポット名 鞍岳
住所 菊池市旭志麓2934-10
電話番号 0968-37-3939
駐車場 あり
URL

鞍岳(菊池観光協会)はこちら(外部リンク)

散歩感覚で楽しめる、熊本市内を見下ろす眺望!

小山山(おやまやま)

熊本市東区「熊本県民総合運動公園」に隣接する小山山は、神園山(こうぞのやま)、戸島山(としまやま)からなる託麻三山の中で一番高く、標高は189.6メートル。熊本市による遊歩道の整備や、山を囲む地元自治会が立ち上げた「里山協議会」での、官民一体となって維持管理に取り組んでいるため、安心して楽しめる山です。

写真:案内図ある赤い星の目印

登山口は、「熊本県民運動公園・陸上競技場」の裏の★印の場所にあります。

写真:小山山の入口

とても綺麗に整備されていて、「小山山緑地遊歩道入口」と書かれています。

写真:山頂まで階段をのぼる女性
写真:登っている途中で見える陸上競技場の屋根

途中から見た陸上競技場。いつもとは違うアングルからの姿に、気分が上がります。

写真:木陰の階段を登っていく

遊歩道は歩きやすい階段がメインで、頂上までは片道20分ほど。小さなお子さんがいらっしゃる方もお散歩におすすめです。

写真:頂上から見える市内の景色

頂上に到着!

写真:頂上からの景色を撮る様子
写真:山頂にはベンチがあり景色を楽しむことができます

展望所になっていて、ベンチに腰をかけながら景色を楽しむことができます。
右手に金峰山、熊本城や熊本県庁など、熊本市が一望でき、左手には次なる目的地「雁回山」も!

写真:ドリップコーヒーを淹れて休憩
写真:木々からこぼれる光を浴びる

住宅街から近く、思いついたら出かけられる気軽さもあり、コーヒーを淹れて過ごしたり、森林浴を楽しんだり、日々のストレスをリセットするのにも、小山山はピッタリです。

スポット情報(2024年10月25日現在)
スポット名 小山山
住所 熊本市東区平山町
電話番号

096-367-5509 

神園山小山山緑地管理者
東区土木センター維持課

次第に深まる森を歩く、ドキドキの先にある絶景を求めて

雁回山(がんかいさん)

熊本市・宇土市・宇城市にまたがる雁回山は、標高314メートル。地域のシンボルとして「木原山」の愛称で親しまれている山です。

写真:登山ルートの看板

登山ルートは7つ (雁回公園コース、富合コース、城南コース、東阿高コース、松橋コース、宇土コース、如来寺コース)。熊本地震で崩落して通行止めになっていた「城南コース」も10月6日に開通。11月4日まで開催中の「くまもと花博」では、まち山エリアの会場になっていて、ますます注目が高まりそうな山です。
 

写真:入口にある黄色い看板

今回、チャレンジした雁回公園コースは、熊本市南区富合にある「雁回公園」から登るルートです。

写真:登山口の駐車場

駐車場に車を停め、登山口に進みます。

写真:右手の少し狭い坂道を登っていく
写真:山頂までは険しい道

右手のこの坂を登っていきます。険しい道なので、くるぶしを覆うタイプなどしっかりした靴を履いて登りましょう。

写真:分岐点にある看板

最初の分岐点。左に曲がると少しひらけた場所があるので、ひと休み。

写真:道中から見える山

ほんの少し登っただけで、この景色。登り甲斐があります。
先ほどの分岐点に戻り、「雁回山展望台」を目指しますが、しばらくは木々に囲まれた道を進むので絶景はしばらくお預け。

写真:木々に囲まれた道を進んでいく
写真:階段を登って
写真:大きな岩の前には案内板

慌てず、ゆっくり歩を進め、さらに案内板に従って先へ。休み休み歩いて、ここまで大体40分。展望台まであと少しです! 

写真:展望台から景色を見る女性

目的地の「第一展望所」に到着。展望台からの景色も素晴らしく、300メートル登っただけで、この絶景に出会えるとは! 疲れも吹き飛びます。写真の宇土・宇城側からは、八代市や八代海(不知火海)、宇土半島の山々、雲仙普賢岳まで見えることもあるそうです。

写真:熊本市内までみえる景色

反対の熊本市側は、金峰山や花岡山、立田山、そして熊本城が一望できます。ぜひ、望遠鏡持参でお楽しみください。

写真:展望台の近くにはトイレ
写真:ベンチのある休憩所

さらに、雁回山のおすすめポイントは、「第一展望所」近くにトイレと休憩所があること。しっかりと疲れを癒せます。

写真:お弁当をもって山頂で休憩
写真:ベンチに座って休憩

山での過ごし方は人それぞれですが、近所の産直所でお弁当を買って登り、展望所で食べるのもおすすめです。

スポット情報(2024年10月25日現在)
スポット名 雁回山
住所 熊本市南区富合木原2748(雁回公園)
電話番号 0964-32-1604(宇城市 商工観光課)
駐車場 雁回公園コース、富合コース、東阿高コース、宇土コースはあり
URL 雁回山(熊本市観光ガイド)はこちら(外部リンク)

普段、眺めている山も、登ってみるといつもとは異なる景色に感動すること請け合い! 本格的な登山はまだ自信がない…という人も、ぜひ低山ハイクにチャレンジしてみてはいかがですか。

今村ゆきこ

熊本生まれ、熊本育ち。地元タウン誌「タンクマ・モコス」を経て独立。熊本愛強めのライター&エディター。熊本第一号の温泉ソムリエ&温泉ソムリエアンバサダーとして「くまもっと湯美人」を監修するなど、温泉愛もかなり強め。コロナ禍でソロキャンプの魅力に気づき、休日には愛犬と「温泉+キャンプ」を楽しむ日々を送る。

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