自由を満喫!ホカンスにおすすめの熊本のホテル3選
「ホカンス」とは、韓国発祥の新しい旅の形で、ホテルとバカンスを組み合わせた造語です。観光ではなく、ホテルでの滞在そのものを目的とした休暇の過ごし方を指します。今回は自由自在な滞在を楽しむ、ホカンスに最適な熊本のホテルをご紹介します。
- THE ACONCAGUA RESORTS(アコンカグアリゾーツ)
- CANDEO HOTEL熊本新市街(カンデオホテル)
- fav(ファブ)熊本
訪れる人の心と体を解放する 新感覚のステイを阿蘇で
THE ACONCAGUA RESORTS(アコンカグアリゾーツ)
熊本地震を経て、2021年3月に開通した阿蘇大橋。そこから車で3分の距離にある高台に同年10月にオープンした「アコンカグアリゾーツ」。立野渓谷を見渡すこの場所は、震災を機に閉業した「栃木(とちのき)温泉旅館」の跡地。元々100年以上前に温泉が湧いたという歴史があり、天然温泉の品質もお墨付き。コロナ禍のオープンだったことから、当初は近隣の市町村からのゲストも多かったといい、今では県内はもちろん、国内外から幅広い層のゲストが訪れています。
ホテルのエントランスに足を踏み入れた瞬間、目に飛び込んでくるのは、阿蘇の大自然を背景にたゆたうインフィニティプール。圧倒的な解放感が一気に非日常へと誘ってくれます。
1万8000平米の広大な敷地内には、ホテル、キャンプ場、BBQサイト、ホテル所有のレンタカーなど、多彩なニーズに応える空間が待っています。
「まずは、第一印象として“意外と遠くない阿蘇”、を感じてもらえたらうれしいです」と話すのはコンシェルジュの下川さん(写真上)。ゲストが心地よく過ごせる空間であることは大前提として、その上で“これまでの阿蘇”のイメージを程よく裏切るおもてなしを目指しているとか。「たとえば濡れてもいい格好でいらっしゃっていただければ、チェックインと同時にプールに飛び込んでいただいても構いません。そういう自由な気分をできる限り尊重したいんです」とほほ笑む下川さんは、南阿蘇村に拠点を構える宿で生まれ育ち、両親とともに、またひとりでも世界中を旅してきたといいます。旅の思い出や趣味の音楽の話でゲストと盛り上がることもしばしばだとか。現地での何気ない会話が旅の満足度を高めてくれます。
グレーを基調としたシックでモダンな客室。余計な装飾を排除したシンプルなデザインだからこそ、窓の外に広がる阿蘇の自然がひと際引き立ちます。
宿泊者は貸切風呂も無料で利用できるほか、大浴場やバーラウンジを備えており、週末は運が良ければ楽器の生演奏を無料で聴くこともできるそう。
世代を問わず心地よく過ごせる上質な空間と、個性を尊重するおもてなしが魅力の同ホテル。ラグジュアリーな空間ですが、肩肘張らずに過ごせる居心地の良さは、阿蘇の自然と温かなおもてなしの心の賜。ランチやディナー、大浴場、プールは、宿泊者以外のゲストも利用可能(有料)。贅沢な非日常空間を満喫してみてはいかがでしょうか。
スポット名 | THE ACONCAGUA RESORTS(アコンカグアリゾーツ) |
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住所 | 阿蘇郡南阿蘇村河陽4338−8 |
電話番号 | 0967-67-2211 |
営業時間 | 12:00〜21:00 チェックイン15:00 チェックアウト10:00 |
休み | 無休 |
駐車場 | あり(無料) |
備考 |
◾️館内カフェ&バー 7:00〜22:00(LO21:00) |
URL | THE ACONCAGUA RESORTS |
喧騒を逃れた天空のスパへ! すぐに行ける街中のバカンス
CANDEO HOTEL熊本新市街(カンデオホテル)
熊本市1番の繁華街・新市街。飲食店や商業施設が立ち並ぶにぎやかな通りに2022年7月にオープンした「カンデオホテル熊本新市街」。
光がさんさんと降り注ぐ12階のフロントは、ガラス張りと吹き抜けの空間が解放感たっぷり!通りの喧騒とは一線を画す、穏やかな空間が広がっています。
自慢はなんといっても星空と夜景を眺める天空のスパ。大浴場には、水風呂、サウナ(オートロウリュ付)、外気浴用の椅子を完備。都会の空の下で心ゆくまでバカンス気分を味わいながら、心身ともにリラックスできます。
大浴場には、メイクルーム、ウォーターサーバー、メイク落とし、洗顔、化粧水、乳液まで「カンデオホテル」独自のオリジナル製品を取り揃えているので、必要に応じてメイク道具を持参すればほぼ手ぶらで完結するのがうれしいですね。
「お仕事帰りに立ち寄り湯をご利用いただき、ラウンジでさくっと飲んで行かれるお客さまも多いですよ」と笑顔を見せてくれたのは、コンシェルジュの国吉さん。フロントと一体型の売店には、九州限定のクラフトビールや「湯あがりサイダー」などのドリンクとともに、馬肉やチーズなどバイヤーイチオシのおつまみが並んでいます。
宿泊するゲストはもちろん、立ち寄り湯を利用された方も、フロントで購入したビールやおつまみであれば、ラウンジで自由に飲食することも可能。カトラリーやお皿も提供してくれるので、ゆっくりとその味を堪能できます。
県内に3棟ある「カンデオホテル」ですが、他は一般的なビジネス利用が主となる中、スパにここまで力を注ぐ新市街は異色の存在。国吉さん(写真上)自身がお客さんになった場合の理想の過ごし方を尋ねると「15時になったらすぐにチェックインをして、天空のスパを思う存分楽しみます。ひと休みしたら、そこからちゃんとお化粧をして食事に出ます。早めに休んで、翌朝6時から空いているスパを楽しみたいですね(笑)」と答えてくれました。スパの正解は、チェックインアウトの前後2回ですね!
こちらは、温かみのある木の質感が心を和ませてくれる客室。
交通の拠点であるサクラマチクマモトから徒歩5分。気軽にアクセスできる好立地なので、家族やグループはもちろん、自分へのご褒美タイムに、すぐに行ける街中のバカンスで心ゆくまでリフレッシュしてくださいね。
スポット名 | CANDEO HOTEL熊本新市街(カンデオホテル) |
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住所 | 熊本市中央区新市街8 TERRACE87 |
電話番号 | 096−327−8480 |
営業時間 | 6:00〜24:00 チェックイン15:00 チェックアウト11:00 (※公式HPから会員登録後の予約でチェックイン14:00、チェックアウト12:00) |
休み | 無休 |
駐車場 | あり ホテル宿泊車両1300円(15:00〜翌11:00) |
備考 | 朝食 6:30〜10:00(LO9 :30) 立ち寄り湯 平日6:00〜11:00 大人1000円 小学生500円 15:00〜24:00 大人1400円 小学生700円 土曜・日曜、祝日 大人1600円 小学生800円 ※毎週水曜 レディースデイ 大人1000円 小学生500円 ※熊本県民の方 午後の利用に限り、上記金額より200円引き ※タオルセット、オーガニックアメニティ(クレンジング、洗顔料、化粧水液)、ドライヤー無料 ※11枚綴り回数券(12000円) ※各種割引の併用は不可 |
URL | CANDEO HOTEL熊本新市街 |
「stay together,play together」 みんないれば、もっと楽しい
fav(ファブ)熊本
熊本駅から車で5分、熊本市電A系統「呉服町駅」から徒歩3分。2021年に新設された「fav 熊本」。昔ながらの街並みが残る鍛冶屋町通り沿いから伸びる、竹の小径が非日常空間へと誘います。「みんないれば、もっと楽しい。」をコンセプトに仕立てた空間は、スタイリッシュなデザイン性の高さと肩肘張らずに過ごせる居心地の良さを兼ね備えています。
心地よいアロマの香りと音楽、アートに彩られたエントランスには、カフェ&バーと一体型のフロントが。大きなテーブル、ゆったり座れるソファ席、カウンター席など気取らない空間は、まるで海外にトリップしたような気分を味わえます。
「グループで気兼ねなく過ごせる空間づくりを心がけています」という支配人の鷲巣(わしず)さん。グループステイに重きを置いた部屋は、国内外から3世代で訪れるゲストも多いとか。広々とした客室は、大きなスーツケースも余裕で広げられると評判です。
大きな2段ベッドのあるエグゼクティブバンクのお部屋は、favらしさのある人気のタイプ(添い寝での利用を含む最大6名まで利用可)! 他にもホテルでは珍しいダイニングテーブルのある部屋など、枠にはまらないしつらえも「fav 熊本」の特長です。
各部屋のアメニティは、歯ブラシとタオルのみという潔さ(そのほか部屋着・カミソリ・コームなどは各自フロントにて受取り)。一方で、レンジや冷蔵庫、調理器具や食器一式を完備したコックピットのようにコンパクトなキッチン、乾燥機付きの洗濯機、掃除機を完備。ホテルとはいえ、連泊などする際は滞在中の細かい汚れも気になるもの。掃除機を忍ばせるホスピタリティはさすがです。また、連泊すればするほどお得になる割引もうれしいポイントです。
鷲巣さん(写真上)のおすすめの過ごし方は、観光や地元の味を満喫して、好みのおつまみやドリンクを持ち込んでゆったりと夜を過ごす遅めのチェックインだそう。「ここは部屋に入ってしまうとどこにも出たく無くなってしまうので(笑)、熊本が初めてであればあらかじめ観光を満喫されてからのチェックインがおすすめです」と鷲巣さん。「観光の際は、あえて市電に乗ってほしいです。木製の床がレトロでいい味を出してますよ」。
ちなみに朝食は、ボックススタイル。エッグサンドか、グラノーラヨーグルトを選べます(各1000円)。
さらに、鷲巣さんに伺ったチェックアウト後のおすすめの過ごし方は、朝の散歩。「チェックアウトをしたら通り沿いにある『珈琲回廊(コーヒーギャラリー)』は、ぜひ訪れてほしいですね。人気店なので、そのまま直接向かうのがおすすめです。もしくは、長崎次郎喫茶室で市電を見下ろしながら味わう喫茶メニューも趣きがあります」と笑顔で教えてくれました。
ココロとカラダの力を抜いて、思い切りリラックスできる「fav 熊本」。街のリズムに呼吸を合わせながら、その土地の風土や文化を五感で味わうステイでは、観光だけでは見えてこない特別な思い出ができそうですよ。
スポット名 | fav(ファブ)熊本 |
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住所 | 熊本市中央区鍛冶屋町9−1 |
電話番号 | 092−292−2431 |
営業時間 | チェックイン15:00 チェックアウト10:00 (※公式HPから会員登録後の予約でチェックイン14:00、チェックアウト12:00) |
休み | 不定 |
駐車場 | あり ※先着順全4台/1泊1500円(宿泊者のみ) |
備考 | ※館内カフェ&バー 7:00〜22:00(LO21:00) ※朝食 1000円 ※予約者のみカウンターにて提供 7:00〜9 :30 ※宿泊料は、連泊割引あり |
URL | fav(ファブ)熊本 |
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中城明日香
大分県生まれ、熊本市在住の編集者・ライター。
地域の出版社・編集プロダクションを経て、独立。
自然、暮らし、農業、教育、観光、ファッション、アートなど、“毎瞬”を楽しむ姿勢で幅広いジャンルの記事を手がける。仕事もプライベートも書くことが生業。