上天草エリア、秘密の絶景スポット

中川千代美

2022年9月2日天草エリア自然神社絶景島海公園

大小120あまりの島々からなる天草諸島は、海の景色が魅力の観光地。加えて、低山登山できる山や巨石など、豊かな自然が織り成す魅力的な絶景が数多くあります。そこで今回は、上天草エリアでぜひ訪れてほしい、密かに話題な絶景スポットをご紹介します。自然が作り出した奇跡のような景色の数々をぜひ体感して、写真に収めてみてください。

※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、施設へお出かけの際は、熊本県や各自治体が発表する最新情報、要請などをご確認のうえ、手洗いやマスクの着用、人と人との距離の確保など基本的な感染防止対策（新しい旅のエチケット）を徹底していただくようお願いします。

・千巌山展望所
・外平海岸自然観察公園
・矢岳神社

「日本三大松島」の多島美と、奇岩怪石が織り成す景色が魅力

千巌山展望所

上天草市松島町にある、標高162メートルの千巌山（せんがんざん）。天草五橋の1つ・五号橋近くにあり、山頂から海と島々を見下ろす景色は国の名勝にも指定されています。さらに、こちらのもう一つの特徴が、奇岩怪石の多さ。「千巌山」という名前の由来でもあるそうです。

写真：千巌山山頂の近くの駐車場 — 千巌山山頂の近くまで車で上ることができます。広い駐車場にはトイレもありますよ。ここから山頂まで、徒歩で10分程遊歩道を上っていきます。

写真：遊歩道 — この遊歩道が、奇岩の間を縫うように作られていて、その無骨な景色にちょっとワクワクします。

写真：巨大な岩のすき間道 — こんな巨大な岩のすき間も通ります。山頂近くにあるとは思えないスケール感の巨岩です。楽しい！

写真：屋根付きの展望所 — さあ、山頂に着きました！　山頂付近は園地になっています。まずはこの屋根付きの展望所へ。

写真：展望所から天草五橋を見る女性 — ここからは、天草五橋を一望することができます。

写真：多島美の風景 — 「日本三大松島」の1つにも数えられる多島美、美しい景色です。

その奥へと足を進めると、大きな岩盤の上に展望スポットが。周囲には松の木が生い茂り、大きな盆栽の中に立っているような、和風な景色です。ここからは天草下島や雲仙方面を見渡すことができます。

写真：展望所を逆から見上げた様子 — 展望所を逆から見上げると、こんな感じ。奇岩と松の木が味わい深いスポットです。

写真：千巌山の風景 — 天草が誇る自然のスケール感と美しさを、全身で思いっきり体感できました！ちなみに春は、自生している山桜と植えられた桜が咲き誇る花見スポットにもなるそうです。

スポット情報（2022年9月2日現在）
スポット名	千巌山展望所
電話番号	0964-26-5512（上天草市観光おもてなし課）
所在地	上天草市松島町合津
料金	無料
駐車場	あり
HP	千巌山展望所サイトはこちら（外部リンク）

詳しくはこちら

干潮時に渡れる小島は、上天草のモン・サン=ミッシェル!?

外平海岸自然観察公園

天草上島の南東部、周囲約12kmの樋島（ひのしま）東岸にある、「外平（ほかびら）海浜自然観察公園」。ここから見える小さな島が、あのフランスの世界遺産にそっくり？と密かに話題になっているとかいないとか。写真映えする可愛い景色を求めて、干潮の時間を目指して足を運びました。

写真：駐車場 — 樋島には車で橋を渡って行くことができます。公園横には、駐車場が数台分あり、横にはトイレもあります。

写真：入口にある看板 — 入口には注意書きの看板。潮が満ちると小島から戻れなくなってしまうので、気をつけましょう…！

これは、まさにモン・サン=ミッシェル！　こんもりした森を抱える小島がぽっかり浮かんでいて、かわいい！

この「外平海浜自然観察公園」は、自然の砂浜が手つかずで残されているスポット。そのため、真っ白な砂浜や海の透明度の高さも魅力です。絶滅危惧種に指定されている生物も生息しているのだとか。

干潮の時間帯なので、島へと通じる干潟が現れています。せっかくなので歩いて島を渡ってみましょう！　近くに行くと意外に干潟が広く、ゴツゴツの石が一面にあるので、ちょっと歩きにくいかも。

写真：島内の様子 — つきました！　島内はほぼ森と岩壁のみ。朽ちたスクリューが味わい深く、どことなくジブリ映画のような世界観を感じます。

写真：岩壁に座っている女性 — 岩壁に座って、歩いてきた海岸を眺めてしばしボンヤリ。

写真：海 — 海の透明度が高く、海と空の青色を眺めているだけで、心が癒やされます。

写真：海岸までの道 — さあ、潮が満ちる前に海岸へと戻りましょう！　ちょっとだけ日常と切り離されたような時間を過ごすことができました。

写真：森の中のトンネル — 帰りに、別世界につながっていそうなトンネルを見つけました。

スポット情報（2022年9月2日現在）
スポット名	外平（ほかびら）海浜自然観察公園
電話番号	0964-26-5532（上天草市みなと・水産課）
所在地	上天草市龍ヶ岳町樋島
料金	無料
駐車場	あり
HP	外平（ほかびら）海浜自然観察公園サイトはこちら（外部リンク）

苔むした神社が神秘的なパワースポット

矢岳神社

海だけでなく山の景色も豊かで魅力的な天草。天草上島の東寄りにある「白嶽森林公園」もその1つで、キャンプや登山などを楽しむ人も多くいます。この中に、手つかずの自然の中に佇む神社があります。この神秘的な雰囲気が写真映えすると、写真愛好家に密かに人気が高まっているスポットでもあります。

写真：東屋の近くにある駐車スペース — 「白嶽森林公園キャンプ場」へと車で登る途中に見えてくる東屋の近くに、車を止められる小さなスペースがあります。ここから神社まで、山の中の歩道を5分程登ります。

写真：歩道の入口にある鳥居 — 神社への歩道の入口に鳥居。一気に空気が変わったような心地です。

写真：貸出している杖 — 杖の貸出もあって、ありがたい限り。というのも、ここからしっかり坂道と階段を登っていきます。頑張りましょう！

写真：分かれ道 — 途中で分かれ道。右側の「ドルメン巨石」の案内も気になりますが、ひとまずは左の神社方面へと進みましょう。

巨石の奥に、鳥居が見えて来ました！　この付近は「矢岳巨石群」の一部で、巨岩奇岩が数多くあるスポットでもあります。神社への参道も自然の石でできていて、この手つかずの感じが神秘的です。

写真：矢岳神社 — 巨岩と巨木が守るように佇む矢岳神社。海の景色とはまた違う絶景です。

写真：拝殿の外観 — 巨岩の脇を通って奥の拝殿へと足をすすめます。拝殿の戸は普段は閉まっていて、参拝者が都度、開け閉めするスタイルです。

写真：ドルメン巨石への道 — 先ほどの分かれ道へと戻り、ドルメン巨石の方へも行ってみます。

写真：森の中の巨岩奇岩 — やはり、巨岩奇岩だらけの森の中。その間を通りながら5分程進むと…。

謎の巨岩が現れました！　これが「ドルメン巨石」です。ドルメン（支石墓）とは、天井石を石柱が支える形状の石器時代の巨石墓のことで、こちらの巨石の積まれ方がドルメンではないかとされているとのこと。ドルメンだとすると世界最大級だそうで、近くの石にはペトログラフとされる模様もあるとか？　古代ロマンを感じて心躍ります。

他にもこの周辺には、不思議な巨岩やパワースポットがあるので、興味がある人はゆっくり散策して巡ってみるのも楽しいかも知れません。

静謐な神社と巨石に、不思議とパワーを感じて心が洗われたスポットでした。

スポット情報（2022年9月2日現在）
スポット名	矢岳神社
電話番号	0964-26-5512（上天草市観光おもてなし課）
所在地	上天草市姫戸町姫浦5395-2付近
料金	無料
駐車場	あり
HP	矢岳神社サイトはこちら（外部リンク）