レトロ好きにおすすめ。白壁のある街歩き

中川千代美

2021年5月14日県央エリア県南エリア八代街中散策 SNS映え

※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、施設へお出かけの際は、熊本県や各自治体が発表する最新情報、要請などをご確認のうえ、手洗いやマスクの着用、人と人との距離の確保など基本的な感染防止対策（新しい旅のエチケット）を徹底していただくようお願いします。

どこか懐かしく、趣深い景色が心を打つ、白壁のある街の景色。熊本県内にも、昔のままの街並みを残した場所があります。カメラを片手に、ノスタルジックな街並みをゆっくり散策してみませんか？　心穏やかになるレトロな景色と、プラスαのお立ち寄りスポットもご紹介します。

松合白壁土蔵群【宇城市不知火町】
日奈久温泉街【八代市】

昔ながらの白壁土蔵造りの街並みが残る

松合白壁土蔵群【宇城市不知火町】

熊本市より南下した地域にある宇城（うき）市。不知火海沿いにある不知火町松合（まつあい）地区には、昔ながらの白壁土蔵の街並が残されています。かつて醸造と漁業で栄えた松合は、狭い地域に住居が密集していたことから火事が頻繁に起こっていました。そのため、防火のためになまこ壁の白壁土蔵の家が建てられたそうです。現在は、昔のままの古民家が残されていたり、白壁の景色に馴染む建物が作られたりと、かつての港町の風情が保存された街並みが広がっています。路地に迷い込むと、さらにタイムトリップした気分で散策できるはず。

レトロな景色の画像 — 江戸時代の港町にタイムトリップしたかのようなレトロな景色が広がります

あなまこ壁の画像 — 松合地区の中心部にある「汐見坂」には、昔のままのなまこ壁が残っており、写真のベストスポット

汐見坂の画像 — 「汐見坂」からは、その名の通り海が見えます。ここから漁師が潮の満ち引きを見ていたとか

出張所の画像 — 不知火町松合出張所も白壁を模した建物。2軒隣には松合郷土資料館があります

路地のあちこちにレトロな景色。シャッターを切る手が止まりません

スポット情報（2021年5月14日現在）
スポット名	松合白壁土蔵群
住所	熊本県宇城市不知火町松合
電話番号	松合郷土資料館　TEL 0964-42-3560
URL	松合白壁土蔵群のホームページはこちら（外部リンク）

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松合食品

松合地区散策の際にぜひ訪れたいのが、「松合食品」。松合地区から車で3分の小高い丘の上に、本社・直売所があります。創業1827年、国産を中心とした原材料にこだわった醤油・味噌・酢などを醸造し続けて来た同社。直売所では、そのこだわりの商品を手にすることができます。店内にはお茶・コーヒーの無料サービスがある広いイートインスペースがあり、なんと食べ物の持ち込みもOK。さらに、「松合食品」自慢の味噌で作った具沢山の味噌汁を試食できます。ドライブの休憩所として立ち寄りがてら、こだわりの発酵食品と出会うことができるスポットです。

直売所の画像 — 直売所には同社の製品がズラリと並びます。季節により楽しいキャンペーンも行われています

みそ汁の画像 — 観光客のお土産に人気の、フリーズドライの味噌汁シリーズ。同社の人気の合わせ味噌「大地の贈り物」と国産具材で作られた、化学調味料不使用の具だくさん味噌汁です

イートインスペース画像 — 広いイートインスペース。お茶やコーヒーをセルフでいただくことができます

食器の画像 — こんなに具だくさんな味噌汁を試飲できます。お弁当を持ち込んで、お味噌汁と一緒に食事を楽しむのもOKというから、嬉しい限り

アイスクリームの画像 — 左はあまじょっぱい風味が大人な「しょうゆソフトクリーム」。右は自社農園で作った無農薬甘夏の果汁たっぷりであっさりした甘さの「甘夏ソフトクリーム」（各150円・税込）

スポット情報（2021年5月14日現在）
スポット名	松合食品
住所	熊本県宇城市不知火町松合1999
電話番号	0964-42-2212
営業時間	8:00～19:00 (日祝：9:00～18:00)
定休日	なし
URL	松合食品のホームページはこちら（外部リンク）

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路地裏探索やご利益巡りも楽しい、白壁のある温泉街

日奈久温泉街【八代市】

八代市（やつしろし）にある、ひなびた情緒ある雰囲気が魅力の温泉街・日奈久（ひなぐ）温泉。応永16年(1409)に発見されたとされ、湯治の町として多くの人を癒やしてきた温泉地です。そんな歴史ある温泉や旅館はもちろん、街歩きや路地裏散策を楽しめるのも日奈久温泉街の魅力。薩摩街道沿いにある「村津邸」は、昔ながらの白壁となまこ壁を残す古民家で、レトロな日奈久を象徴する景色を作り出しています。さらに、路地の各所に「目」「歯」「手足」など、湯治場らしいご利益を得られる神様が潜んでいます。名物の日奈久ちくわをお供に、路地裏を歩いていろんなレトロを見つけましょう。歩き疲れたら、ぜひ温泉で疲れを癒やして。冬には「晩白柚風呂」、5月の母の日には「カーネーション風呂」など、各温泉旅館で様々なお出迎えをしてくれますよ。

日奈久の路地裏の画像 — 日奈久の路地裏の景色と言えば、この村津邸の白壁と赤いポストを思い浮かべる人も多いはず。1800年代に日奈久で大火があり、防火防水のために白壁土蔵造りが増えたそう

日奈久温泉街の画像 — 野良ネコも多いエリアなので、ネコちゃんを追いかけ気ままに散策するのも楽しそう

昔ながらの白壁や、木造三階建て旅館など、日奈久ならではの路地の景色に探索欲がワクワクと湧きます

足手荒神恵比寿の画像 — こちらは、手と足のケガや病気にご利益があるという「足手荒神恵比寿」

お札の画像 — 「足手荒神恵比寿」では、手型、足型のお札にお悩みを書いて納めましょう

左は「目の神様」、右は「歯の神様」。自身の悩みに応じた神様を探して歩くのも楽しい

釈迦堂の画像 — 日奈久に昔から伝わる、伝染病を納めるというお釈迦様が祀られた釈迦堂。「日奈久のアマビエ」と、このコロナ禍で話題になっているそうです。場所は温泉街の南の外れにある、下塩屋集会所横

稲荷大明神の画像 — 「失せ物の神様」が祀られている稲荷大明神。小さな神社ですが、何となくパワーを感じます

路地のあちこちで、レトロを探して回りましょう！

スポット情報（2021年5月14日現在）
スポット名	日奈久温泉街
住所	熊本県八代市日奈久中町516（日奈久温泉観光案内所）
電話番号	日奈久温泉観光案内所　TEL 0965-38-0267
URL	日奈久温泉街のホームページはこちら（外部リンク）