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パンフレット

旅のおすすめ記事最新トレンドから絶対外せない王道まで!熊本の楽しみ方をご紹介します

熊本のカルチャー発信地を歩く、スローな日帰り旅。

中城明日香

熊本市エリア カフェ 癒し
スローな日帰り旅代表画像

熊本駅にふらりと降り立ったなら、王道の観光地を巡るのももちろん楽しいけれど、時には視点を変えて、熊本のカルチャースポットを巡ってみては? 今回は、熊本の“今”がわかる4つのスポットへ足を運ぶ、スローな気分の日帰り旅をご案内。

  • licht coffee&cakes
  • ウエダ不動産事ム所
  • みずうみの家と庭 YARD
  • 江津湖

licht coffee&cakes

最初に訪れたのは、熊本駅から歩いて3分の距離にある『licht coffee&cakes』。ここは幅広い層のファンを持つ街中の『Gluck Coffee Spot』の2号店として、昨年7月にオープンしたばかり。すでに珈琲フリークはもちろん、普段あまり珈琲を飲まないという人も好んで足を運ぶ人気店となっている。

店内の様子画像

白い塗り壁や木の温もりを基調とした店内。大きく取った窓からたっぷりの自然光が降り注ぎ、1階部分は段差のないバリアフリーの空間をあつらえた。 (photo by Takuro Kinoshita)

店内の様子画像

木を貼った天井が印象的な2階席。ゆったりと広い店内は、1階のテラス席やカウンター席を合わせると全部で50席ほど。 (photo by Takuro Kinoshita)

人気の秘訣は、専属のパティシエによる珈琲とケーキのペアリングを楽しめるところ。珈琲に詳しくなくても食べたいケーキから選べば、自ずと相性のいい珈琲を選べるシステムもうれしい。「あくまで珈琲の味を引き立たてるためのケーキなので、単体で食べたら少し物足りないかもしれませんが、珈琲とのペアリングは最高ですよ」と話すのはパティシエの尾上(おのうえ)さん。パティシエとして経験を積む中で、珈琲を学びたいという想いに駆られた尾上さんは、パティシエとして働く傍ら、週4日は本店の『Gluck Coffee Spot』に足を運んでいたとか。現在はパティシエとして腕を振るいながら、珈琲を学んでいるという熱い想いの持ち主なのだ。

ケーキの画像

ショーケースの中を覗き込むと、そこにはいかにも美味しそうな顔をしたカヌレが。スイーツの説明書きの横には、合わせて飲みたい珈琲も紹介されている (photo by Yoshiko Otsuka)

料理の画像

店内で手作りする焼き菓子やケーキのテイクアウトも好評。焼き菓子と珈琲のテイクアウトを目当てに店を訪れる人も少なくないとか (photo by Takuro Kinoshita)

そしてもう一つ、この場所の大きな特徴は、従来の珈琲のマニアックなイメージとは一線を画す、柔らかな感性にある。「僕たちは、ライフスタイルの一部になりたい。だから、珈琲を飲むことが店を訪れる一番の目的じゃなくてもいいと思っていて、珈琲を“何かしながら飲む”ことに対してもポジティブです。たとえば、お喋りに夢中になってカップの中身が冷めてしまったとしても大丈夫。そのために、冷めても美味しく飲める味を提供しているのですから」と、穏やかな口調で語る尾上さん。

店内の様子画像

好みの珈琲がわからないという方は、ケーキや軽食からその味に合わせた一杯を決めるもよし。“長く余韻が残るきれいな珈琲を”との想いで淹れている。 (photo by Yoshiko Otsuka)

来る人に寄り添い、空間を心地よい方向へ導いて行こうとする姿勢に共感する人々が、今日も『licht coffee&cakes』に集う。ここで出会う珈琲とケーキは、決して理想の味や在り方を押し付けるものではない。その場所に優しい明かりを灯すキャンドルのような存在なのだ。

スポット情報(2020年12月25日現在)
屋号 licht coffee&cakes
リヒト コーヒーアンドケイクス
所在地 熊本市西区春日2-22
営業時間 10:00~20:00
休み 無休

ウエダ不動産事ム所

次に訪れたのは、市内中心部から少し離れた市電「八町馬場電停」から徒歩2分の場所にある『ウエダ不動産事ム所』。物件を借りないのになぜ不動産屋へ? と疑問に思う人も多いかもしれない。店内に足を踏み入れると、カラフルでクールな『FREITAG』のバッグやサウナグッズ、漫画に大小さまざまな植物が並ぶ店内は、一見不動産屋とは思えない空気感を携えている。ここは“不動産屋らしくない不動産屋”として知られ、今や熊本のカルチャーシーンには欠かせない存在なのだ。

店舗の外観画像

『ウエダ不動産事ム所』は、昭和45年に建てられた古いビルの1階にある。「江津湖のそばにある気持ちのいい場所で働きたい」と物件を探していた時、出会ったのがこの古いタイル張りのビルだったとか。

店内の様子画像

窓辺から天井まで事務所内の至る所に植物が並ぶ。上田さんの趣味である植物は、日に日に増えているそう。上田さんを筆頭に、訪れる人々の心を和ませる名脇役だ。

「不動産屋って普段なかなか行く機会がないじゃないですか。物件を紹介した後も、いつでも気兼ねなく来てもらえる場所にしたい、という想いがありました。そこで、事務所の半分を『FREITAG』のショップにすることにしたんです。『FREITAG』は、元々使用済のトラックの帆や自動車のタイヤのチューブなど本来廃棄されるはずのものを再利用するブランド。そういった姿勢も、僕らが運営する不動産サイト『あんぐら不動産』のコンセプトと重なりました」と話す代表の上田さん。

店内の様子画像

根強いファンを持つ『FREITAG』は、スイス発のバッグブランド。ショップ目当てに、県外から訪れる人も少なくない。色柄が一つひとつ異なるバッグは、一期一会の出会いを楽しもう。

“価値のないものとされて埋もれている物件たちに新たな価値を見出す”というコンセプトを掲げ、リノベーション物件や古民家、ヴィンテージマンションなど、一般的な不動産屋の常識を覆す視点で街づくりの一端を担っている『ウエダ不動産事ム所』。実際に事務所を構える『第2林ビル』は、10年以上空室だったビルが半年で満室稼働するなど、建物や人、ひいては街の在り方まで塗り替えている。一方で、メディアに上田さん自身のキャラクターが注目を集めることも。大のアウトドア&サウナ好きとしても知られ、時には自身の趣味であるサウナグッズを販売するためだけに県外のイベントに出展することもあるとか(!)。

集合画像

サウナ好きが高じてフィンランドサウナアンバサダーを取得している上田さん(後列左から2番目)。サウナやアウトドアに興味がある人も気軽に訪ねてみて。

「結局はその場所でどんな人がどんな風に過ごしているのか、で建物やその地域のイメージは変わっていくんだと感じます」。そんな話をしながら店内を眺めていると、知らず知らずの内に常識に縛られていた自分が居ることに気づく。街の入り口として、こんな人が待っている熊本は、これからますます魅力的で楽しい場所になっていくに違いない。

スポット情報(2020年12月25日現在)
屋号 ウエダ不動産事ム所
ウエダフドウサンジムショ
所在地 熊本市中央区神水本町20-3
電話番号 096-387-5001
営業時間 9:00~18:00
休み 水曜

YARD

熊本の魅力は、街と自然が近いところにある。そのことを体現する幸福なショップ『YARD』は、熊本市の中心部にある湖・江津湖のほとりに建つ。“365日の衣食住遊”をコンセプトに掲げるライフスタイルショップだ。雑貨や自然素材の洋服、ヨーロッパのアンティークを集めた「atelier」、植物やアウトドア要素が詰まった「terrace」、日常に寄り添う洋服や雑貨が並ぶ「yard」。土間を介して異なるテーマのショップが立ち並ぶ空間構成が好奇心を掻き立てる。店の奥には、緑に囲まれたカフェ「YARD dining」がある。美しい湖と緑を感じる空間が、私たちをゆるやかに非日常へと導いてくれるここは、何度でも訪れたくなる特別な場所だ。その理由はきっと、ここで過ごす時間がそれぞれの日常に潜む豊かさに気付かせてくれるからかもしれない。

店舗の外観画像

ライフスタイルショップ『YARD』は、誰といつ訪れても心地よい刺激を感じられる。人、モノ、コト、地域を結ぶ熊本カルチャーの発信地となっている (photo by Katsuhiro Hirata)

店内の様子画像

経年変化を楽しむリネンやコットンの自然素材の服や、ヨーロッパのアンティーク雑貨が織りなす空間は、自分だけの日々を愛おしむ感覚を優しく教えてくれる。 (photo by Katsuhiro Hirata)

店内の様子画像

『terrace』は、ハードで無骨な印象のスケルトンの空間にアウトドアアイテムや植物がぎっしり! (photo by Katsuhiro Hirata)

店内の様子画像

「STANDARD SUPPLY」や「marlot」など『YARD』的定番は、ライフスタイルの変化にも柔軟に応えてくれるクローゼットのスタメン候補に (photo by Katsuhiro Hirata)

店内の様子画像

全国的な人気を誇る作家ものの器や、日々の暮らしに寄り添う使い勝手のいい洋服まで。『YARD』がセレクトするのは、毎日の衣食住を心地よくする暮らしに馴染むアイテムたち。 (photo by Katsuhiro Hirata)

店内の様子画像

開放的な空間はもちろん、季節を感じるオープンテラスは『YARD』の特等席。豊富なテイクアウトメニューをピックアップして、江津湖のほとりでピクニック気分を味わうのも◎ (photo by Katsuhiro Hirata)

料理の画像

ヨーグルトに漬け込んだ柔らかい鶏肉をたっぷり使った「バターチキンカレー」(935円)や合挽き肉をたっぷりの野菜と煮込んだ「キーマカレー」(880円)、人気の「ジンジャーポーク」(1,045円)

スポット情報(2020年12月25日現在)
屋号 YARD
ヤード
所在地 熊本市東区神水本町27-21
電話番号 café 096-285-6591 store 096-285-6592
休み 水曜

江津湖

上江津湖と下江津湖、繋がる2つの湖からなる江津湖は、1日に約40万トンもの湧水が湧く“水の都熊本”を象徴するスポット。『YARD』の目の前に広がる上江津湖周辺は、遊歩道や休憩スペースも整備されているため、湖の自然に集う野鳥や草花を観察しながら歩くだけでも楽しめる。テイクアウトしたとっておきのフードを広げて、太陽の下で頬張れば身体の内側からエネルギーが湧いてくるのを実感できるはず。昼間の江津湖も魅力的だが、朝のみずみずしい空気や、街並みが湖面に映る日暮れの景色まで、時間帯によってさまざまな表情を見せてくれる江津湖。一人ひとりの心に豊かさの意味を教えてくれるこの場所は、熊本の街にとって宝物のような場所なのだ。

江津湖の画像

熊本市民の憩いの場である江津湖。湧水が湧き出る湖一帯の自然を感じながら、新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込んで。 (Photo by Yoshiko Otsuka)

スポット情報(2020年12月25日現在)
所在地 熊本市東区広木町935-1

※掲載されている店舗の情報は、予告なく変更される場合があります

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中城明日香

大分県生まれ、熊本市在住の編集者・ライター。
地域の出版社・編集プロダクションを経て、独立。

自然、暮らし、農業、教育、観光、ファッション、アートなど、“毎瞬”を楽しむ姿勢で幅広いジャンルの記事を手がける。仕事もプライベートも書くことが生業。

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