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パンフレット

旅のおすすめ記事最新トレンドから絶対外せない王道まで!熊本の楽しみ方をご紹介します

千年続く阿蘇草原を守る

くまもっと編集部

阿蘇エリア 自然 阿蘇山

阿蘇の草原は、野焼きや採草など人の手が入ることで保たれてきた半自然草原です。茅や放牧など産業として維持されていた草原も、機械化や人口の減少に伴い、資源としての草原の必要性は希薄になってきました。阿蘇の草原面積は年々減少しています。
草原を維持すること、野焼きをすることでどんなメリットがあるのか。毎年行われている野焼き支援
ボランティアを通して学んでみましょう。

野焼きとは

野焼きは草原を維持するために、枯れ草を燃やす草原の管理方法の一つです。
現在でも阿蘇では2月~4月頃に野焼きが行われ、真っ黒く焼けた草原が広がる阿蘇の風景を見ることができます。

阿蘇の草原は人の手なしでは維持できません。
サバンナや高山などの自然的要因で草原化している自然草原と異なり、阿蘇では野焼き、採草、放牧を行うことで約1,000年もの間、草原は守られてきました。その一方で、人手不足で野焼きができなくなったエリアは森林化が進み、明治時代にあった草原面積の半分以下になってしまいました。

阿蘇の草原は絶滅危惧種などが多く生息するスポットになっています。
また、野焼きによって地中に蓄積される炭素量は膨大で、地球温暖化にも貢献しています。さらに、九州の水がめと呼ばれる阿蘇山は6つの一級河川の源流点です。草原がため込む水資源量は、植物から蒸発、蒸散する量を差し引くと、森林よりも多く蓄えることができます。
野焼きを絶やさずに続けていくことは、阿蘇だけでなく世界的な環境保全にもつながるのです。

野焼き支援ボランティア

未来まで1000年続く草原を守っていくため、地元だけでは足りない人員を補えるようにと25年前に野焼き支援ボランティアの会が発足しました。
毎年12月から1月に行われる研修を受けることで草原を保全するための活動に参加でき、希望者は野焼き支援ボランティアの会に加入できます。野焼き支援ボランティアの会には現在約1,100人の登録者がおり、会に参加することでボランティア募集日のメール連絡や野焼きに参加するための装備が貸与されます。

野焼き支援ボランティアの男女比は7:3ですが、この日の研修会には女性も多く子供連れの家族もいました。熊本のみならず、福岡、東京など全国各地からも参加しています。

午前中は座学、午後からは火消しの訓練が実施されます。
座学では阿蘇の草原の歴史から、野焼きを行うまでの作業、注意事項などの説明が行われます。
野焼きは野外で火を扱うため、危険と隣り合わせの作業です。今後も継続して野焼きを行うためにも、安全面は十分に気を配る必要があります。

火消し訓練は、野焼き道具の代表である「火消し棒」づくりから始まります。ボランティアリーダーに教わりながら、竹をカズラつるで扇状に整えていきます。
火消し棒ができたら、実際に地面にたたきつけながら訓練を行います。

草千里の野焼き

今年の草千里の野焼きは2月に行われ、参加者約110人の内、野焼き支援ボランティアは25名参加しました。

風や傾斜を読みながら牧野関係者が火付け役を担当し、ボランティアは火付け役を追う形で、火が消えたか安全確認をしながら進みます。風で火が飛ばされたり、火がなかなか収まらないとき、火消し棒を使ってたたき消します。

草千里は観光客も多く、野焼き当日もたくさんの方が訪れていました。バチバチと火が燃える音、灰が風で舞い上がり、約90haが黒く燃え染まっていきます。

野焼き支援ボランティアが支援している牧野は約60団体で、ほとんどは部外者が入れない場所です。野焼き支援ボランティアの魅力は、牧野関係者しか見れない景色が見れることと仰るボランティアさんも少なくありません。

野焼きが終わり春になると青々とした草が生え、再び緑の草原になっていきます。こうやって人々が1000年かけて阿蘇の草原を守ってきたと思うと、感慨深いものがあります。

公益財団法人グリーンストック-野焼き・輪地切り支援(野焼き支援ボランティア)

 

 

くまもっと編集部

熊本をあいしてやまない「くまもっと編集部」。必見の熊本定番スポットから知る人ぞ知るこだわりの情報まで何でも知ってるモン。

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