「歴史めぐりフルマラソン」は、熊本市中心部の通町筋をスタート。川尻地区や新町地区を走り、最後は熊本城内へと続く激坂が待ち受けます。制限時間は7時間で、マラソン初挑戦者も参加しやすく、上級者にはサブスリー達成の特典も。また、毎年20万人を超える沿道の人出があり、声援に加え音楽やダンスなどのパフォーマンスでもランナーを盛り上げます。参加は抽選ですが、2019年大会から各枠の定員が増え、走るチャンスがアップ!
くまモンのお宝が飾られた部長室やダンスを披露する交流スペースがあり、グッズや熊本県産品売り場、軽食コーナーもあります。
対岸に雲仙を望み、イルカウォッチングで有名な美しい海を見ながら走るコース。さわやかな潮風と沿道の温かい声援がランナーの背中を押してくれる上、制限時間が7時間と初心者でも完走が狙えます。受付時にもらえる、地元の銘菓や特産品が多数用意された「選べる参加賞」も好評。また、ゴールの本渡運動公園陸上競技場には出店も並び、その場で使える500円券も付いています。会場でお土産まで揃えられるのもうれしい!
海が見渡せる露天風呂が人気の「さざ波の湯」で疲れを癒したあとは、レストランでの食事や天草の特産品が並ぶ物産館で買い物もできます。
「くまファンラン」は、通常のマラソン大会と異なり、タイム計測を行わず、走ることを通じて熊本の魅力を体感する目的で行われているランニングイベントです。ランはもちろん、くまモンが登場するステージイベントやグッズ販売なども行われ、市民ランナーからくまモンファンまで楽しめます。すでに中国の蘇州、上海、香港で開催され、いずれもすぐに定員に達する人気!
全国各地で開催される「スイーツマラソン」の大阪大会とコラボ。熊本復興応援イベントとして、参加料の一部が熊本復興支援金として寄付されます。
2018年は、3月下旬の「熊日菊池桜マラソン」と同時開催された「くまファンラン熊本大会」。くまモンの“生まれ故郷”だけに盛り上がりもひとしお。コース上を、くまモンのTシャツを着た多くのランナーが駆け抜けました。
「遅いあなたが主役です」がキャッチフレーズの、健康マラソンの先駆け的大会。天草五橋と多島海が織りなす海辺の景色を楽しみながら走ります。ハーフ部門のみタイム計測が行われます。
大矢野地区の5つの温泉からなる「大矢野温泉」と、美人の湯と名高い「松島温泉」からなる上天草温泉郷でお気に入りの湯を探そう!
桜の咲く頃に開催され、「一万本桜」として県内でも人気の市房ダム湖を周回するコース。4カ所のエイドステーションでは、イチゴや山菜天ぷらなどが振舞われ、子どもから年配者まで楽しめます。
水上村の特産物が一堂に集まる複合施設。併設のレストランでは、地元食材をふんだんに使った、猪肉や鹿肉のジビエ料理が人気。
寒い中、沿道に出て声援を送る地元の人の温かさがうれしい、手作り感溢れる大会。山間の風景を楽しみながら走った後に振舞われる、名物の“しし鍋”が体を温めます。地元特産品の参加賞も。
平家の落人伝説が伝わり、「新・日本百名湯」にも選ばれた単純硫黄泉の温泉。走った後の疲労回復に効果が期待できます。
全国でも珍しい午後にスタートする大会で、「日本の夕陽百選」にも選ばれた天草西海岸の夕陽を見ながら走ります。ゴール前にある150mほどの上り以外は、海岸線を走る比較的平坦なコース。
1604年頃に築城され、眼下に巴湾の砂嘴(さし)や苓北の町並みが一望できます。情報発信施設や町の資料館も利用可能。
タイム計測がなく、山鹿の自然を楽しみながらのんびり楽しく走れるので、初心者やファミリーにオススメ。だご汁&おにぎりの昼食や、地元特産品の参加賞、温泉入浴券なども付いて、コスパが高いのも魅力。
細川藩の御前湯に始まる、歴史ある木造温泉施設を再現。トロトロの湯が、走り疲れた体を癒してくれます。
新年早々に開催される伝統ある大会。海沿いの埋立地を走る平坦なコースは、走りやすく、タイムだけでなく順位も狙えます。親子で参加できるフレンドリーシップ部門もあります。
「金魚と鯉の郷広場」にあり、館内では金魚の展示室や遊具のあるキッズスペース、喫茶コーナーなどが利用できます。
「つなぎふれあい祭り」と同時開催で、年代別部門とファミリー部門があるアットホームな大会。スタート直後のアップダウン以外は平坦で走りやすく、特産 抽選会も人気です。
モノレールで登る展望露天風呂が有名な温泉。サウナや家族風呂、レストラン、売店なども併設されています。
「例年、実業団の有力選手が参加するなど、トップランナーが集まるハイレベルかつ伝統ある大会。緑川沿いのフラットなコースで記録を狙うのに適していますが、関門時間もあります。
鮎の解禁に合わせて営業が開始され、水上に建つ茅葺き屋根の東屋で、刺し身や塩焼きなど、さまざまな鮎料理を楽しめます。
※やな場は、現在、営業を中止しています。
2019年6月~11月の営業は行います)
球磨川沿いの、のどかな田園地帯を走るフラットなコース。タイムだけでなく、景色も楽しみながら走れます。大会名の「幸福」にちなんで「カップルの部」があるなど、ユニークな大会。
日本で唯一、「幸福」が駅名に付く現役の駅「おかどめ幸福駅」。売店では特産品販売のほか、併設のカフェでランチ営業も。
緩やかなアップダウンがあるものの、比較的フラットで走りやすく、記録を狙うランナーに人気の大会。参加賞は、鯛が丸ごと一匹かシモン芋商品がもらえるというコスパの高さも魅力的。
倉岳町特産の「シモン芋」は、ブラジル原産の白いサツマイモ。パスタやドレッシングなど、加工品の種類も豊富。
1984年、熊本県和水町生まれ。中学時代に陸上をはじめ、鎮西高校卒業後は山梨学院大へ進み、箱根・出雲・全日本の大学三大駅伝にも出場。陸上自衛隊、日本郵政を経て2013年から熊本に拠点を移し、プロトレイルランナー、ランニングスクールのコーチとして活動。熊本城マラソンでも毎年、上位入賞を果たしている。2011年・河口湖マラソン優勝、2016年・日本山岳耐久レース(ハセツネCUP)3位等。2018年3月からは、故郷・和水町で町議を務める。
中学から社会人まで、「競技」としてのランニングに没頭していた私が、「走る楽しさ」に目覚めたのは、2012年に負った大けがのリハビリとして始めたトレイルランがきっかけでした。
タイムを追うのではなく、自然や自分自身と対話しながら、自分の体の限界に挑戦し味わったゴール後の達成感が、スポーツ本来の楽しさを教えてくれました。
ランニングは、気軽に始められて、もちろん一人でも練習できますが、出来れば、チームやクラブに入って、「仲間」と一緒に走ることをおすすめします。切磋琢磨し合える仲間がいることで走力が向上するだけでなく、走る楽しさを分かち合うことも出来ます。
熊本は、「日本のマラソンの父」といわれる金栗四三の出身地で、実は私も同郷です。金栗四三は、ランニングやマラソンの普及に多大な貢献をしたと同時に、ランナーとしても生涯現役を貫きました。
市民ランナーの皆さんには、そんな〝金栗スピリッツ〟を見習い、ぜひ年齢を重ねてもチャレンジを続けて、ランニングを楽しんでほしいですね。
荒木さんから市民ランナーの皆さんに、練習や日常生活の中でのマラソンとの向き合い方についてアドバイスしてもらいました。さっそく実行してみましょう!
まずは、走ることを生活の一部にし、ランニングの習慣を身に付けましょう。そのためには、1日のスケジュールの中で「走る時間」を決めること。これを週4~5日行うだけで、走力がグングンアップします!
マラソンを走るためには、ただ長く走る練習をするだけでは足りません。3日に1回程度、通常の練習後に「流し」という全力の8割程度でのダッシュ(100~150m)を数本走ると、大きな動きが身に付き、スピードもアップ!
マラソンには、たくさんのエネルギーを必要とします。日ごろから走る時に欠かせないグリコーゲンなどのエネルギーを蓄えやすい体づくりも大切。また、後半失速しやすい人は、ジェルなどを持って走りましょう。
1975年、熊本県松橋町(現宇城市)生まれ。熊本信愛女学院高校卒業後、沖電気宮崎(現OKI)に入社。全日本実業団対抗女子駅伝で、同社の3度の総合優勝に貢献。1996年アトランタ、2000年シドニーの二度のオリンピックに10000m代表として出場。アトランタでは7位入賞を果たす。引退後、2017年に一般社団法人スポーツコアを設立し、ランニングを通じた地域貢献に取り組んでいる。国際陸上連盟CECS Level1コーチ資格などを取得。日本陸上競技連盟ランニング普及委員。
マラソンは、レベルに関係なく、誰もが完走の達成感を味わえるのはもちろん、他人との比較ではなく「今までの自分」との比較が成長のバロメーターなので、楽しく・長く続けられるのが魅力です。また、フルマラソンであれば「42・195㎞」という日常では考えられない距離を走り、その間はずっと自分と向き合い続けるので、健康面だけでなくメンタル面でも〝強く〟なれるスポーツだと思います。 さらに、クラブに入ったり、一緒に練習する仲間がいると、走る喜びを共有できてランナー同士の絆も深まりますよ。
熊本の代表的な大会「熊本城マラソン」は、適度なアップダウンに加え、ゴール目前に急な坂があるなど、走った人の記憶に残るコース設定なので、完走したときの達成感も高いと思います。さらに、沿道の応援がとても多くて近いのも、ランナーの気持ちを高めてくれます。
その他にも、県内には「玉名市横島町いちごマラソン大会」や「氷川町梨マラソン大会」などの特産品が楽しめる大会や、「天草パールラインマラソン大会」のように〝遅いランナーが主役〟の大会など、地域の特色や個性豊かな大会がたくさんあるので、ぜひ県外のランナーにもたくさん参加してほしいですね。
川上さんから、市民ランナーのランニングライフに役立つアドバイスをもらいました。ぜひ活用してみてください!
参加する大会を選ぶときは、「とにかく楽しく走りたい!」「頑張って記録を狙う」など、自分の目的に合ったものを選ぶことが大事。例えば、記録を狙うなら比較的平たんなコースの大会がオススメです。
大会前日の食事では、できるだけ生ものは避けましょう。万一、お腹を壊したりしたら大変! また、ビールなどのアルコール類は脱水を引き起こす可能性もあるので、完走した後の“ご褒美”に取っておきましょう。
走る際に重要なストライド(歩幅)や腕振りをスムーズにして、最後まで無理なく走り切るためには、股関節や肩甲骨周りの柔軟性が大切。日ごろから練習前後にしっかりとストレッチをして柔軟性を高めましょう。
効果的なマラソン練習の一つとして日本でも定着してきた「クロスカントリー走」。自然の地形を生かした起伏のあるコースで、心肺機能や脚筋力が鍛えられるのはもちろん、土や芝生の上を走るので、アスファルトに比べて足への負担が少ないのも特長です。自然豊かな熊本には、そんなクロスカントリー走の練習にぴったりの施設も! 大会出場前の個人練習だけでなく、クラブの練習会や合宿で、ぜひ利用してみてください!
1周3㎞のコースは起伏に富み、遠くに九重連山が見渡せる草原のコース。コース上の芝は月2回刈り込まれているので、常に良好なコンディションで走れ、実業団や箱根駅伝出場大学、全国高校駅伝出場校等が合宿に使用するほどです。夏でも阿蘇北外輪山の早朝は涼しく、走り込みに最適。周辺に内牧温泉、瀬の本温泉、黒川温泉などの温泉地も点在しているので、練習で疲れた体をリフレッシュさせることこともできます。
標高1000mにある、最長1周2㎞のコース。年間平均気温が12.2度と涼しいので、夏でも長い時間しっかり走り込めます。トレイルランナーも練習する急で長い坂道が名物で、心肺機能の強化にぴったり。バルセロナ五輪マラソン銀メダルで現トヨタ九州陸上部監督の森下広一さんと、高校駅伝の強豪・九州学院陸上部監督の禿雄進さんがコース監修し、全天候型のトラックやアイシングプール、クラブハウスなどを完備しています。
『走Runね熊本facebook』は県内各地のマラソン大会情報やエントリー方法などを発信しています。また、大会後の写真も掲載されますので要チェック♪