旅やお出かけのお立ち寄りに!公共スペースにある足湯

中川千代美

阿蘇エリア 天草エリア 山鹿 菊池 県北エリア 温泉 美肌・スキンケア 癒し 日帰り温泉

まち歩きや観光の疲れをちょっと癒やすのに立ち寄りたい足湯。温泉大国・熊本には、各地に自由に入れる足湯が豊富にあります。「わざわざ行きたい」魅力あふれる足湯をご紹介します。

  • 山鹿温泉あし湯【山鹿市】
  • 菊池市ふるさと創生市民広場内 足湯【菊池市】
  • 杖立温泉 御湯の駅【小国町】
  • 龍の足湯【上天草市】

レトロな豊前街道めぐりの疲れを癒やして

山鹿温泉あし湯【山鹿市】

熊本県北にある山鹿温泉は、とろみのあるまろやかな湯触りが特徴です。かつて篤姫も旅したという、昔ながらのレトロな街並が残る豊前街道(ぶぜんかいどう)沿いの「湯の端公園」に、その名湯を楽しめる足湯があります。

豪華な造りの東屋のなかに、岩で円形に象られた足湯があります。横には木製のベンチもあるので、靴や靴下の着脱にも便利です。
泉質はアルカリ性単純温泉。優しい湯ざわりが気持ちいいです。湯温は少しぬるめなので、じっくりゆっくりくつろぐことができます。一度温まったら、足湯から上がってもポカポカ感がずっと残るのが、山鹿温泉の特徴の1つ。
さらに、こちらの足湯の楽しみ方の1つとして、中心の岩を中心にグルグル歩き回るのも推奨されています。底に敷かれた小石が足の裏を刺激して、さらに気持ちいいですよ!
足湯からは、公園越しに見えるは、明治時代の温泉が再現されたレトロな立ち寄り温泉「さくら湯」が見えます。足湯で物足りなくなったら、あちらで全身つかりに行きましょう。
昔ながらの景色が残る豊前街道や、江戸時代の歌舞伎座の姿を残す「八千代座(やちよざ)」が徒歩圏内。少し上り坂があるので、街道散策の疲れを取るのにもちょうどいいですよ。
スポット情報(2021年4月23日現在)
スポット名 山鹿温泉あし湯
住所 山鹿市山鹿1565-2 湯の端公園内
電話番号 0968-43-1591(山鹿市都市計画課)
駐車場 なし(近隣の観光駐車場、もしくはコインパーキング)

「きくち観光物産館」の目の前にある、美人湯の足湯

菊池市ふるさと創生市民広場内 足湯【菊池市】

熊本県北地域にある菊池エリアもまた、有名な温泉地。菊池市中心部にある観光拠点「菊池市ふるさと創生市民広場」内に、誰でも利用できる足湯があります。場所は、物産館と観光案内所の間のエリアで、屋根付きと屋根なしの2つの足湯があります。毎朝、掃除をされているので、清潔で使いやすいのが嬉しい限り。靴下を脱げるスペースが広く取られているので、湯上がりに足を拭きやすいのもありがたいです。

屋根なしの足湯は少し浅めなので、子どもと一緒に入っても安心です。
「化粧の湯」とも呼ばれる、菊池温泉のとろとろのお湯が気持ちいい。浴槽やベンチがキレイで嬉しいですね。
2つの足湯は広く作られているので、ソーシャルディスタンスを保ちながら楽しむことができます。
足湯を堪能した後は、物産館で菊池の名産品を探すのもオススメです。さらに、広場内には観光案内所やイベントスペースもあります。
菊池武光公の騎馬像が凛々しくそびえる広ーい芝生広場もあるので、子どもとのお出かけにもオススメのスポットです。
スポット情報(2021年4月23日現在)
スポット名 菊池市ふるさと創生市民広場内 足湯
住所 熊本県菊池市隈府1273-1
電話番号 0968-25-0513(菊池観光協会)
利用可能時間 9:30〜17:30
駐車場 あり

湯煙ただよう温泉街で、足湯と“踏み湯”も楽しめる

杖立温泉 御湯の駅【小国町】

阿蘇・小国町と大分県との県境にある温泉地、杖立(つえたて)温泉。川沿いに温泉旅館が並び、湯煙が立ちのぼる景色も魅力のスポットです。令和2年7月豪雨で甚大な被害を受けましたが、復興は進み、2021年3月時点で全ての温泉旅館が営業を再開しています。

そんな杖立温泉には、立ち寄り湯を見まごうほどの豪華な足湯があります。場所は、無料で駐車できる杖立温泉観光駐車場のすぐ隣。川沿いにあり、温泉の景色を眺められる立地です。入口には「指湯」や、お湯を掛けて健康を祈る「湯かけ童子」も。
靴をぬいで上がると、木造の建屋の中に、旅館にある温泉のような足湯が広がっています。思わず服を脱いで入りたくなりそうですが、足だけで我慢を! 柵の外には杖立川を望む景色が見えます。
なお、中にはストッキングなどを脱ぐための更衣室もあります。寒い冬にタイツなどをはいてきてしまった時も安心です。
泉質は塩化物泉。お湯は少し熱めなので、あっという間に全身ポカポカになります。湧き続けるお湯を見ながら、ボンヤリくつろぎましょう。
また、足湯の横には「踏み湯」もあります。小石や踏み竹などが敷かれていて、歩きながら足のツボを刺激できます。日頃の疲れや不摂生がたたって、足の裏が痛くてなかなか歩けないという人も!
温泉の中を歩きながら、青竹踏みのように土踏まずをマッサージできて気持ちいい!
足裏のツボの掲示もあるので、自分の体調を確認しながらお湯の中を歩きましょう。ちょっと歩くだけで、なんとなく足が軽くなった気がします。
杖立温泉には、無料で使える「蒸し場」があります。自然の蒸気の力で食べ物を蒸せる場所のことです。備え付けのせいろに入れて蒸せるので、卵やイモ、野菜など、お好みの食材を持ち込んでみましょう。温泉のミネラルパワーで、食べ物のうま味がじっくり引き出されますよ。先に蒸し場に食材を入れて、足湯を楽しんで、蒸し上がった食材を食べる、という順番がオススメ。
また、川沿いから一歩入ると、細い路地が入り組んで迷路のようになった「背戸屋」(せどや)と呼ばれる道に。迷いながら散策するのも、また楽しいですよ。階段や上り坂で疲れたら、また足湯で休憩しましょう!
スポット情報(2021年4月23日現在)
スポット名 杖立温泉 御湯の駅
住所 熊本県阿蘇郡小国町下城杖立
電話番号 0967-48-0206(杖立温泉観光協会)
駐車場 あり(川沿いの観光駐車場)

天草五号橋と海を見ながら、足湯を楽しめる

龍の足湯【上天草市】

熊本県の南西部にある上天草市にも温泉地があります。そのうちの一つ・松島温泉がある松島町の合津港に、個性的な足湯が。その名も「龍の足湯」。龍の頭と尻尾のオブジェがあり、胴部分が足湯になっています。地元で言い伝えられている「池島の龍伝説」にちなんでつくられたそうですが、まずはそのインパクトあるデザインに驚かされます!

しっぽの周りも足湯に。こちらは少し浅めです。
泉質はナトリウム塩化物温泉。湯温は少しぬるめなので、ゆっくり長時間休憩するのにもオススメです。
足湯につかりながら、日本三大松島に数えられる海と島の景色、行き交う船や、真っ赤な天草五号橋の景色を楽しめるのも魅力です。
雲が象られた屋根の天井部分には、この龍の起源となった「池島の龍伝説」が書かれているので寛ぎながら熟読しましょう!
上がったら、龍の鼻をなでて幸せを祈願するのを忘れずに!
合津港のひなびた雰囲気もたまりません。天草ドライブの休憩地点にぜひ寄りたいスポットです。
スポット情報(2021年4月23日現在)
スポット名 龍の足湯
住所 熊本県上天草市松島町合津港
駐車場 あり

どこも、個性的で魅力溢れる足湯ばかり。長時間の移動や徒歩など疲れがちな旅の途中にちょっと寄って、温泉パワーで元気をチャージしましょう!

※臨時休業や営業時間の変更の可能性がありますので、お出かけの際は、直接店舗に営業時間をご確認ください。
 

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中川千代美

長崎生まれ、熊本在住。地方出版社に勤めたのち、「チヨミ編集事務所」として独立。地域の子育て情報誌や生活情報紙をはじめ、幅広いジャンルの編集・ライティング・企画を手がける。食欲・物欲・お出かけ欲・温泉欲・ビール欲が赴くままに熊本・九州を駆け回る日々。趣味は二胡。

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