
2026年2月9日NEW
格調高い文章によって、人生や人間の心を表現し、時代を超えた普遍的なテーマとして、人間の本質を鋭く指摘した夏目漱石は、不朽の文豪として世界中の人々に愛されています。
漱石は、慶応3年(1867年)1月5日、江戸・牛込馬場下横町(現・新宿区喜久井町)で生まれました。明治29年(1896年)4月13日、第五高等学校の英語教師として松山から熊本に赴任し、4年3ヵ月を過ごしました。熊本は、生まれ故郷以外で最も長く暮らした土地であり、この期間は結婚して家庭を築き、父親となった漱石にとって最も安定した時代で、教師としても力を注いだ時期と言えます。熊本で暮らした家は7軒に及び、そのうち3軒が現存しています。
熊本時代には俳句を約1000句詠みました。これは、生涯に詠んだ俳句の4割にあたり、熊本の俳壇に正岡子規が提唱した新派俳句を吹き込みました。また、九州各地を旅し、熊本での体験は文学作品にも深く刻まれています。玉名市天水町小天を舞台とした『草枕』、阿蘇登山の体験を素材とした『二百十日』、素朴な五高生を主人公とした『三四郎』は、くまもと三部作として親しまれ、熊本での生活がなければ生まれなかった作品でしょう。このように熊本での漱石の足跡の大きさは計り知れないものがあります。
小説『草枕』に登場する峠の茶屋や草枕交流館を訪ね、作品の世界観と熊本の豊かな自然を味わえるコースです。物語ゆかりの地を歩きながら、漱石が描いた風景と実際の景色を重ねて楽しめます。
上熊本駅を出発し、漱石が暮らした旧居や、当時の面影が残る並木坂、ゆかりの寺院を巡ったのち、作品『二百十日』の舞台となった阿蘇へ向かうコースです。文学ゆかりの地と阿蘇の壮大な自然を一度に味わえるコースです。
内坪井旧居・北千反畑旧居・大江旧居の3つの住まいと夏目パージアムを巡り、熊本での漱石の暮らしをたどるコースです。教師としての日々を過ごした五高記念館や、水前寺成趣園、くまもと文学歴史館にも立ち寄り、教師としての漱石の熊本時代を多角的に感じられる散策となっています。