文化財CULTURAL PROPERTIES

熊本には、悠久の歴史を物語る文化財が数多く残されています。
城(城郭)や遺跡、由緒ある寺社など地域の魅力を今に伝える文化財をご紹介します。

Spot.01
Aoi Aso Shrine

青井阿蘇神社(国宝)

青井阿蘇神社は熊本県人吉市にある国宝指定の神社で、806年に創建。阿蘇神を祀り、領主相良氏の氏神として崇敬されました。茅葺き屋根の楼門・拝殿・幣殿や、本殿など、中世人吉球磨の神社建築と、桃山期の華麗な建築様式を取り入れているのが特徴です。人吉球磨地域の信仰の中心として、今も多くの参拝者が訪れています。

写真:青井阿蘇神社(国宝)

Spot.02
Tsujun Bridge

通潤橋(国宝)

江戸時代末期、1854年に建造された石造アーチ水路橋で、白糸台地へ農業用水(通潤用水)を送る役割を担っています。最大級のアーチ径を有し、橋の上部にはサイホン形式の通水管を乗せた独創的な構造で、石工技術の粋を集めた近世石橋の傑作として国宝に指定されています。また、豪快な放水は、観光名物としても知られています。(全長:約75メートル、高さ:約21メートル)

写真:通潤橋(国宝)

Spot.03
Kumamoto Castle

熊本城

熊本城は日本三名城の一つで、加藤清正が1599年から築城を始めました。石垣や建造物が江戸時代の様相を残しており、歴史的価値が高い城です。特に「武者返し」と表現される石垣の高さ、規模は壮観です。復元された天守閣や本丸御殿なども含めて、観光名所として多くの人々に親しまれています。

写真:熊本城

Spot.04
Iwabaru Kofun Group

岩原古墳群

山鹿市に位置する岩原古墳群は、古墳時代中期(5世紀代)に造られた古墳群です。大小さまざまな10基の古墳が点在しています。中でも岩原双子塚古墳は墳丘の長さ107mの前方後円墳で熊本県内でも最大級の古墳です。隣接する装飾古墳館では、装飾古墳の歴史や特徴について学ぶことができます。

写真:岩原古墳群

Spot.05
Kikuchi Castle Ruins

鞠智城跡

山鹿市にある7世紀後半の古代山城で、ヤマト政権が築いた防衛拠点です。朝鮮半島の緊張を背景に築かれ、八角形建物や兵舎跡などが復元されています。歴史公園として整備され、古代の防衛施設や生活の様子を学べる貴重な史跡です。

写真:鞠智城跡

Spot.06
Chibusan-Obusan Kofun

チブサン・オブサン古墳

チブサン古墳は山鹿市にある装飾古墳で、6世紀前半頃に築かれたとされています。石屋形(石棺)内部には赤・白・黒の3色で鮮やかに人物や幾何学模様等が描かれています。中央に描かれた円文が乳房のように見えることから「チブサン」と呼ばれるようになったと言われており、「お乳の神様」として信仰されてきました。チブサン古墳は装飾古墳の代表例として知られています。オブサン古墳にも幾何学模様が描かれており、当時の死生観や美術性を伝える貴重な文化財です。

写真:チブサン・オブサン古墳