旅のスタートは熊本駅から。まずは、黒と金色で縁取られたエンブレムとクラッシックな車体がオシャレな特急「A列車で行こう」に乗車して、天草の玄関口・三角駅まで向かいます。（所要時間／約38分）
■JR九州／特急「A列車で行こう」
https://www.jrkyushu.co.jp/trains/atrain/

三角港フェリーターミナルと上天草市松島（前島）港を結ぶ定期航路「天草宝島ライン」に乗り継ぎます。特急「A列車で行こう」と接続運行しているので、待ち時間が少なくスムーズに乗船できるのも嬉しいポイント。天草五橋や雲仙普賢岳、天草松島の景色を見ながら、クルーズ感覚で移動できます。（所要時間／約20分）
■天草宝島ライン
https://www.seacruise.jp/teiki/

天草宝島ラインが到着するのは、観光リゾート地としても人気の上天草市前島エリアにある松島（前島）港。全席オーシャンビューのカフェから特産品、雑貨まで揃う複合施設「リゾラテラス天草」や「天草パールガーデン＆海中水族館シードーナツ」に隣接していて、お土産選びやランチ休憩にもおすすめのスポットです。

海鮮丼と天丼の専門店「どんぶり亭　天のや」でランチ。約10種類ほどの丼メニューの中でもオススメは、プリップリの海老と旬野菜が乗った“天丼”に、天草の新鮮な海の幸が入った“海鮮丼”と“ステーキ丼”が一度に味わえる「贅沢三食丼。窓から見える景色も最高です。

ランチスポットと同じ敷地内にある複合施設「ミオ・カミーノ天草」で、レンタカーを借ります。天草の島々をくまなく観光するなら、やはり車が便利ですよ。
■レンタカーの詳細は下記HPから↓↓
https://www.kyusanko.co.jp/miocaminoamakusa/rental/#car

国の名勝に指定されている標高117mの山「高舞登山（たかぶとやま）」。雲仙や天草松島の景色が一望できるだけでなく、天草の島々をつなぐ天草五橋も一度に見渡せるビュースポットです。ちなみに、この場所から眺める夕日は「日本の夕陽100選」にも認定されています。
 

古代から天草の人々が霊山として仰ぐ、天草諸島最高峰（標高682m）の山です。航海の安全を祈願して祀られた「倉岳神社」の鳥居と、その先に広がる景色がインスタ映えするとSNSでも話題に！　眼下には八代海や有明海の穏やかな海や御所浦の島々が広がり、天草の雄大な自然を全身で感じることができます。
 

1日目に行きたい絶景スポットはもう一つありますが、その前に旅の疲れを癒してくれる温泉宿にチェックインしましょう！　今回は天草西海岸の天草灘に面した「下田温泉」に宿泊します。
同温泉は国民保養温泉地にも指定されていて、源泉の温度は51度。沸かさず、薄めず、循環せずの純粋な天然温泉が自慢の温泉地です。
※写真は東シナ海の夕陽が見える宿「望洋閣」の大浴場

1日目の最後を締めくくるのは、日本屈指の絶景スポット“天草西海岸の夕景”。
国道389号の海沿いは“天草西海岸サンセットライン”と呼ばれ、夕陽鑑賞にピッタリな場所が数多く点在しています。東シナ海に沈む夕陽は感動的な美しさで、場所や季節によって、夕景の表情もさまざまです。
「天草夕陽八景」とは、その中でも特に優れた8か所のこと。日本の夕陽百選に選ばれた景勝地なども含まれているので、お宿で夕食を済ませた後にマストで出かけてみて。

★天草夕陽八景
下田の夕陽（天草市天草町下田北）、十三仏公園の夕陽（天草市天草町高浜北）、大ヶ瀬の夕陽 （天草市天草町大江）、マリア像の夕陽 （天草市河浦町崎津）、拝瀬・鳴瀬の夕陽（天草市河浦町崎津）、魚貫・黒岩の夕陽（天草市魚貫町）、遠見山公園の夕陽（天草市牛深町）、小森海岸の夕陽（天草市牛深町）
 

ゾウの形に見える岩礁・妙見浦（みょうけんうら）が一望できる公園。「天草夕陽八景」のひとつにもなっていて、美しい夕陽が見える場所としても有名です。

約2万本のヤブツバキが自生する公園。
園内には高さ約20ｍの“アコウの木”があり、“蔵岩”と呼ばれる巨岩に無数に根を張り、大きく枝を伸ばす姿は圧巻のスケール。自然の雄大さ、生命力が伝わるその風貌から「天草のラピュタ」とも言われ、パワースポットとして注目されています。

世界遺産・長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の構成資産のひとつ「﨑津集落」。集落のシンボルとなっているのは、1934年にフランス人宣教師ハルブ神父の時代に建てられた「﨑津教会」です。堂内は全国でも珍しい畳敷き。鮮やかなステンドグラスから光が差し込む光もまた、絶景のひとつです。

NHKの大河ドラマ“武蔵MUSASHI”のロケ地としても有名な海水浴場で、九州でもトップクラスの透明度を誇るビーチ。その環境の良さから、ウミガメの産卵地になっているそう！　素潜りでも沢山の熱帯魚に出会えます。

牛深でランチをするなら、牛深港のすぐ近く、鮮魚店が営む食堂「魚正」がおすすめ。人気の海鮮丼はキビナゴやヤノイオなど、牛深沖で採れる魚が6種類ほど入っていて、ボリューム満点。提供される魚はすべて、いけすの魚を活締めにしたもので、口にした瞬間から鮮度の良さが伝わってくる美味しさです。

牛深漁港の海上を通り、加瀬浦地区にある後浜新漁港へと続く、全長883mの橋です。くまもとアートポリス事業のひとつで、イタリアの建築家レンゾ・ピアノ氏が設計しました。
自然景観と調和した美しさで、魚の銀鱗を思わせる風よけ板のデザインも大きな特徴です。車道のほか、歩道も両側に完備されているので散策にもピッタリ。夜はライトアップされ、牛深観光のメインスポットとなっています。

レンタカーを返却したら、いよいよ天草ともお別れ。
定期船「宝島ライン」→特急「A列車に乗って」で、熊本市内へと向かいます。

★帰りのスケジュール
【15:20／前島発】天草宝島ライン
【11:30／三角駅発】特急「A列車で行こう」
【17：01／熊本駅着】各地へ

★もっと詳しく！ 記事を読む⇒天草で８つの絶景に出会う、1泊2日の旅プラン