昭和レトロな「日奈久温泉」をゆるり~と湯めぐり

イナヅミセイコ

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熊本県南部に位置する八代市日奈久地域は、温泉が湧き出てから600年以上の歴史を誇る温泉自慢の街です。湯めぐりにおすすめの昔なつかしい雰囲気が漂う木造建築の旅館や、レトロでキュートなタイル造りの温泉スポットをご紹介します。

  • 旅館 金波楼
  • 松の湯
  • 東湯

国・登録有形文化財の旅館「金波楼」

明治43年に建てられたという木造3階建ての『金波楼(きんぱろう)』。国の登録有形文化財である建物は、威風堂々とした姿で訪問客を癒やしのひと時へと誘います。弱アルカリ単純泉の源泉かけ流しの温泉は、大浴場と露天風呂を備え、開放感も抜群。冬季には、日奈久名物の晩白柚風呂が他の施設よりも長く、12月半ばから3月末まで楽しめますよ。

金波楼の大浴場の写真
男湯の大浴場からは大きな窓越しに美しい庭園を眺めることができ、癒やし度満点
竹細工のカゴが並んだ脱衣所の写真
脱衣所には、日奈久名物の竹細工のカゴがずらり。中には戦前から使われているものもあるそう
有田焼のタイルが美しい玄関の土間の写真
玄関の土間や温泉入口の手洗い場には、ブルーの色彩が印象的な有田焼のタイルが使われている
金波楼の外観の写真
国・登録有形文化財認定の歴史ある建物
スポット情報(2020年10月23日現在)
店舗名 旅館 金波楼
住所 八代市日奈久上西町336-3
電話番号 0965-38-0611
営業時間

(立ち寄り湯)平日15:30~21:00(土日祝12:00~)
※最終受付20:30まで

休み 不定 
駐車場 あり(40台)
料金 (立ち寄り湯)大人500円、小学生300円、幼児200円
※シャンプー、ボディーソープ設置あり
※タオル有料
関連リンク 旅館 金波楼のホームページはこちら(外部リンク)

昔ながらの造りが魅力の「松の湯」

のれんをくぐった先は、脱衣所と風呂場が壁を隔てず、一体となった造りの『松の湯』。昭和6年創業当時の面影を残す大浴場は、男湯と女湯それぞれタイルの色合いが異なり、天井には「湯気(ほけ)抜き」と呼ばれる構造も残っています。昭和時代にタイムスリップした気分で、天然温泉を心ゆくまで楽しみましょう。

松の湯の男湯の写真
シックな色合いの男湯。無色透明のやわらかいお湯が温泉客に好評
松の湯の女湯の写真
女湯は明るい色合い。大浴場は、温度違いの浴槽が2つに分かれた造り
脱衣所の写真
昭和の雰囲気そのままの造りが、懐かしさと同時に新鮮さも醸し出している
松の湯の経営者である松本さんとそのご家族の写真
家族経営の『松の湯』。代表の松本和子さん(後方右)、ご主人の峰高さんとお孫さん達
スポット情報(2020年10月23日現在)
店舗名 松の湯
住所 八代市日奈久中西町380-1
電話番号 0965-38-0573
営業時間 8:30~20:30
休み 第2・4火曜
駐車場 あり(8台)
料金 大浴場:大人(中学生以上)200円、子ども100円
貸切湯:60分1600円、90分2400円
※シャンプー、ボディーソープ(大浴場)有料、(貸切湯)設置あり
※タオル有料
ホームページ 松の湯のホームページはこちら(外部リンク)

※コロナウイルス感染拡大予防のため、居住地域によって利用制限があります(2020年8月末時点)。ご利用の際は、事前にお問い合わせを

地域住民憩いの場「東湯」

早朝6時から営業中の『東湯』は、住宅地の中にある公衆浴場です。ひと仕事終えた地元の漁師さんや農家さんなど地元の人たちが、温泉セットを片手にお風呂へと集います。毎日通う人もいるほど、地元の人にとってはなくてはならない存在。すだれの天井、レトロな体重計やロッカーなど、風情感じる空間で地元の人たちと一緒に和みのひと時をどうぞ。

東湯の浴場の写真
広々として開放的な造り。毎日通う常連さんもいるそう
東湯の浴槽の写真
浴槽の中は、濃いブルーのタイルで腰掛けられる段差もあり、くつろぎ度満点
脱衣所と「ばんこ」の写真
脱衣所の中央には「ばんこ」と呼ばれる大きな腰掛椅子が。ここで涼みながら談笑するのがお馴染み
東湯の外観の写真
日奈久の東に位置する『東湯』。入り口には番台があり、そこで受付をする昔ながらのスタイル
日奈久温泉センター ばんぺい湯の外観の写真
東湯の管理をおこなっている『日奈久温泉センター ばんぺい湯』。こちらも公衆浴場、家族湯があり、物産直売所や休憩所も併設した充実の施設
スポット情報(2020年10月23日現在)
店舗名 東湯
住所 八代市日奈久上西町336-3
電話番号 0965-38-0617(窓口:ばんぺい湯)
営業時間 6:00~22:00 ※最終受付21:20まで
休み 第2木曜、元日
駐車場 あり(10台)
料金 大浴場:大人(中学生以上)200円、子ども(3歳以上)50円
※シャンプー、ボディーソープ、タオル有料
ホームページ 東湯のホームページはこちら(外部リンク)

公衆浴場や旅館などが建ち並ぶ風情ある温泉街を散策しながら、温泉にゆっくり浸かれば、日頃の疲れも吹き飛ぶこと間違いなし。心も身体もほぐしてくれる温泉スポットへゆっくり出かけてみてくださいね。
 

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イナヅミセイコ

熊本・福岡での出版社時代に家族向け情報誌やブライダル情報誌、地域のフリーペーパーなど、編集・営業職、ときに編集長職に携わったのち独立。現在は、「ineworks(イネワークス)」の屋号でフリーのライター・編集者として幅広く活動。趣味は、旅。旅を通して見つめた世界や文化、人々との関わりなどを通じて人生の旅も謳歌中。好きな言葉は、「日々是好日」。

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