熊本のお酒あれこれ~日本酒~②

熊本の美味しい酒には理由がある!!
熊本県は、「火の国」と呼ばれる一方で、実は地下水に恵まれた「水の国」でもあります。
豊富な雨量、そして地下に広がる大きな地下水の層の働きによって、県内には1,000ヶ所以上の湧水があり、場所によって軟水・硬水など性質の異なる水が湧いています。その水を育むのが、世界最大級のカルデラを持つ阿蘇山や九州山地の大自然です。
火山由来の地層と森林土壌が天然のフィルターとなり、自然なバランスでミネラルを含んだ水を生み出します。
さらに熊本では、酒造りに適した酒米の開発も進められてきました。
オリジナル酒米「華錦」は長い年月をかけて誕生し、淡麗から芳醇まで幅広い味わいを表現できる米として注目されています。
加えて香りや味わいを引き出す熊本生まれの酵母も、酒の魅力をいっそう高めています。
このように、清らかな水、良質な米、優れた酵母、そして受け継がれてきた蔵元の技と情熱が一体となることで、熊本ならではの奥深い味わいが生まれます。
自然の恵みと人の技が調和しているからこそ、熊本のお酒は格別に美味しいのです!!
大地の恵みから生まれた熊本の日本酒。ぜひ熊本の食文化と一緒に味わってください!
山村酒造合名会社
1762年(宝暦12年)創業
阿蘇五岳と南外輪山に囲まれた高森町にある酒造。
創業以来、阿蘇外輪山の伏流水と地元の米、人の手による❝阿蘇の酒❞を造り続けています。
地下深くから湧く仕込み水は年間を通して温度が安定しており、酒造りに理想的な環境が整っています。
伝統的な和釜で蒸した米を麹に仕立て、三段仕込みでじっくり発酵。火入れをしないしぼりたて原酒など、力強くも素朴な味わいの酒を生み出しています。
地元で親しまれる銘柄「れいざん」は料理を引き立てるすっきりした飲み口が特徴です。
酒蔵を率いる山村弥太郎氏は「飲み飽きず、酒を囲む楽しさを生む酒」を大切にし、香りの強さよりも食中酒としての心地よさを重視。地域の人々に寄り添いながら、変わらぬ伝統の味を守り続けています。
★代表銘柄
熊本酵母KA-4と40%まで磨きこんだ酒米・山田錦が織り成す芸術品
河津酒造株式会社
1932年(昭和7年)創業
約150年前の酒蔵を受け継ぎ創業した河津酒造は、涌蓋山の湧水と地元で育てられた米を使い、長年酒造りを続けています。
清酒消費の低迷により一時は醸造を縮小をしましたが、2011年に帰郷した3代目・河津宏昭氏が蔵の再建に取り組みました。
伝統的な槽搾り(ふねしぼり)や袋搾りといった製法を大切にしながら製造体制を見直し、現代の消費者ニーズに応じた商品開発を進めています。
また少量生産の手仕込みにこだわり、杜氏の経験だけでなくデータ管理も活用しながら品質向上を追求しています。
「毎年1本のチャレンジ」を掲げて生まれた純米吟醸「花雪」は、山田錦と熊本酵母で仕込んだ日本酒度−20度。超甘口でありながらキレの良さが特徴です。甘めの味付けが多い九州の食文化にもよく合うと評判で、毎年完売する人気商品となっています。
小さな藏だからこそ実現できる、唯一無二の酒造りはこれからも続いていきます。
★代表銘柄
華やかな豊潤な味と香り
日本酒度-20のやわらかい甘味と爽やかな香り
スポット情報(2026年2月現在)
| スポット名 | 河津酒造株式会社 |
|---|---|
| 住所 | 熊本県阿蘇郡小国町宮原1734-2 |
| 電話番号 | 0967-46-2311 |
| ホームページ | http://kawazu-syuzou.com |
室原合名会社
1934年(昭和9年)創業
南小国町の住宅街の一角には、築100年を超える酒蔵が静かに佇んでいます。
「幼い頃、仕込み時期の活気あふれる蔵の様子に憧れを抱いていた」というのが、現在、蔵を守る室原彰典氏です。
約40年前に蔵子の姿はなくなり、今は家族だけで営まれていますが、長く地域に親しまれてきた酒の味は変わることなく受け継がれています。
先代の想いを大切に守りながら、蔵の新たな価値を見出そうと、音楽ライブの開催や町おこしにも取り組んでいます。
人と人とをつなぐ存在としての酒の役割を大切にしながら、伝統ある藏は次の世代へと静かに受け継がれていきます。
★代表銘柄
スポット情報(2026年2月現在)
| スポット名 | 室原合名会社 |
|---|---|
| 住所 | 熊本県阿蘇郡南小国町赤馬場1862 |
| 電話番号 | 0967-42-0030 |
亀萬酒造合資会社
1916年(大正5年)創業
熊本県の南側、鹿児島県にほど近い葦北郡津奈木町は自然豊かな街です。山の斜面には果樹が広がり、眼下には大小の島々が浮かぶ八代海が広がる、美しい景観に恵まれています。この地で創業したのが、漆喰塗りの蔵を構える亀萬酒造です。
代々医者の家系だった竹田家、創業者の竹田珍殊が治療代として納められていた米を使って酒造りを始めたのがその始まりで、焼酎文化の強い地域にありながら、日本最南端の天然醸造を続けてきました。
温暖な環境の中で高品質な酒を造るため、この藏では夜の冷気を取り込み、大量の氷を使ってもろみの温度を管理する「南端氷仕込み」という独自の方法を採用しています。繊細な温度管理を徹底しながら、蔵人たちが力を合わせて酒を仕込む様子には、強いこだわりと緊張感が漂います。
先人の知恵と工夫、そして土地に根差した酒造りへの情熱を受け継ぎながら、最南端の地ならではの酒を追求し続けている蔵元です。伝統と挑戦が息づくその歩みは、これからも続いていきます。
★代表銘柄
スポット情報(2026年2月現在)
| スポット名 | 亀萬酒造合資会社 |
|---|---|
| 住所 | 熊本県葦北郡津奈木町津奈木1192 |
| 電話番号 | 0966-78-2001 |
| ホームページ | http://www.kameman.co.jp |