熊本のお酒あれこれ~日本酒~①

熊本の美味しい酒には理由がある!!
熊本県は、「火の国」と呼ばれる一方で、実は地下水に恵まれた「水の国」でもあります。
豊富な雨量、そして地下に広がる大きな地下水の層の働きによって、県内には1,000ヶ所以上の湧水があり、場所によって軟水・硬水など性質の異なる水が湧いています。その水を育むのが、世界最大級のカルデラを持つ阿蘇山や九州山地の大自然です。
火山由来の地層と森林土壌が天然のフィルターとなり、自然なバランスでミネラルを含んだ水を生み出します。
さらに熊本では、酒造りに適した酒米の開発も進められてきました。
オリジナル酒米「華錦」は長い年月をかけて誕生し、淡麗から芳醇まで幅広い味わいを表現できる米として注目されています。
加えて香りや味わいを引き出す熊本生まれの酵母も、酒の魅力をいっそう高めています。
このように、清らかな水、良質な米、優れた酵母、そして受け継がれてきた蔵元の技と情熱が一体となることで、熊本ならではの奥深い味わいが生まれます。
自然の恵みと人の技が調和しているからこそ、熊本のお酒は格別に美味しいのです!!
大地の恵みから生まれた熊本の日本酒。ぜひ熊本の食文化と一緒に味わってください!
株式会社熊本県酒造研究所
1909年(明治42年)設立
熊本県酒造研究所は、研究機関と酒造という二つの役割を持つ全国でも珍しい存在です。
熊本の酒質向上を目指して県内の蔵元が結束し設立され、赤酒から清酒へ移行する時代の酒造りを支えてきました。
初代技師長の野白金一は、酒造技術の改良や蔵元への指導を行い、1952年には後に全国で使われる「きょうかい9号酵母」の元になる熊本酵母を分離培養。研究成果は日本中の酒造りに影響を与えました。
現在も研究と醸造を同時に行い、仕込み条件を変えながらデータを蓄積し、「狙っておいしさを生み出す酒造り」を追求しています。こうして作られる研究所の酒「香露」の大吟醸は、❝幻の酒❞とも称される名酒として知られています。
★代表銘柄
スポット情報(2026年2月現在)
| スポット名 | 株式会社熊本県酒造研究所 |
|---|---|
| 住所 | 熊本県熊本市中央区島崎1-7-20 |
| 電話番号 | 096-352-4921 |
瑞鷹株式会社
1867年(慶応3年)創業
肥後細川藩の米の集積地として栄えた川尻に創業した酒造で、赤酒が主流だった時代にいち早く清酒造りへ取り組んだ、熊本の日本酒文化を代表する存在です。
1909年に設立された熊本県酒造研究所の発祥地でもあり、熊本の酒造技術を支えてきました。
現在は常務で杜氏の吉村謙太郎氏を中心に、地元農家と連携した酒米づくりや無肥料栽培、低精白米の活用など、米の個性を生かした酒造りを追求。代表銘柄「瑞鷹 純米吟醸 崇薫」は国内外で高い評価を得ています。
伝統を守りながら革新を重ね、熊本の風土に合った、華やかでふくらみのある酒を醸し続けることを目指しています。
★代表銘柄
通潤酒造株式会社
1770年(明和7年)創業
阿蘇外輪山の南側、棚田の風景や通潤橋で知られる山都町にある酒蔵。
廻船問屋を営んでいた備前屋清九郎が、重い年貢に苦しむ集落を支える産業として酒造りを始めたのが起源です。西南戦争では西郷隆盛が滞在した歴史も残ります。
現在も「この地の米・水・人」を大切にし、蔵人自らが酒米を育て、その米で酒を醸すという地域一体の酒造りを継承。13代目の山下愛子氏は酒造りを故郷や家族と一体のものとして守り続けています。一方12代目の山下泰雄氏は経営者の視点から革新的な取り組みを推進。刀剣に着想を得た純米吟醸「蛍丸」の開発や、SNSなどで新たなファン層を開拓しています。
地域の伝統を守りながら新しい挑戦も続ける、山都町の風景とともに歩む蔵元です。
※通潤酒造株式会社では<酒蔵見学>も行っています。ぜひ体験されてみてください。
★代表銘柄
スポット情報(2026年2月現在)
| スポット名 | 通潤酒造株式会社 |
|---|---|
| 住所 | 熊本県上益城郡山都町浜町54 |
| 電話番号 | 0967-72-1177 |
| ホームページ | http://tuzyun.com |
| 酒蔵見学あり | 酒蔵見学ご案内 |
花の香酒造株式会社
1902年(明治35年)創業
清流・菊池川と豊かな自然に囲まれた和水町にある、地域唯一の酒蔵。
神社の神田で育てた米と岩清水を使った酒造から始まり、「この地の水と米で醸す酒」という原点を今も守り続けています。
6代目の神田清隆氏は2014年に就任し、若い蔵人とともに酒造りを刷新。小仕込みによる丁寧な検証や製法の見直しを重ね、品質向上と新しい挑戦を進めています。
地元の和水町産山田錦を100%使用し、伝統の撥ね木搾りで醸した純米大吟醸「花の香 桜花」は国際コンクールで金賞を受賞。世界に通用する酒として注目されています。
地域の風土を生かしながら革新を続け、和水の名を冠する世界レベルの酒を目指す蔵元です。
★代表銘柄
スポット情報(2026年2月現在)
| スポット名 | 花の香酒造株式会社 |
|---|---|
| 住所 | 熊本県玉名郡和水町西吉地2226-2 |
| 電話番号 | 0968-34-2055 |
| ホームページ | http://www.hananoka.co.jp |
千代の園酒造株式会社
1896年(明治29年)創業
豊前街道の宿場町として栄え、山鹿温泉や伝統工芸・山鹿灯篭で知られる歴史ある町にある酒蔵。
米問屋だった本田家が酒造りを始めたのが起源で、現在も蔵の煙突がその歴史を物語っています。
米問屋をルーツに持つことから、創業以来❝米❞へのこだわりは特に強く、独自の酒米「九州神力」を生み出したほか、戦後いち早く純米酒造りに取り組むなど先進的な挑戦を重ねてきました。
現在も100%自家精米を貫き、精米・仕込み・水の温度管理まで細やかに見極め、酒造りを続けています。
杜氏の中嶋氏は工程の一つひとつがおいしさを左右すると語り、未来の五代目・本田裕理氏は料理との相性や新しい商品開発にも挑戦。
伝統を守りながら時代に応える酒を生み出し続ける、山鹿の歴史とともに歩む酒蔵です。
★代表銘柄
ぜひワイングラスで
スポット情報(2026年2月現在)
| スポット名 | 千代の園酒造株式会社 |
|---|---|
| 住所 | 熊本県山鹿市山鹿1782 |
| 電話番号 | 0968-43-2161 |
| ホームページ | http://www.chiyonosono.co.jp |
株式会社美少年
1752年(宝暦2年)創業
かつて子どもたちの学び舎だった菊池水源小学校を酒蔵として再生した、ユニークな酒蔵です。
細川重賢公の命を受け、酒造りを始めた歴史ある酒蔵の流れを受け継ぎ、2013年に新たなブランドとしてスタートしました。
校舎の構造を生かし、教室や給食室を仕込みや麹づくりの場へと改装した空間は、外見が学校・中身は酒蔵という特別な環境になっています。
仕込みに使うのは、米どころ菊池の米と菊池渓谷の清水。地元の水・米・人で醸す❝オール菊池❞の酒造りを掲げ、世界に通じる味を追求しています。
その成果は評価され、「清夜」や「純米吟醸菊池」はKura Masterで受賞、「大吟醸菊池」は全米日本酒歓評会で金賞を受賞。フルーティで飲みやすい味わいを武器に、世界へ向けて美少年ブランドを発信し続けています。
★代表銘柄
濃醇な味わいでふくよかな甘味としっかりとした酸味で のど越しすっきり
スポット情報(2026年2月現在)
| スポット名 | 株式会社美少年 |
|---|---|
| 住所 | 熊本県菊池市四町分免兎原1030 |
| 電話番号 | 0968-27-3131 |