熊本の文化についてCulture of Kumamoto
「火の国・水の国」とも称される熊本は、豊かな自然と雄大な自然に恵まれたことでその暮らしが生まれ、神楽(無病息災や豊作などを神に祈る歌舞)をはじめ、数多くの伝統的な文化が県内各地に根付きました。また、約400年前に熊本城を築城した加藤清正や、その後に藩主となる細川家といった当時の武家によって嗜まれ、継承された文化は、肥後六花や肥後古流茶道、流鏑馬、能楽に代表されます。これらの文化は品格のある美しさや客人をもてなす心など、日本ならではの美意識や精神が強く反映されています。あなたにもきっと特別な体験と発見を与えてくれるでしょう。
Higo Hosokawa
Culture
肥後細川文化
熊本独自の武家文化
近世細川家の祖、細川藤孝(のちの幽斎)は足利将軍家に連なる優れた戦国武将であると同時に、歌道や能楽、茶道、儀式典礼などにも深く通じた当代随一の教養人でした。
武人としての教養と美を尊ぶ精神は代々受け継がれ、三代目細川忠利が初代熊本藩主として入国した後は、ここ熊本の地で独自の武家文化が培われました。
水前寺成趣園に代表される湧水庭園群、茶道肥後古流、能楽、細川流盆石、武田流騎射流鏑馬、小堀流踏水術、肥後六花、肥後象眼など、今日に伝わるこれら歴史的文化財や伝統文化を「肥後細川文化」と称しています。
Spot.01
Higo Rokka
肥後六花
肥後六花は、肥後椿・肥後芍薬・肥後花菖蒲・肥後朝顔・肥後菊・肥後山茶花の六種の花の総称です。
武士のたしなみや精神修養として始まったと言われ、一重咲きであること、花芯の美しさ、清らかな色が肥後六花の共通点です。肥後六花にはそれぞれ保存団体が存在し、その種や苗は門外不出とされ受け継がれています。
肥後菊
肥後椿
肥後山茶花
肥後芍薬
肥後花菖蒲
肥後朝顔
Spot.02
Suizenji Jōshū-en
水前寺成趣園
水前寺成趣園は細川忠利が御茶屋と呼ばれる休憩所を置いたところで、三代目藩主綱利によって築造された庭園で、国の名勝及び史跡に登録されています。園内の池からは、豊富な阿蘇伏流水が湧出し、見事な和風庭園が広がります。
Spot.03
Higo-Koryu Sado
肥後古流茶道
日本の茶道の偉人「千利休」の作法を現代に伝える茶の湯です。
千利休の直弟子である細川家二代目忠興や三代目忠利により熊本に根付き、この地や茶人たちによりその技は大切に守られてきました。
Spot.04
Kobori-Ryu Technique
小堀流踏水術
肥後細川藩で発達した日本最古の武術泳法で、平体および立体の泳ぎから成り立つ手繰り泳ぎを基本とした立游(たちおよぎ)が特徴で、足撃、手繰游、早抜游、立游、潜游、浮身、御前游、抜手游、浮游、水書、甲冑御前游、水剣、水銃、水弓などがあります。現在も泳法が継承されており、本県の重要無形文化財となっています。
Spot.05
Higo Hosokawa-Ryu Bonseki
肥後細川流盆石
黒い盆の上に数寸の自然石を置くことで山々を表し、白砂をまき、羽根や小さなホウキで流れや波を描くことで、雄大な海や川を表す。
このように盆石とは、自然がおりなす様々な表情を盆上に描くもので、日本古来の縮景芸術の一つです。
Spot.06
Higo Nohgaku
能楽
熊本県には五つの能舞台(出水神社能楽殿、段山能舞台、藤崎宮能舞台・菊池神社松囃子能舞台、河尻神宮能舞台)が現存しています。
世阿弥は、肥後を題材にした名曲「高砂」や「檜垣」を残しており、白川や黒髪という地名も、この檜垣からとられています。
Spot.07
Takeda-Ryu Yabusame
武田流騎射流鏑馬
今から約1100年前、清和天皇の皇子から源氏七代に伝わった後、武田・小笠原の両流に分かれました。
武田流は若狭武田家の信直から、婚姻関係にあった細川藤孝(幽斎)が受け、家臣の竹原惟成が直伝され、細川忠興から忠利が肥後に入国後は竹原家が宗家師範としてその一切を受け継ぎました。
Spot.08
Kokin Denju-no-ma
古今伝授の間
水前寺成趣園内にある「古今伝授の間」は、元々京都御所にあり、細川幽斎公が智仁親王に古今和歌集の奥義を伝授した場所で、明治4年に細川家に下賜され1912年に、京都から熊本へ移築されたものです。
2010年に解体修繕が行われ、今では建物内でお茶と伝統名菓“加勢以多(かせいた)”をいただくことが出来ます。
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OTHER Culture
Properties Historic Sites
文化財
歴史・文化を巡る
Traditional crafts
伝統工芸
洗練された匠の技術
自然と素材に恵まれた熊本県では、金工品・木工品・陶磁器・染色品・紙工品・郷土玩具など様々な伝統工芸が各地で生まれました。
肥後象がんをはじめとする山鹿灯籠、小代焼、天草陶磁器の4種の工芸品は、国指定の伝統的工芸品に認定されているほか、来民うちわや木葉猿など様々な工芸品が県指定として認定されています。
熊本の誇りと想いが宿った工芸品をご覧ください。
Japan Heritage
日本遺産
伝統・文化を語るストーリー
日本遺産とは、文化庁が創設した認定制度で、熊本県内では人吉球磨地域(相良700年が生んだ保守と進取の文化)と菊池川流域(米作り、二千年にわたる大地の記憶)、そして八代(八代を創造(たがや)した石工たちの軌跡)が日本の伝統・文化を語るストーリーとして認定されています。
World Heritage
世界文化遺産
世界に誇る熊本の宝
熊本には、明治日本の産業革命遺産の一つである万田坑や三角西港や長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の一つである天草の崎津集落などが世界文化遺産として登録されています。人々の営みの中で育まれた歴史や文化、雄大な自然と人ととの共生が生み出した景観、そのすべては熊本でしか見ることができないかけがえのない宝物です。
熊本のマンガ文化
熊本県はマンガ文化が根付いており、130名以上のゆかりのあるマンガ家や多数のマンガ活用団体が存在しています。2021年に発足した「くまもとマンガ協議会」は、産・学・官が連携し、熊本を「マンガ県くまもと」として、世界に発信していくことを目指して活動しています。